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俳優の浜中文一桜井日奈子がW主演を務める、浪花節シェイクスピア『富美男と夕莉子』の公開ゲネプロが4日、東京・紀伊國屋ホールで行われた。 本作は、末満が、世界で最も有名な悲恋劇である「ロミオとジュリエット」を原案に、舞台を昭和の大阪に移して描く。誰もが知るロミオとジュリエットの恋物語を描きながら、大阪弁で人情味あふれる物語へと変貌させた。 浜中が演じる富美男も桜井が演じる夕莉子も、時に暴走し、“おバカ”なやり取りで周りをズッコケさせるが、互いに素直に気持ちをぶつけ合い、真っ直ぐに生きる姿は魅力的だ。“悲恋”というイメージとは違う力強い物語が繰り広げられる。 ゲネプロ後に行われた会見で、浜中は「けいこ1週間くらいで、台本を通して演じていたので、そこから考えるとけっこう時間が経っている。もちろんドキドキしているところもありますが、ようやく始まるんだという気持ちです」と初日を直前に控えた心境を語った。一方、桜井は「これから本番ですが、ゲネプロで力を使い果たした感があるくらい、みんなで“とみゆり”の世界観を作っていけた。本番を楽しみにしていたので、無事に迎えられてうれしいです」と笑顔を見せた。 浜中と桜井は本作が初共演。浜中が「初めてお会いした時にビジュアル撮影をして、抱き合っている画(え)を撮影したんです。僕も日奈ちゃんも人見知りで、初日で抱き合うのはきつい」と苦笑いで初対面時のエピソードを明かすと、桜井も「抱き合っているときは息ができなかった」と同意した。しかし、その後のけいこ場で「席がとなり同士だったので、『昨日、何食べた? 何時に寝た?』というところから会話が弾んでいきました」と桜井は振り返った。 原案の「ロミオとジュリエット」といえば、悲恋物語としてあまりにも有名だ。しかし、本作では「演じていても、台本を読んでていても、ガチガチの恋愛ものじゃないのに、恋をしたくなる。恋って生きる原動力になるんだなと思うような作品になっている。難しいお芝居ではないので、普段、あまりお芝居を観劇されない方も気負わずに観に来ていただけたら。恋を始めてみようかなと思っていただけるように頑張りますので、楽しんでください」と浜中は話す。桜井も「若い2人の恋愛物語なんでしょうって思う方も多いと思いますが、本気で恋をしながらも、本気でふざけている舞台になっているので、笑いたい方は、ぜひいらしてください。楽しくお届けできると思います」と呼びかけた。

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  • 浪花節シェイクスピア『富美男と夕莉子』の公開ゲネプロの模様
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