俳優のユースケ・サンタマリアが6日、東京・渋谷のPARCO劇場で行われた音楽劇『海王星』初日前会見に出席した。 寺山修司が「天井棧敷」結成前の1963年に書き下ろし、未上演であった音楽劇を上演。出港しない船上ホテルを舞台に繰り広げられる、父と息子と父の婚約者の甘く哀しい祝祭劇で、寺山の詩的な音律が映えるせりふと、想像力をかきたてる魅惑的で怪しい登場人物によって彩られる世界は、まさに「寺山ワールド」の原点となっている。 ユースケは「僕、あんまりお客さんを置いてけぼりにしたり、逆にお客さんに媚びて『わかりやすいでしょう?』っていうのも好きじゃないんですよ。これは、その中間でもない、もっと違う次元の、今までに見たことのないようなものになっています」と紹介。「本を読んだ時はどうするんだろうと思ったんですけど(演出の)眞鍋さんが真摯でやさしくて…。僕、ガミガミ怒るような演出家好きじゃないんですよね(笑)。眞鍋さんは、やさしくやさしく、何をやっても許してくれて…」と暴走トークで笑いを誘った。
2021/12/06