俳優の柄本佑が、NHK総合で6月25日にスタートする土曜ドラマ『空白を満たしなさい』（後10：00〜10：49）で主演を務めることが11日、発表された。

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　本作は、芥川賞作家・平野啓一郎氏が東日本大震災直後に発表した同名小説が原作。「あなたは亡くなったんです、3年前に」と告げられた土屋徹生（柄本）。ある日突然、身に覚えのない己の死から復活した徹生は、会社の屋上から転落したというが、全く思い出せない。最愛の妻と幼い息子を残して、なぜ自分は死なねばならなかったのか。いまを生きるすべての人びとに向けた、ヒューマン・サスペンスとなっている。

　共演陣は、徹生の妻・千佳を鈴木杏、生前、何かにつけてつきまとって来た男・佐伯を阿部サダヲが演じるほか、萩原聖人、渡辺いっけい、うじきつよし、藤森慎吾、ブレーク・クロフォード、風吹ジュンらが出演する。

■キャストコメント
・柄本佑
いきつけの喫茶店のマスターに「はいどーぞ」と文庫を渡されたのがこの小説との出会いです。あれから3年。まさか自分が土屋徹生をやるとは思ってもいませんでした。不思議な縁に緊張しています。
（脚本の）高田亮さんのシンプルイズベストかつどこか色気の漂うホンにとても大人な世界を感じています。地に足をつけて、頑張ります。

・鈴木杏
サスペンスから始まってやがて人間の本質的なところにたどりついていくこの作品は、色んな色を持っていて、どこへ連れて行かれるか予想できない面白さがあります。
生とは、死とは、夫婦とは…さまざまなテーマを、押し付けではなく受け取り方をゆだねるような優しさや温かさとともに、お届けできたらと思います。

・阿部サダヲ
僕の演じる佐伯は風ぼうも変わっていて、出てきたとたんに周りを異様な雰囲気にすると思います。でも意外に核心を突いたことを言っていて、回を追うごとに人間性も見えてくると、実は今の社会や人間のことをよくわかっている人なんじゃないかと感じられるキャラクターです。佐伯とは一体何者なのか？ 皆さんにもいろいろ想像しながら見ていただければと思います。