俳優の赤楚衛二と町田啓太が共演する映画『チェリまほ THE MOVIE 〜30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい〜』（4月8日公開）より、撮影インからシリアスなシーンまでの撮影裏話満載の現場レポートが到着。チーム“チェリまほ”のラブが充満しているメイキング画像も解禁となった。

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　一昨年10月期にテレビ東京系で放送されたドラマ『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』（通称「チェリまほ」）の続きを映画化。童貞のまま30歳の誕生日を迎えたことにより“触れた人の心が読める魔法”を手に入れた安達（赤楚）と、そんな彼に好意を抱く会社の同期の黒沢（町田）によるラブコメディ。ドラマの最終回で晴れて恋人同士となった二人のその後を描く。

　映画は、都内近郊で約2週間のスケジュールで撮影された。撮影初日はドラマで安達が黒沢の気持ちを初めて知ったあのエレベーターのシーンから幕を開けた。赤楚も特別な思いがあるのか、「エレベーターを見て、ここが居場所だと感じた。安達になれた、戻ってこられた」と初日の心境を明かしている。その次の場面から町田がイン。朝から明るいテンションで「久しぶりだな」と赤楚に声をかけたが、少し照れくさい気持ちを爽やかさで包んでいる感じでもあったそう。

　町田は豊川オフィスの撮影では、「ああー帰って来たぞ！」とうれしそうな姿もみせていた。オフィスのシーンでは、安達と黒沢が目で会話をするような場面もあり、現場は恋人同士となった2人が醸し出す幸せな空気が充満。メイキング画像でも、楽しそうに二人でおにぎりを見せ合う赤楚、町田の姿や撮影の合間に談笑する姿を見ることができる。

　柘植将人役の浅香航大と綿矢湊役のゆうたろうがインしたのは、安達と黒沢が初詣に出かけるシーン。神社の境内で安達、黒沢の2人と柘植、湊の2人がばったり出くわし、4人で会話を交わす。途中、黒沢が安達を見て微笑む様子に監督が「ちょっとイタズラっぽすぎるかな」と指摘すると、町田も「やりすぎちゃった？」と振り返る場面も。

　段取り、テスト、本番、そしてさまざまな角度からのカットを撮るたび、4人の演技はどんどん自然になり少しずつ違ってくる。現場では、「甘酒、今度作るよ」というせりふが町田からアドリブで飛び出す一幕もあり、ほかの3人からは「え？」と素の反応が。また、湊と一緒にいることで楽しそうに笑う柘植につっこむ安達。そんな安達に柘植が肩パンをくらわすシーンでは、いかにも不器用な柘植らしい動きにほかの3人から笑いが起こる。この日は小雨がぱらつく瞬間もあったが、シーンの合間にスタッフが準備を終えて撮影を再開する時には、雨雲もどこかに消えていた。撮影に戻った赤楚も「雨が止んだ!?」とうれしそうだった。

　劇中にはシリアスなシーンもある。雨の中、黒沢が安達の元に駆けつけるというシーンは、転勤という大きな変化に対し、互いを思うゆえのもどかしさ、こみ上げてくる愛おしさを表現する感情を込めた演技が求められた。町田はこのシーンに苦戦したようで、監督からのアドバイスに耳を傾け「難しいけどやってみます」と撮影に臨むが見られた。撮影終わりには2人して「5分くらいのシーンなのに10分くらいに感じる」と漏らすほど濃密な撮影だったシーンの仕上がりに期待が高まる。

　ドラマでは黒沢が引っ張って安達が自己肯定できるように導いていったが、映画では、黒沢が自分の殻を破るという成長も描かれ、彼の変化も見どころとなっている。

　そのほかにも、晴れて恋人同士となり、甘い時間を過ごす安達と黒沢の二人を演じる赤楚と町田は久しぶりの“チェリまほ”撮影を思いっきり堪能。オレンジのエプロンを身に着けてはにかむ赤楚の姿や、町田と二人で楽しそうに笑い合い、じゃれ合い、ダンスを披露することもあった撮影現場の和気あいあいとした雰囲気、幸せオーラ全開の様子がメイキング画像からも伺える。