「バットマン」新シリーズとなる『THE BATMAN−ザ・バットマン−』（3月11日公開）を記念し、劇中のゴッサム・シティと広島県福山市が“友好都市提携”を結び21日、都内で調印式イベントが行われた。同市出身で福山城築城400年応援サポーターを務める声優・福山潤が駆けつけ、「両者ともに深い関係を持っており、この度の提携は驚くとともに大変喜ばしく思っております」と“友好都市宣言文”を読み上げた。

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　友好都市提携はDC公認のもので、世界初のこと。今年で築城400年を迎える福山城が位置する場所がかつて蝙蝠山（こうもりやま）と呼ばれ、「蝠」の字が「福」に通じることから城下町が「福山」となり、1916年に福山市となった。現在に至る市章にもコウモリと山が描かれており、バットマンのシンボルに似ていると話題になっていた。　

　この日の調印式には、ゴッサム・シティ市長ドン・ミッチェルの代理として、ワーナーブラザースジャパンのバイスプレジデント・土合朋宏氏が出席し、「バットマンの歴史の中でゴッサム・シティはもちろん、DCユニバースの都市と実際の都市が友好都市提携を結ぶのは世界で初めてとなり、そのような貴重な機会を日本から発信できることが本当に誇らしいです」とあいさつ。

　福山市の枝広直幹市長はリモートで出席し、「この度のゴッサム・シティとの友好都市提携、心からうれしく思います」と世界初の事例に感謝し、「市長のドン・ミッチェルさんが福山市のローズマインド＝思いやり、やさしさ、助け合いの心、に強く共感いただき、友好都市提携につながりました。これから福山市に万が一のことがあったら、すぐにバットマンが駆けつけて福山市を守ってくれること、本当に心強く思っています」と期待をこめた。

　バットマン／ブルース・ウェイン役を演じたロバート・パティンソンらキャスト陣からも、「福山市のみなさんこんにちは。今年は映画『THE BATMAN−ザ・バットマン−』の公開と福山城築城400年という記念すべき年です」と祝福メッセージが届き、これに福山は「豪華キャスト陣の口から『Fukuyama』という言葉が出てきたことがうれしいですね！　自分も名前が福山なので、呼ばれているみたいでドキッとしました。本当に光栄です！」と喜びいっぱい。

　また、福山は「バットマンは昔から、映画、コミック、アニメと触れておりまして大好きです。他のスーパーヒーローは超人的な力を持っている中で、バットマンは唯一の人間。肉体を駆使して闘う姿から、悩む姿まで年を追うごとに魅力が増していくキャラクターです」と“バットマン愛”を語り、「バットマンがまた映画で戻ってくると聞いた時から、いつから撮影開始なんだ？　ロバートさんはどのようにバットマンを演じるんだ？とネットで情報を探っていていろいろと想像しては楽しんできましたが、ようやくその映画を見れる日が近づいてきまして本当に楽しみです」と新作に期待を膨らませた。

　友好都市提携の記念品として、映画と福山市のコラボアートが作成され、「街を守る。歴史をつなぐ」のコンセプトをもとに、ゴッサム・シティを見下ろすように夕暮れ時の福山市内を見下ろすバットマンの姿などがお披露目に。さらに、3月1日〜同27日に市内にバットマンロゴが点灯されることが発表された。

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