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松本白鸚、弟・中村吉右衛門さんへの想い吐露「いつまでも悲しみにひたっていてはいけない」 松たか子も追悼

 俳優の松本白鸚が16日、都内で行われた日生劇場2022年2月公演ミュージカル『ラ・マンチャの男』製作発表記念会見に参加した。同席した娘で女優・松たか子とともに、先日死去した弟・中村吉右衛門さんへの想いを改めて語った。

弟・中村吉右衛門さんへの想いを吐露した松本白鸚 (C)ORICON NewS inc.

弟・中村吉右衛門さんへの想いを吐露した松本白鸚 (C)ORICON NewS inc.

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 劇中でも歌唱する「見果てぬ夢」について「レクイエムを歌う者が一人増えてしまいましたね」と静かに明かす白鸚。「別れというのはいつでも悲しいことです。たった一人の弟でしたから。でもきょうの会見で、いつまでも悲しみにひたっていてはいけないと思います。それをの乗り越えて、跳ね返して、10日から始まったお稽古から2月の本公演、それをみなさまへ、いろいろな思い出もありますけど『見果てぬ夢』を歌いたいと想います」と気持ちを新たにした。

(左から)松本白鸚、松たか子 (C)ORICON NewS inc.

(左から)松本白鸚、松たか子 (C)ORICON NewS inc.

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 また松は「叔父の舞台がもう、観られないのは心から残念。先日演っていた舞台の東京千秋楽で知らせを聞き、その後、大阪の初日を迎えたとき、叔父に向かって『幕を開けてやったぞ』という気持ちになって。やっぱり私たちは舞台に立ち続けることしか感謝やお返しはできない。心からお悔やみ申し上げているところです」と追悼した。

松たか子 (C)ORICON NewS inc.

松たか子 (C)ORICON NewS inc.

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 『ラ・マンチャの男』は、セルバンテスの小説『ドン・キホーテ』をもとにしたミュージカル作品。16世紀のスペイン・セビリアの牢獄が舞台で、作家・セルバンテス(白鸚)は教会を侮辱した罪で投獄される。泥棒や人殺しの罪をおった囚人たちは新入りのセルバンテスをこづきまわす。騒ぎをききつけた牢名主は、牢獄内で裁判をやろうと言い出す。セルバンテスは自分が書いた「ドン・キホーテ」の脚本を、牢獄内で即興劇として演じ申し開きをすることを思い立つ。他の囚人たちに役をふりわけ、その物語に巻き込んでいく…。

 1969年の初演から現在上演回数は1307回。当時は市川染五郎を名乗っていた松本も、松本幸四郎、そして松本白鸚となり2019年には50周年の舞台に立った。2022年の25公演を経て2月28日の大千秋楽には1332回に到達する予定。そして半世紀以上、主演として挑み続けた白鸚による同ミュージカルが来年2月6日から28日まで上演。今回をもって、ついにファイナルを迎える。

(左から)松本白鸚、松たか子 (C)ORICON NewS inc.

(左から)松本白鸚、松たか子 (C)ORICON NewS inc.

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 千秋楽に思いを馳せる白鸚は「もう、もぬけのからでしょうね。しばらく歌舞伎俳優としての『見果てぬ夢』を考える気持ちはないかもしれない。でも、4月の歌舞伎座公演は決まっておりますので、かなえなければいけない。毎日毎日をやりこなすことで精一杯。それが自分にとっての『見果てぬ夢』なんでしょうね」とほほえんだ。

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  1. 1. 松本白鸚79歳で『ラ・マンチャの男』ファイナルへ 娘・松たか子が称賛「尊敬します」
  2. 2. 松本白鸚、弟・中村吉右衛門さんへの想い吐露「いつまでも悲しみにひたっていてはいけない」 松たか子も追悼

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  • (左から)松本白鸚、松たか子 (C)ORICON NewS inc.
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