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若月佑美、自身初の『二科展』特選賞 原点回帰で“自分らしさ”貫く、「会友推挙」も決定

 俳優・モデルの若月佑美(28)が『第106回二科展』(9月7〜19日、東京・国立新美術館)デザイン部A部門(自由テーマによるポスター表現)に作品を出品し、特選賞を受賞することが決定した。これまでの功績が認められ、二科展デザイン部理事会で「会友推挙」も決まった。6日に同所で行われた会見に若月が出席し、初入賞の喜びを語った。

『第106回 二科展』特選賞受賞会見に登場した若月佑美 (C)ORICON NewS inc.

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 本年度のデザイン部A〜D部門の応募数は計435点で、A部門の応募数は75点、入選は35点。入選作品の中から大賞1人、特選賞3人、奨励賞4人が選出される。若月は2012年の『第97会 二科展』デザイン部に初出品し、入選。以降、19年の第104回まで8年連続で入選を果たした。20年は新型コロナウイルス感染拡大の影響により開催中止。翌21年は出品しなかった。3年ぶりの出品となる22年に、自身初の特選賞を受賞した。

『第106回 二科展』特選賞受賞会見に登場した若月佑美 (C)ORICON NewS inc.

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 作品名は『愛と美、人生を魅了したい Love and Beauty、I want to captivate life』で、B1サイズ(縦1030ミリ×横728ミリ)にバラが大胆に描かれている。若月はバラを描いた理由について「今回は花言葉にこだわってバラを選んだ。赤色のバラの花言葉は愛情とか美貌という意味合いがある。人生と照らし合わせた時にすごくその言葉がしっくりきた」と説明する。

 「その言葉をちゃんと自分の心の中に持っておけば人と接する時も愛情を持てるし、美しくいるっていうのも、見た目・容姿だけではなく、人生そのものを美しくするっていうことを考えたら素敵な人になれるのかな、とバラから学んだ。そういう思いを絵にしてみたいと思った」と作品に込めた思いを明かした。

 バラの花や葉には文字が描かれているが、これは新聞のデザインを参考にしたのだという。「文字が並んでいるだけで美しい。レイアウトも、見出しで人を惹きつけるためにどうするか考えられているものなんだなと、ふと思った」とし、バラの花びらには「我、欲、自我」など人間の本質的な言葉、葉には「愛、慈愛、希望、情熱」とポジティブな言葉を並べた。「どちらも人として持っているもの。そのバランスが崩れると、人間は善にも悪にもなるなと思った」と語る。

『第106回 二科展』特選賞受賞会見に登場した若月佑美 (C)ORICON NewS inc.

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 一時は「自分の自己満だけで作品を終わらせてはいけない」と意識してしまい、絵を描くのが難しくなった。「絵を描かなければいけない」という思いを断ち切り、また描きたいと思うまで約3年の月日を要したという。再始動のきっかけは今年6月にWキャストで主演を務めた舞台『薔薇王の葬列』。「いろんな思いがあった。苦しさ、苦労があってふと絵に吐き出してみたいと思いました」としみじみ回顧した。

 特選という結果を受け「率直にうれしかった」と満面の笑みを浮かべる。今回は“原点回帰”を意識したそうで「万人にうけるよりも、自分の描きたいものを一回描いてみようと思って作品にした。それが特選という賞を頂けたことは、これからの人生の誇りにもできるし、もっと頑張りたいなと励みにもなりました」と声を弾ませ、個展にも意欲を示した。

『第106回 二科展』特選賞受賞会見に登場した若月佑美 (C)ORICON NewS inc.

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 続けて「女優業、モデル業もやらせていただき、どうやったら期待に応えられるか、どういう表現をしたら正解なのかを考えてしまうが、表現することは絵と変わりはない。自分らしさをちゃんと乗せることができるように頑張っていきたい」と気を引き締めた。

 二科会デザイン部理事長の河地知木氏は「赤いバラを唯一のモチーフにし、黒い画面で全体を中に収めるのではなく、外の空間を意識している。葉っぱは緑が普通だが、いろいろな色を持って震えているように(曲線で)描いている。中には小さな文字も書かれている」と作品を評し、審査にて「審査員の多く賛同を得た」と明かした。

 また、若月が会友になるのは来年で、会友は作品を出品すると審査なく展示されるという。デザイン部としては初の著名人となり、絵画部には工藤静香、岸ユキが在籍している。

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