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ORICON NEWS

【2022年3月のラジオ界】伊集院光が語った“ラジオの未来” ANN55周年公演『あの夜を覚えてる』好調

 2022年の3月も、ラジオ界ではさまざまな動きがあった。ORICON NEWSでは、3月のラジオ界について、テーマを絞って紹介していきたい。

伊集院光 (C)ORICON NewS inc.

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伊集院光『らじおと』6年の歴史に幕 最終回前に語っていた“ラジオの未来”「タダであることのすばらしさもある」

 3月は新たな出会いに関する発表がある一方で、番組が終了するタイミングでもある。伊集院光がパーソナリティーを務めるTBSラジオ『伊集院光とらじおと』(月〜木 前8:30)は、24日の放送をもって、2016年4月のスタートから6年の歴史に幕を閉じた。エンディングでは「いろんなことを心配してもらって『よその局でやったら』と言っていただいたり…。正直なことを言いますね。よその局からいっぱいオファーがきていますし『来週からでも』っていうのもあるのですが、僕の中では、ワンクールはみんなお断りしています。TBSラジオと戦うっていう風になるのは嫌で…。他局にも出ますし、裏の番組に出ることもあるかもしれない。深夜の方(月曜JUNK 伊集院光深夜の馬鹿力)はまだ続けさせていただく」と宣言した。

 「このラジオをやっていて、何がよかったかと言ったら、僕は性格的に反省点ばかり出るんです」と切り出した上で、師匠・円楽との思い出を語った。「掛け値なしで200%うれしかったことは、師匠と落語会をやった時に、最後に『おまえ、いいお客さんついているな』って言ってくれて。ラジオをずっと聞いている、言葉っていうものに対する理解力とか。師匠もよくわかっていて『このタイミングで反応良く拍手がくるということは、言葉の芸術を理解できる人がこんなに集まるのは、本当にないぞ。幸せだぞ』って言ってもらった時に、師弟関係って、まず褒められることないんです。あんなにストレートに『伊集院、お前はラジオをやっているおかげで、これだけのお客さんがついているよ』って言ってもらった時の…なんだろう、誇らしさみたいな感じ」。

 番組では、伊集院がさまざまなコーナーなどを通して“ラジオの可能性”を開拓している印象も受けたが、3月8日放送のゲストコーナーでは、エンタメ社会学者の中山淳雄氏を迎えて“ラジオの未来”について、白熱したトークを繰り広げた。伊集院は「ラジオとradikoがきちんと連結してくれると、僕は史上最高数のラジオを持っている状況になるのに、そこがうまく連結できていないから、ラジオは右肩下がりのメディアなんだって、凝り固まった状況になっていると思っていて。あとは、どこから先がやりすぎなのか。僕のリスナー観みたいなのは『コイツら、儲け優先で、きたな』っていうことに対しても、ともて勘がいい。それでいて、信頼性を失う。そのバランス調整が必要で。タダであることのすばらしさもある」と言葉に力を込めた。エンディングでも、改めて自身の思いを伝えた。

 「経済絶対必要。この不景気の中、目先のお金も必要だけども、それでダメになることがいっぱいあるし。ラジオリスナーとの信頼関係とか、絆の強さみたいなものは、言われなくてもよく知っていますけど、それがなぜ出来上がっているかというと、目先のお前の金を取りたいと思っていないからだと思うんです。お金のいただき方っていうのはあるだろうと。あと、ゲストを振り返っていると、この人たちの話を無料で聞けるというのはすげーって思うのと、無料な理由はなんですか、スポンサーがいてくれるからっていうことだと思うんですよね。だったら、通りすがりのロピアに入ってみようぜの流れ…あっ時間なくなっちゃった」

オールナイトニッポン55周年記念公演『あの夜を覚えてる』のポスタービジュアル

オールナイトニッポン55周年記念公演『あの夜を覚えてる』のポスタービジュアル

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■リスナーの心をつかんだ『あの夜を覚えてる』 ANN好調ぶりを感じさせる2回の会見

 インタビューで、伊集院がニッポン放送で深夜にラジオをやっていた頃に(架空のアイドルである)芳賀ゆいを作り出したり、リスナーとムーブメントを作っていたことが理想だと語ったのは、テレビプロデューサーの佐久間宣行氏。コロナ禍で、一昨年にリアルでのライブができなくなると、配信に切り替え、有観客でのイベントも昨年11月に行うなど、柔軟な対応力を見せていたが、イベントを行うにあたっての心構えについて「まず、イベントをやりたい、リスナーを喜ばせたい、これをやったら喜んでくれるんじゃないかと考える。その結果、コロナの苦しい時代にニッポン放送に恩返しができたのが大きいです」と語っていた。

 そんな佐久間氏が総合演出を務めた、俳優の千葉雄大、女優の高橋ひかる(※高ははしごだか)がW主演のオールナイトニッポン55周年記念公演『あの夜を覚えてる』。20日に行われた初回公演、27日の千秋楽と2回にわたって、放送中のラジオ局を舞台にした前代未聞の試みが行われたが、プロデューサーは同局エンターテインメント開発部の石井玄氏、脚本・演出は岸田國士戯曲賞ノミネートの小御門優一郎氏で、制作は大のラジオ好きのストーリーレーベル「ノーミーツ」が手がけた。

 ともに『ANN』ブランドで番組を担当しているCreepy Nutsと、YOASOBIのコンポーザーとしても活動するAyase、同グループでボーカルのikuraとしても活動する幾田りらが初タッグを組み、主題歌「ばかまじめ」を担当。“ラジオ好き”が集まって作る、ラジオを愛する人々に向けた公演となったが、最終的には2万3000人以上が視聴する結果となり、公演の魅力が広く伝播していったことを感じさせるものとなった。

 『ANN』ブランドの好調ぶりを感じさせることになったのは、9日に行われた『ANN0』会見、16日の『ANN』&『ANNX』(深0:00)会見。パーソナリティー陣が一堂に会する機会があることで、普段は顔を合わせないパーソナリティー同士のつながりも生まれるだけでなく、さまざまな媒体で紹介されるきっかけにもなる上に、リスナーにとっても、新たなにパーソナリティーの魅力を発見する機会ともなりうるだけに、全方位に向けて、意義のあるものとなっている。

Creepy Nuts(左から)DJ松永、R-指定 (C)ORICON NewS

Creepy Nuts(左から)DJ松永、R-指定 (C)ORICON NewS

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■Creepy Nuts『ANN0』時代の締めは「あさぼらーけ」 パンサー向井『#ふらっと』で新たな朝ラジオ届ける

 そのほかにも、さまざまな動きがあった。1日深夜放送のニッポン放送『Creepy Nutsのオールナイトニッポン0』(深3:00)は、DJ松永がひとりで番組を進行し、R-指定への思いもにじむ1時間半となった。翌8日深夜放送回では、4月から菅田将暉のバトンを引き継ぐ形で『ANN』月曜を担当することが発表された。『ANN0』時代では最後の放送となった、29日深夜放送では、4年間の『ANN0』締めくくりとして、同局で直後に放送されている『あさぼらけ』で、上柳昌彦が『ANN0』の受けトークをもとにした企画「クイズ!上柳昌彦 あさぼらけ」を開催した。

 TBSラジオ『爆笑問題の日曜サンデー』(毎週日曜 後1:00)では、良原安美がTBS系『サンデージャポン』(毎週日曜 前9:54)新アシスタント就任発表直後に、3月いっぱいをもって同ラジオのアシスタント卒業も報告。田中裕二が独断で採点する、アシスタントによる「ふつおた、なぁー!」のタイトルコールでは、安住紳一郎アナから「最後、必ず100点を取るように」との電話があり、30分間にわたって指導を受けたことを明かした。そんな奮闘ぶりもあって、27日放送の良原アナ最終回では、渾身の「なぁー!」が飛び出したが、田中の採点は98点だった。

 伊集院の後任として、パンサーの向井慧がパーソナリティーを務めるTBSラジオ朝の新しい帯番組『パンサー向井の#ふらっと』が28日よりスタート。それに先がけて行ったORICON NEWSのインタビューで、向井は次のように答えていた。「偉大な伝統のある時間帯を、36歳でやらせていただくことに責任も感じますし、なんだよと思う方もいらっしゃることも承知の上で、すべて背負って、なるべく多くの方に届けるということの1点で、面白いと思ってもらう番組を届けたいです。『初めて聞きました』という方もたくさん増やしたいなという欲望も持ちながら頑張ります」。

■3月に配信した主なラジオ関連のニュース

3月1日
【三浦知良、ラジオパーソナリティー初挑戦 “55”つながりで『ANN』生特番 コメントあり】

3月2日
【秋元康氏、ニッポン放送“1DAYジャック”スタート 那須恵理子アナと久々の再会 あなたとハッピー! ほか関連記事複数配信】

3月3日
【秋元康氏、TOKYO FM“1DAYジャック” 3・9に各番組に出演】

3月4日
【ナイナイANN 22年2月の怒鳴り 『あの夜を覚えてる』吉田悟郎が見学の「ありがとうございます」、リスナーとのかけあい光る「サンドイッチ」】
【千葉雄大、3年ぶり2回目の『ANN』パーソナリティー挑戦「空回りしないように楽しみたい」】

3月5日
【TBS『Nスタ』井上貴博、土曜の昼に初の冠ラジオ 不安吐露も「もがきます」】
日向坂46松田好花、冠ラジオイベントで涙 番組継続で意気込み「これからも頑張ります!」】

3月7日
【Creepy Nuts&Ayase&幾田りらに独占インタビュー 『ANN』55周年記念公演主題歌トーク】

3月8日
【作詞家・秋元康氏の原点は「高3の夏休みのニッポン放送レコード室」初の自選歌詞集が発売】

3月9日
【Creepy Nuts、菅田将暉の後任で4月から月曜『ANN』 200回の放送で発表「見事なサントラ」】
【好調『ANN0』カラーあふれる会見 ぺこぱ松陰寺は家賃公表、マヂラブ村上は「不労所得を得たい」】

3月11日
【Creepy Nuts、菅田将暉からの『ANN』バトンタッチにみる“合法的昇格”のススメ 5年前の伏線回収?】

3月12日
【Creepy Nuts・DJ松永“師匠”DJ CO-MAと新潟愛を語り合う ノンストップで魅力伝える】

3月15日
【伝説ラジオ『今田耕司・東野幸治のCome on FUNKY Lips!』23年ぶり一夜限りの復活「積もり積もった話を…」】
【『星野源ANN』事前収録で“生”を体感できる(?)画期的な試み ゲストはジャズピアニスト・海野雅威氏】
【Sexy Zone中島健人『オールナイトニッポンGOLD』初パーソナリティ挑戦「夢がまた1つ咲きました!!】

3月16日
【『ANNX』4月から新体制 山田裕貴、緑黄色社会・長屋晴子、JO1、EXITが担当】

3月17日
【“アニメオタク兼Snow Man”佐久間大介、冠ラジオで単独パーソナリティー初挑戦 文化放送・A&Gゾーンに進出】

3月18日
【なにわ男子、ニッポン放送で新番組『初心ラジ!』スタート 西畑大吾「天最高!な時間をお届けします!」】
【さまぁ〜ず、ニッポン放送で新番組スタート アシスタントは後輩・佐藤美希】
【元乃木坂46新内眞衣「ラジオの世界に帰って来られてうれしい!」土田晃之の新パートナーに】

3月19日
三四郎相田周二、役作りで金髪→黒髪に「鏡を見るたびに違和感があります」】
【Travis Japan『らじらー!』卒業 渡米前に感謝と決意語る「行ってます!」】
SixTONES田中樹&ジェシー、渡米のTravis Japanにエール「誇らしいこと」】

3月20日
【千葉雄大×高橋ひかるW主演『ANN』55周年記念『あの夜を覚えてる』 前代未聞の生配信に反響「ラジオ愛あるネタいっぱい」】

3月22日
【米津玄師、菅田将暉の結婚に喜び「孤独じゃなくなった」 結婚式での「まちがいさがし」“歌唱プラン”も明かす】
【乃木坂46山崎怜奈『ダレハナ』日本の魅力に迫る新コーナー 初回ゲストは鳥取県知事】
【日向坂46影山優佳&佐々木美玲、TOKYO FMの昼に新番組 「ほっ」とする癒やしを届ける コメントあり】

3月23日
【藤井風、深夜1時からの『ANN』初挑戦「ちょっとエモめな放送できたらいいな」】

3月24日
【伊集院光、朝の帯ラジオ『伊集院光とらじおと』6年の歴史に幕 エンディングで師匠・円楽の言葉明かす「掛け値なしでうれしかった」】
【菅田将暉がコロナ感染 『ANN』異例の最終回延期 “代打”は松坂桃李
【花澤香菜のラジオ『ひとりでできるかな?』15年目で地上波進出「続けていたらいいことあるね」】

3月25日
【“TBSラジオ朝の顔”パンサー向井の覚悟「すべての人をターゲットにしたい」 未来を考えた一手】
【モグライダー『ANNポッドキャスト』月替りパーソナリティーに 『ANNR』から9年ぶりに舞い戻る【コメントあり】

3月26日
【TBSラジオ『大沢悠里のゆうゆうワイド』36年の歴史に幕「どうぞ、お元気で」 4月から毒蝮三太夫と80代コンビでポッドキャスト新番組】

3月27日
【千葉雄大×高橋ひかるW主演『ANN』55周年記念『あの夜を覚えてる』千秋楽 前代未聞の試みが大団円】

3月29日
【松坂桃李、菅田将暉の代役で『ANN』降臨 『ワンピース』例えで愛あるイジり「伏線の回収がすごいことに…」】
【『星野源ANN』初の番組イベントが映像作品化“最高にクレイジー”な180分が再び】
【『星野源ANN』にジョイマン高木がゲスト出演 星野源と“提クレ”読みへ】
【乃木坂46山崎怜奈、体調不良で大事を取って冠ラジオ『ダレハナ』休演 生駒里奈・佐久間宣行が代打】

3月31日
【斎藤佑樹、ラジオパーソナリティー初挑戦「すごく緊張した!」 早大や日ハムの仲間らとトーク】

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  1. 1. 【2022年1月のラジオ界】伊集院光の朝ラジオ後任にパンサー向井 オードリーはV35&『ANN』ブランド全体が好調
  2. 2. 【2022年2月のラジオ界】『ANN』好調のニッポン放送が聴取率首位 文化放送は朝夕を大改編
  3. 3. 【2022年3月のラジオ界】伊集院光が語った“ラジオの未来” ANN55周年公演『あの夜を覚えてる』好調
  4. 4. 【2022年4月のラジオ界】岡村隆史、29年目の『ANN』で「父になりました」 菅田将暉が伝えたリスナーへの思い
  5. 5. 【2022年5月のラジオ界】“キンワカ”収録後も白熱トーク/上島さんへの追悼の声広がる/『ANN』&TOKYO FM聴取率好調
  6. 6. 【2022年6月のラジオ界】山崎怜奈、誠実さにじむ卒業発表/『たまむすび』小田嶋さん追悼/ラジオの常識変える『ANN JAM』

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