北海道日本ハムファイターズの“BIG BOSS”新庄剛志監督が、28日に北海道・札幌ドームで行われた本拠地最終戦に臨んだ。試合後のセレモニーでは「今シーズンをもって、BIG BOSSのユニフォームを脱ぎます」との発言が飛び出し、ファンをざわつかせたが、「SHINJO」のユニフォームを着て、再び登場すると、来季続投を力強く宣言した。

　BIG BOSSのユニフォームを背負った新庄監督は「今年はくやしくてくやしくて、たまりませんでした。試合に勝てなかったから、くやしかったわけではありません。目をギラギラして、試合に臨んだ選手がチャンスで打てなかったり、ピンチで打たれたり、その姿を見て、ものすごくくやしかったです。開幕してから数ヶ月が経ち、周りから『お前のめちゃくちゃ考えで、采配で選手をおもちゃにするな』、『ファンは宝物と言っておきながら、勝つ気ないじゃないか、ファンは勝ちが見たいんだ』、『頼むからやめてくれ』、『なんであの選手を使わないんだ、もうちょっと勉強しろ』。そういう毎日を過ごしました」と回顧。

　続けて「選手を成長させるために、1年間ブレずにやり通しました。しかし、結果はファンを悲しませた、ダントツ最下位です。この責任は、監督・BIG BOSSが悪いです。本当に本当に短い1年でしたけど、今シーズンをもって、BIG BOSSのユニフォームを脱ぎます。ありがとうございました！」と呼びかけると、BIG BOSSのユニフォームとの別れを告げた。

　その後「SHINJO」のユニフォーム姿で再び登場すると「きょうの午後4時に社長から呼ばれ、希望でしかないファイターズの指揮を来年も執ってほしいと言われました。その返事は、まだしていません。まずはきょう、ここに来てくれているファンのみんなに聞きたいと思います。来年、新庄剛志で監督の指揮を執ってもいいですか？たまに突拍子もないことをしてしまいますが、根はいいヤツです（笑）。オーナー、社長、今返事します。よろしくお願いします！」と続投を宣言した。

　その上で「来年から、エスコンフィールドに移動します。来年の大事な開幕戦は左のエース加藤投手に任せたいと思います。来年は2位も6位も一緒です。日本一だけを目指して、ブレずに戦っていきたいと思います。みなさんついてきてください。ありがとうございました！札幌ドーム、ありがとう！」と力強く呼びかけていた。