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稲垣吾郎「共通点多い」中年探偵役で舞台主演 笑いとロマンティックの大人のエンタメ

 俳優の稲垣吾郎が、来年2月上演の舞台『ミュージカル・コメディ 恋のすべて』の主演を務めることが決定した。1920〜30年代のアメリカ文化を背景に、笑いとロマンティックにあふれた大人のエンターテインメントを繰り広げる。

ミュージカル・コメディ『恋のすべて』に出演する稲垣吾郎

ミュージカル・コメディ『恋のすべて』に出演する稲垣吾郎

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 作・演出は、15年前に『魔法の万年筆』で稲垣とタッグを組んで以来、今回で7作目となる鈴木聡氏。「狂騒のジャズエイジから、ほっと一息ついたラジオデイズへ。華やかでスタイリッシュ、それでいて、繊細でせつない。だからでしょうか、この時代、稲垣吾郎さんに似合う感じがするのです」と役者・稲垣の魅力を分析。そのうえで「大人の渋さを身につけた吾郎さんに、世間の裏表を知る中年探偵を演じてもらおうと思います」と期待を寄せる。

 物語の主人公ニック・テイラー(稲垣)は探偵。過去に大切な探偵仲間シドを事件で亡くしており、シドの未亡人に送金しているためいつもお金がない。ある日、彼の探偵事務所に奇妙な依頼人が現れ「娘を恋に落としてくれ」と依頼する。お金が欲しいニックは気乗りせぬまま引き受けるが…。ワンナイトで恋のときめきとせつなさをたっぷり描く作品で、音楽監督の青柳誠氏とバンドメンバーが軽快なメロディーを鳴り響かせる。

 稲垣は「鈴木聡さん作・演出作品に出演させていただいてから15年。毎回とてもすてきな役でしたが、『依頼内容は恋に落とすこと』、こんなすてきな任務を果たす探偵役は初めてです」とニックの役柄を紹介。「誠実さと共にちょっと抜けたところもあって、演技も得意な探偵ニックは、果たしてすてきな女性を恋に落とすことができるのでしょうか。自分自身との共通点も多く、僕も既にそうであるように、皆さんがニックという役を愛してくださると幸せです」とファンに語りかけた。

 共演は花乃まりあ、石田ニコル、松田凌、北村岳子、羽場裕一ら。来年2月11日から2月27日まで、東京建物Brillia HALLで上演される。

●『ミュージカル・コメディ 恋のすべて』あらすじ
ニック・テイラー(稲垣吾郎)は探偵。過去に大切な探偵仲間シドを事件で亡くしている。シドの未亡人に送金しているためいつもお金がない。
クラーク・キャンピオン(羽場裕一)は、手広く事業を行う経営者。コニー(花乃まりあ)という箱入り娘がいるが、最近、テディ・モーリー(松田凌)という若者が娘の周りをうろついていることを苦々しく思っている。ただ、富豪の未亡人でテディの母、カミラ・モーリー(北村岳子)に工場への投資を頼んでいる手前、テディを追い払うことはできない。テディはどうやらコニーの20歳の誕生日にプロポーズをしようとしているらしい。クラークは、カミラからの投資の契約が終了するまで、コニーをテディから遠ざけるという任務をニックに依頼する。「娘を君との恋に落としてくれ」。破格の依頼料に、仕事を引き受けるニック。一緒に時を過ごすうち、二人の間には「恋のような感じ」が漂いはじめる…。さらにクラークは、自分の愛人ザラ・エイミス(石田ニコル)を使ってテディを誘惑しようとする。
やがてカミラはテキサスの油田開発事業への投資が失敗し財産を失う。クラークも缶ビール事業が失敗に終わり財産を失う。損得抜きの関係の中で二人の間には心の交流が生まれるのだが…。

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