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三宅健「劇団☆新感線」初参加&シェイクスピア作品に初挑戦「僕にしかできないオセロを演じられるように」

 俳優の三宅健が、来年3月から上演される劇団☆新感線43周年興行・春公演『ミナト町純情オセロ〜月がとっても慕情篇〜』に主演することが決定した。同劇団に初参加にして、ウィリアム・シェイクスピア作品に初挑戦となる三宅は「身が引き締まる思いです」と意気込んでいる。

『ミナト町純情オセロ〜月がとっても慕情篇〜』キャスト(上段)三宅健、(中断左から)粟根まこと、松井玲奈、寺西拓人、(下段)高田聖子

『ミナト町純情オセロ〜月がとっても慕情篇〜』キャスト(上段)三宅健、(中断左から)粟根まこと、松井玲奈、寺西拓人、(下段)高田聖子

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 2011年に上演されたシェイクスピアの『オセロー』を翻案した青木豪氏の書き下ろしの『港町純情オセロ』が、12年ぶりに復活。物語の舞台を戦前・戦中から、戦後のアメリカ文化が流れ込んできたポップな時代に改めて書き直し、当時を彷彿させる歌謡曲の要素を取り込みながら装いを新たに上演する。

 オセロを演じるのは、ドラマや映画など映像作品はもちろん、数多くの舞台に出演、近年は朗読劇への初挑戦や、初のソロコンサートなど様々なことに挑み続ける三宅。今作では、初演で劇団員の橋本じゅんが演じた泥臭いヤクザの組長を、一本気で純情な、血気溢れるヤクザ者として演じる。

 オセロの美しい妻・モナには、俳優で作家としても活躍する松井玲奈。知らず知らずのうちにオセロを追い詰める悪計に加担する事になるオセロの部下・汐見丈に、舞台を中心にミュージカルからストレートプレイに数多く出演する寺西拓人。劇団員からは、粟根まこと高田聖子が出演する。

 新感線主宰・演出のいのうえひでのり氏は「三宅君は年齢を超えた少年性とピュアな無邪気さがありますよね。オセロが騙され嫉妬に狂っていく過程は、ある意味純粋であるがゆえでもあるので、(初演の橋本)じゅんさんとは違う、三宅君なりのオセロができそうな気がしています」と期待を寄せる。

 三宅も「兼ねてからいのうえひでのりさんの演出を受けてみたいと思っていましたので、『劇団☆新感線』に出演させていただけることを大変光栄に思います」と感慨。「自身にとってシェイクスピアを題材とした作品に携わるのは初のことなので身が引き締まる思いです。僕の知っているオセロのイメージは、自身と真逆のイメージですが、僕にしかできないオセロを演じられるように精一杯努めたいと思います」と思いを語った。

 来年3月から東京、4月から大阪で上演される。

●『ミナト町純情オセロ〜月がとっても慕情篇〜』ものがたり
戦後復興とともに新たな混沌が生まれつつあった1950年代の日本、関西の港町。そこでのし上がったヤクザの若頭、亜牟蘭オセロ(三宅健)は町の医師の娘、村板モナ(松井玲奈)と恋に落ちてヤクザ稼業から足を洗うことを決意する。だが、激化する抗争、そして男女の愛憎が生む不信は若頭補佐の汐見丈(寺西拓人)も巻き込み、人々を逃れられない悲劇へ誘うのだった――。

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