脳科学者・中野信子氏と国際政治学者・三浦瑠麗氏が「不倫」について語り尽くす対談本、『不倫と正義』(新潮新書)が、きょう18日より発売された。
2020年に一般社団法人日本家族計画協会家族計画研究センターが実施した「ジェクス ジャパン・セックスサーベイ」によると、「現在、パートナー(恋人や結婚相手)以外の人とセックスをしていますか?」という問いに対して「している」と答えた男性は41.1%、女性で31.4%。「現在はしていないが以前はしたことがある」と答えた人を加えると、その割合はなんと男性で67.9%、女性で46.3%となり、同様の調査を行った2017年には男性が37.0%、女性が24.4%だったことと比較すると、「激増」と言える。
もちろんこの数字は「不倫」だけでなく、「浮気」や「風俗利用」を含み「何%の人が不倫をしている」とまで言い切ることはできないが、現代の性動向のある傾向を示していることは確かだ。政治家、芸能人、アスリート、知識人……不倫報道とバッシングは枚挙にいとまがない。
これはいったいなぜなのか。なぜ有名人だと叩かれるのか、そもそも人はなぜ不倫をするのか、現代の結婚制度はうまくいっているのか、なぜ日本の結婚制度は今のようになっているのか…。こうした疑問を糸口に、さまざまなメディアを通じて発信を続ける2人が、専門分野に裏打ちされた知性と鋭敏な感性で刺激的な議論を同書で繰り広げる。
刊行にあたって、中野氏は「さまざまな違いのある我々ではあるが、一方で、恋愛に関する話題については意見の一致する部分があり、かなり面白いと感じた。瑠麗さんは冷静で淡々としているように見えながらとても情緒的な面も持ち合わせている。そして意外にも、それをあまり隠そうとはしていないようでもある。本書を手にされた皆さんが、時間依存的に変化し続ける倫理や社会通念によって思考停止させられることなく、これから先のあなた自身の生を救う一助として、本書を活用していただけたら望外の喜びです」とコメント。
三浦氏も「不倫はよくないものである。そうに決まっている。しかし、世の中からなくならない。ならばこそこそとやっていればいい。放っておくがいい。それなのに、なぜいい大人がふたりして一冊かけて“不倫と正義”について語ったのかというと、それは不倫が愛と関わっているからである。中野さんとは笑ってしまうほど違う一方で、シンとするほど響き合うところも感じる。よくよく考えてみると、女同士の打ち明け話ではなく社会への糾弾でもない形で、こうやって大人の女が2人まじめに『不倫』について議論するというのは、なかなかない企画だったのではないか」と充実感をにじませている。
同社の「波」5月号書評では、橘玲氏が「男にとって、女の「恋バナ」は永遠の謎だ。本書のテーマは不倫だが、そんな女同士の内輪話を覗き込むような面白さがある。とはいえしばしば、背筋が冷たくなるような言葉が出てくるのであるが」との推薦コメントを寄せている。
■『不倫と正義』目次
はじめに 中野信子
第1部 不倫とバッシング
増える不倫/バッシングの過激化/性行動を分ける2つの脳のタイプ/仕事ができる男ほど浮気する?/「稼ぐ人」は「ばらまく人」か/脳も違えば制度も違う/不倫の「定義」/どこからが不倫か/ねたみと嫉妬の違い/脳が感じる愛着の場所/嫉妬の個体差/不倫のメリット/「寝取られ」のロジック/複数愛は可能か/妥協としての「一夫一妻」/不倫の「罪」/バッシングの土台は「道徳感情」/社会的制裁と報道/「愛の終わり」への恐怖
第2部 男と女の性と権力
よい恋愛に必要なもの/家では男尊女卑、外ではリベラル/家庭環境による反復/権力欲と性/性的同意と紅茶/女が性的に奔放になる理由/格差は残る、家族は変わる/男の「殺気」/女としての防御の仕方/愛とセックスは切り離せる/パートナーは「帰る場所」か
第3部 結婚の罪
結婚の4階建て構造/家族のかたちと社会の意識/日本の結婚制度、うまくいってる?/遺伝子プールが「家を守る」/姦通罪に驚く今の子/社会の「あるべき論」/結婚制度で守られているのは誰か/遺伝子を残せた男の数/結婚の「お得さ」/夫婦長続きの法則/フェムテックのもたらすもの/結婚と老後/なぜ結婚するのか?/男が人妻に言いがちなこと/グレートリセット/日本人の一般的信頼/「脱出可能」な女と「脱出不能」な男/夫婦別姓の問題点/男の「逃げ場」
第4部 不倫の「倫」
「倫」とはなにか/価値観調査に見る日本/恣意的な「倫」/モラルの基準/「倫」は必要か/もし中野信子と三浦瑠麗が不倫したら/一夫一妻制は女も守る/一度の結婚で人生足りるのか/想像もダメなのか/倫理の網の目
おわりに 三浦瑠麗
2020年に一般社団法人日本家族計画協会家族計画研究センターが実施した「ジェクス ジャパン・セックスサーベイ」によると、「現在、パートナー(恋人や結婚相手)以外の人とセックスをしていますか?」という問いに対して「している」と答えた男性は41.1%、女性で31.4%。「現在はしていないが以前はしたことがある」と答えた人を加えると、その割合はなんと男性で67.9%、女性で46.3%となり、同様の調査を行った2017年には男性が37.0%、女性が24.4%だったことと比較すると、「激増」と言える。
もちろんこの数字は「不倫」だけでなく、「浮気」や「風俗利用」を含み「何%の人が不倫をしている」とまで言い切ることはできないが、現代の性動向のある傾向を示していることは確かだ。政治家、芸能人、アスリート、知識人……不倫報道とバッシングは枚挙にいとまがない。
これはいったいなぜなのか。なぜ有名人だと叩かれるのか、そもそも人はなぜ不倫をするのか、現代の結婚制度はうまくいっているのか、なぜ日本の結婚制度は今のようになっているのか…。こうした疑問を糸口に、さまざまなメディアを通じて発信を続ける2人が、専門分野に裏打ちされた知性と鋭敏な感性で刺激的な議論を同書で繰り広げる。
刊行にあたって、中野氏は「さまざまな違いのある我々ではあるが、一方で、恋愛に関する話題については意見の一致する部分があり、かなり面白いと感じた。瑠麗さんは冷静で淡々としているように見えながらとても情緒的な面も持ち合わせている。そして意外にも、それをあまり隠そうとはしていないようでもある。本書を手にされた皆さんが、時間依存的に変化し続ける倫理や社会通念によって思考停止させられることなく、これから先のあなた自身の生を救う一助として、本書を活用していただけたら望外の喜びです」とコメント。
三浦氏も「不倫はよくないものである。そうに決まっている。しかし、世の中からなくならない。ならばこそこそとやっていればいい。放っておくがいい。それなのに、なぜいい大人がふたりして一冊かけて“不倫と正義”について語ったのかというと、それは不倫が愛と関わっているからである。中野さんとは笑ってしまうほど違う一方で、シンとするほど響き合うところも感じる。よくよく考えてみると、女同士の打ち明け話ではなく社会への糾弾でもない形で、こうやって大人の女が2人まじめに『不倫』について議論するというのは、なかなかない企画だったのではないか」と充実感をにじませている。
同社の「波」5月号書評では、橘玲氏が「男にとって、女の「恋バナ」は永遠の謎だ。本書のテーマは不倫だが、そんな女同士の内輪話を覗き込むような面白さがある。とはいえしばしば、背筋が冷たくなるような言葉が出てくるのであるが」との推薦コメントを寄せている。
はじめに 中野信子
第1部 不倫とバッシング
増える不倫/バッシングの過激化/性行動を分ける2つの脳のタイプ/仕事ができる男ほど浮気する?/「稼ぐ人」は「ばらまく人」か/脳も違えば制度も違う/不倫の「定義」/どこからが不倫か/ねたみと嫉妬の違い/脳が感じる愛着の場所/嫉妬の個体差/不倫のメリット/「寝取られ」のロジック/複数愛は可能か/妥協としての「一夫一妻」/不倫の「罪」/バッシングの土台は「道徳感情」/社会的制裁と報道/「愛の終わり」への恐怖
第2部 男と女の性と権力
よい恋愛に必要なもの/家では男尊女卑、外ではリベラル/家庭環境による反復/権力欲と性/性的同意と紅茶/女が性的に奔放になる理由/格差は残る、家族は変わる/男の「殺気」/女としての防御の仕方/愛とセックスは切り離せる/パートナーは「帰る場所」か
第3部 結婚の罪
結婚の4階建て構造/家族のかたちと社会の意識/日本の結婚制度、うまくいってる?/遺伝子プールが「家を守る」/姦通罪に驚く今の子/社会の「あるべき論」/結婚制度で守られているのは誰か/遺伝子を残せた男の数/結婚の「お得さ」/夫婦長続きの法則/フェムテックのもたらすもの/結婚と老後/なぜ結婚するのか?/男が人妻に言いがちなこと/グレートリセット/日本人の一般的信頼/「脱出可能」な女と「脱出不能」な男/夫婦別姓の問題点/男の「逃げ場」
第4部 不倫の「倫」
「倫」とはなにか/価値観調査に見る日本/恣意的な「倫」/モラルの基準/「倫」は必要か/もし中野信子と三浦瑠麗が不倫したら/一夫一妻制は女も守る/一度の結婚で人生足りるのか/想像もダメなのか/倫理の網の目
おわりに 三浦瑠麗
2022/04/18