原泰久の人気漫画を俳優・山崎賢人（※崎＝たつさき）主演で実写化した映画の続編『キングダム2 遥かなる大地へ』（2022年夏公開）で、山崎演じる信の初陣の総大将、ヒョウ公を豊川悦司が演じることが明らかになった。

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　秦国の最前線に居続ける変わり者と言われて、六将にも引けを取らない力を持つ秦国随一の豪傑であるヒョウ公。些細な戦の変化も見逃さず、戦を炎に例えて表現し、その匂いをかぎ取って本能で動く独特の感性と豪胆さ、圧倒的な行動力で、無謀ともとれる激しい合戦を繰り広げる。

　本作への出演について、豊川は「キングダムが、強者役者をキャスティングしまくってるという噂が走った。なんかドキドキした。俺に声がかかるのか、かからないのか。強がりしててもなんか気になる。で、この大役をいただきました。就職試験に受かった気分」と、本音を打ち明けたようなコメントを寄せ、「トヨエツじゃねー！という声もあるでしょうが、佐藤信介監督のもと、キングダムの世界にどっぷりと浸ってきた。大感謝。大満足。想像以上に1を超えた2が、あなたの目の前に繰り広げられるでしょう。キングダム、恐るべし！」と、超ポジティブなメッセージを送っている。

　キャスティングについて松橋真三プロデューサーは「野獣のような眼光と、巨大な鎧を着こなす大きな体躯、そして大将軍としての存在感、説得力。それを考えると、豊川悦司さんしか思い浮かばず、ご出演のお願いをしました」と語る。

　数々の映画やドラマで重要な役どころを演じ、その存在感で人々を魅了してきた豊川の撮影現場での鋭いまなざしは、戦場を見つめる大将軍そのものだったそう。馬に乗り、荒野を駆ける姿を見て佐藤監督も「本能に任せて全軍を指揮しつつも、どこかユーモラスなキャラクターが、一挙手一投足のうちに浮かび上がって来て、本作の大黒柱となるキャラクターの創造に、ひたすら興奮しました」と語っている。

　さらに、敵国となる魏国の総大将で、魏国が誇る魏火龍七師の一人であり、戦の天才と言われる呉慶（ごけい）を小澤征悦、呉慶軍の副将であり軍師も兼任している宮元（きゅうげん）を高橋努、ヒョウ公軍所属の千人将で、信の初陣の上官となる縛虎申（ばくこしん）を渋川清彦が演じることも発表された。

　本作は、春秋戦国時代の中国を舞台に、“天下の大将軍”を夢見る戦災孤児の少年・信と、“中華統一”を目指す後の秦の始皇帝・エイ政の出会いと激闘を描いた『キングダム』（2019年）の続編。信の初陣にして、大将軍への第一歩でもある“蛇甘（だかん）平原の戦い”が描かれる。

　エイ政役で吉沢亮、河了貂役で橋本環奈、王騎役で大沢たかおらが続投。新キャストとして、本作のキーパーソンとなる羌カイ役で清野菜名の出演が発表されている。ほか、信と羌カイと共に、5人組の“伍”として戦う、尾兄弟の兄・尾平（びへい）を岡山天音、その弟・尾到（びとう）を三浦貴大、伍長・澤圭（たくけい）を濱津隆之が演じる。