本日6月29日は、“ビートルズの日”。1966年6月29日、世界の音楽史上に永遠にその名を刻むイギリスのロック・グループ、ザ・ビートルズが最初で最後の来日を果たしたことを記念して、日本でビートルズの楽曲を手がけるEMIミュージック・ジャパン(現在のユニバーサルミュージック合同会社)が制定した。
わずか8年足らずの活動にもかかわらず、数々の世界記録とともに、音楽・文化・ファッションだけでなく、社会・経済・政治──時代や国境を超えて世界中の人々に多大な影響を与えた、ビートルズ。日本も例外ではなかった。
ビートルズのジョン・レノン(当時25歳)、ポール・マッカートニー(同24歳)、リンゴ・スター(同25歳)、ジョージ・ハリスン(同23歳)を乗せた飛行機が羽田空港に降り立ったのは、6月29日午前3時40分過ぎ。当初の到着予定時刻は28日午後5時過ぎだったが、台風の影響で中継地の米アンカレッジで約11時間の待機を強いられ、大幅に遅れて日付が変わって29日になった。「JAL」のロゴが入ったハッピを着て飛行機のタラップを下りる姿は“伝説”となっている。
羽田空港から東京・赤坂にある東京ヒルトンホテル(現在のキャピトル東急ホテル)に直行したビートルズのメンバーは、その後、コンサート会場の日本武道館へ行く以外、ホテルに缶詰にされたというのも有名な話。当局は何を勘違いしたのかと思えるほど、異常な警戒が徹底された。当時の新聞報道によると、7月3日に離日するまで、4人はのべ8370人の警察官に囲まれ続け、6520人の青少年が補導されたという。
ビートルズは日本武道館で最初にロックコンサートを開いたバンドでもある(1964年に開館した翌年、クラシックコンサートを開催している)。「最低でも1万人を収容」「野外での公演はNG」という条件を満たせる会場が、当時は日本武道館しかなかったという事情もあるが、以来、日本武道館はビートルズの音楽に影響を受けたアーティストたちの「聖地」となり、それが広がって今に続いている。
日本公演は、6月30日から7月2日までの全5公演。前座として内田裕也や、当時は音楽バンドだった、いかりや長介率いるザ・ドリフターズらが出演した。ビートルズのステージは、アンコールなしの11曲。時間にして約30分というもの。全5公演、すべて同じ曲の繰り返しだった。
そして、なんと、この日本武道館公演の映像が、ピーター・ジャクソン監督によるビートルズのドキュメンタリー作品『ザ・ビートルズ:Get Back』で少しだけ見ることができる。
『ザ・ビートルズ:Get Back』は、1969年1月にメンバーが集まり、原点であるライブに戻ろうと曲作りを行うセッションの様子を記録した映像がもとになっている。この時、ジョンとリンゴは28歳、ポール26歳、ジョージ25歳。名盤『レット・イット・ビー』に収録される名曲の数々が生み出されていく歴史的瞬間や、彼らにとって最後のライブとなった、ロンドン・アップル本社屋上での奇跡の“ルーフトップ・コンサート”をノーカットで収録。全3話、約8時間にも及ぶ、体験型ドキュメンタリー・エンターテイメントだ。
スタジオで「ロック・アンド・ロール・ミュージック」を演奏する場面で、挿入される映像が1966年に日本武道館で同曲を披露した時のもの。ピーター・ジャクソン監督が、髪型や髭など、見た目の変化をみせる意図で挿入したものだ。「ロック・アンド・ロール・ミュージック」は、日本公演の1曲目に演奏された曲だった。
『ザ・ビートルズ:Get Back』は7月13日に、Blu-rayコレクターズ・セットが発売予定。
★YouTube公式チャンネル「ORICON NEWS」
わずか8年足らずの活動にもかかわらず、数々の世界記録とともに、音楽・文化・ファッションだけでなく、社会・経済・政治──時代や国境を超えて世界中の人々に多大な影響を与えた、ビートルズ。日本も例外ではなかった。
ビートルズのジョン・レノン(当時25歳)、ポール・マッカートニー(同24歳)、リンゴ・スター(同25歳)、ジョージ・ハリスン(同23歳)を乗せた飛行機が羽田空港に降り立ったのは、6月29日午前3時40分過ぎ。当初の到着予定時刻は28日午後5時過ぎだったが、台風の影響で中継地の米アンカレッジで約11時間の待機を強いられ、大幅に遅れて日付が変わって29日になった。「JAL」のロゴが入ったハッピを着て飛行機のタラップを下りる姿は“伝説”となっている。
羽田空港から東京・赤坂にある東京ヒルトンホテル(現在のキャピトル東急ホテル)に直行したビートルズのメンバーは、その後、コンサート会場の日本武道館へ行く以外、ホテルに缶詰にされたというのも有名な話。当局は何を勘違いしたのかと思えるほど、異常な警戒が徹底された。当時の新聞報道によると、7月3日に離日するまで、4人はのべ8370人の警察官に囲まれ続け、6520人の青少年が補導されたという。
ビートルズは日本武道館で最初にロックコンサートを開いたバンドでもある(1964年に開館した翌年、クラシックコンサートを開催している)。「最低でも1万人を収容」「野外での公演はNG」という条件を満たせる会場が、当時は日本武道館しかなかったという事情もあるが、以来、日本武道館はビートルズの音楽に影響を受けたアーティストたちの「聖地」となり、それが広がって今に続いている。
日本公演は、6月30日から7月2日までの全5公演。前座として内田裕也や、当時は音楽バンドだった、いかりや長介率いるザ・ドリフターズらが出演した。ビートルズのステージは、アンコールなしの11曲。時間にして約30分というもの。全5公演、すべて同じ曲の繰り返しだった。
そして、なんと、この日本武道館公演の映像が、ピーター・ジャクソン監督によるビートルズのドキュメンタリー作品『ザ・ビートルズ:Get Back』で少しだけ見ることができる。
『ザ・ビートルズ:Get Back』は、1969年1月にメンバーが集まり、原点であるライブに戻ろうと曲作りを行うセッションの様子を記録した映像がもとになっている。この時、ジョンとリンゴは28歳、ポール26歳、ジョージ25歳。名盤『レット・イット・ビー』に収録される名曲の数々が生み出されていく歴史的瞬間や、彼らにとって最後のライブとなった、ロンドン・アップル本社屋上での奇跡の“ルーフトップ・コンサート”をノーカットで収録。全3話、約8時間にも及ぶ、体験型ドキュメンタリー・エンターテイメントだ。
スタジオで「ロック・アンド・ロール・ミュージック」を演奏する場面で、挿入される映像が1966年に日本武道館で同曲を披露した時のもの。ピーター・ジャクソン監督が、髪型や髭など、見た目の変化をみせる意図で挿入したものだ。「ロック・アンド・ロール・ミュージック」は、日本公演の1曲目に演奏された曲だった。
『ザ・ビートルズ:Get Back』は7月13日に、Blu-rayコレクターズ・セットが発売予定。
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2022/06/29