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池上彰氏、中学生に説く「人間はきれいなところも汚いところもある」

 ジャーナリストの池上彰氏が2日、自身が監修した書籍『なぜ僕らは働くのか ─君が幸せになるために考えてほしい大切なこと』(学研プラス)に絡め、千葉県船橋市の習志野台中学校で特別授業を行った。

池上彰氏が特別授業

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 サプライズで生徒たちの前に登場した池上氏。自分の中学生時代を振り返り「気象庁予報官になりたかったが、数学と物理が苦手で夢を挫折した。しかし、NHKに入局後、人に気象を伝える仕事ができ、違う形で好きなことに携わることができた」と語り、職業に対する選択肢の広さを伝えた。

 生徒からは「大人はなぜえらそうにしているのか、すぐ怒るのか?」という質問が飛び出し、池上氏は「大人は自分が人生の大先輩と考えて、上からの目線で話をしてしまう。自分もいっぱい失敗をしてきたから、自分のように失敗してほしくないという親心から、ついつい怒ってしまう。そんな親たちも怒った後で、後悔をしていることもある」と大人たちを代弁。

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 また、「大人はなぜSNSで批判したがるのか?」と聞かれると、「SNSは匿名。人は陰口や悪口をいうことは昔からあったが、人伝いなので伝わるとしても時間がかかった。SNSはすぐに直接伝わってしまう。人間はきれいなところも汚いところもある。そういう卑怯で弱い心があることを自覚して、そうならないように考えることが大事」と呼びかけた。

 コロナ禍にふれながら、「人間は1人では生きられない社会的な動物です」と説き、生徒たちへ「働いて給料をもらって、姿が見えなくても巡り巡ってどこかで喜んでくれる人がいる、それが生きがいなる。やりたい仕事がみつからなくても焦る必要はない。お金をもらうことで自分が働いたり存在する意味が見つかる。社会の中で、社会を支えていく人間になってほしい」とエールを送った。

 池上氏が監修した書籍『なぜ僕らは働くのか』は、働くこと、勉強することの意味などをわかりやすく解説。昨年3月に発売され、累計発行部数46万部を記録している。

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