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ドワンゴ「ゆっくり茶番劇」商標権の放棄交渉 応じない場合は無効審判請求へ「創作活動を楽しめる環境を」

 ドワンゴは23日、ニコニコ動画などの人気の「ゆっくり解説動画」に絡み、特定ユーザーから「ゆっくり茶番劇」が文字商標として登録されて波紋を広げている件について、都内で会見を開いた。

「ゆっくり茶番劇」第三者商標登録に関する記者会見を行った栗田穣崇氏(C)ORICON NewS inc.

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 会見には、栗田穣崇専務取締役COO、小川和晃法務部長が出席。ドワンゴは、「ゆっくり茶番劇」商標権の放棄交渉を行い、仮に放棄に応じなかった場合は「ゆっくり茶番劇」商標登録に対する無効審判請求を行うことを発表。加えて、使用料を請求されてしまった場合の相談窓口の設置や、商標登録による独占の防止を目的とした商標登録出願を行うことも伝えた。

「ゆっくり茶番劇」第三者商標登録に関する記者会見を行った栗田穣崇氏(C)ORICON NewS inc.

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 商標権の放棄交渉に応じなかった場合、「ゆっくり茶番劇」の商標登録に対して、無効審判を請求する。また、5月23日現在、商標権は権利放棄されていないため、今後、商標使用料の請求を求められてしまう可能性は残る。さらに、権利者になりすました人物がクリエイターに対して無差別にメールを送りつけ、不当な請求を行うことも懸念。本件に関して、動画を投稿したことによって、実際に商標の使用料や損害賠償の請求が届いてしまった人を対象とする無償の相談窓口を開設。請求書の内容に応じて、警察や法律事務所など適切な窓口の紹介を行う。

 そして「ゆっくり」系動画において、ジャンル・カデゴリーを示す表示として広く使われている複数の文字列を対象として、商標登録の出願を行うことも発表。ドワンゴが権利行使をするために出願ではなく、インターネットを利用して行う映像の提供において、ジャンル・カテゴリーを示す表示として一般的に使用されていることを理由に特許庁が商標登録を拒絶すれば、誰も商標登録を取得できないことが明らかになる。一方、その文字列について商標登録がされた場合でも、取得したゆっくり関連の商標権について「弊社は将来にわたり一切の権利行使をしないことをお約束します」とした。

「ゆっくり茶番劇」第三者商標登録に関する記者会見を行った栗田穣崇氏(C)ORICON NewS inc.

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 同社は「『ゆっくり動画』は、すでに10年以上の歴史と80万本以上(ニコニコ動画のサービスに限定)の作品数を誇る巨大な文化圏です。コミュニティが築き上げてきた名称です。ドワンゴは今後とも、関係各所と連携を図りながら、ネットクリエイターの方々が安心して創作活動を楽しめる環境を守ってまいります」と結んでいた。

 「ゆっくり動画」は、2008年ごろから2010年ごろに文化として定着。騒動は、VTuberの柚葉が15日に自身のツイッターで「この度、当社は「ゆっくり茶番劇」商標権を取得いたしました。今後、当該商標をご利用頂く場合はライセンス契約が必要となる場合が御座います」と発表したことがきっかけに。使用料の請求などで説明を二転三転させて騒動は拡大した。

 元ネタの『東方Project』の生みの親であるZUN氏はツイッターで「法律事務所の先生方と相談したところ、『東方Project』の二次創作として『ゆっくり茶番劇』をコンテンツとする動画について『ゆっくり茶番劇』を使用する行為について、商標権の効力は及ばない、との事でした。もちろん、ゆっくり実況やゆっくり解説等の使用にも及ばないのは言うまでもありません」と説明。請求された場合は警察へ行く旨を伝えると共に「『ゆっくり茶番劇』が、『東方Project』との関係で使用されるほど、『ゆっくり茶番劇』が著名となり、不当な商標への対策ともなります。今後とも『ゆっくり茶番劇』の制作、発信を楽しんで頂ければ幸いです」とメッセージ。最後は「そのほかの対応はドワンゴさんの方で行う事になりました。そちらも確認よろしくお願いします」としていた。

そしてドワンゴとしては20日、同社は法律事務所と相談の上、懸念される「ゆっくり劇場」といった文字列をタイトルに含む動画は商標侵害にあたらず、「ゆっくり茶番劇」であっても「ジャンルやカテゴリーの表示として使用する場合は、商標の侵害にならない」とする見解も発表していた。

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  • 「ゆっくり茶番劇」第三者商標登録に関する記者会見を行った栗田穣崇氏(C)ORICON NewS inc.
  • 「ゆっくり茶番劇」第三者商標登録に関する記者会見より(C)ORICON NewS inc.
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