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楳図かずお、27年ぶり新作発表 漫画ではなく原画101点の連作絵画 来年開催の展覧会で公開

 漫画家・楳図かずおの世界を体感できる展覧会『楳図かずお大美術展』が、東京シティビュー(六本木ヒルズ森タワー52階)で、2022年1月28日〜3月25日の期間、開催されることが24日、発表された。目玉は、楳図かずおが制作に4年の期間を費やした、27年ぶりの新作『ZOKU-SHINGO 小さなロボット シンゴ美術館』が初公開され、「漫画」ではなく、原画101点を連作絵画として見ることができる。先行して新作の一部が公開された。

展覧会『楳図かずお大美術展』のキービジュアル(C)楳図かずお

展覧会『楳図かずお大美術展』のキービジュアル(C)楳図かずお

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 同展は、楳図かずおの「比類なき芸術性」に焦点を当て、代表作を通じて、気鋭のアーティストらとともに「楳図かずおの世界」を表現する、今までにない展覧会に。

 その中で見どころとなる、1990年代の『14歳』以来、楳図かずおにとって実に27年ぶりの新作『ZOKU-SHINGO 小さなロボット シンゴ美術館』を展示。1980年代に描かれた『わたしは真悟』の続編であり、同時に時空を超えたそのパラレル・ビジョン(並行世界)でもあるという。

 制作に4年の期間を費やし、完成した本作は、アクリル絵画による101点の連作という方式に。生き生きとして目を見張らされる筆触や、きらびやかで吸い込まれるような色彩で表現されており、時系列に沿って展開される物語性を持つ点では漫画に近い部分もあるが、漫画と違ってコマ割りはなく、一枚一枚が独立して鑑賞できるものになる。

 展覧会のチケット料金は一般2200円、高校・大学生1500円、子ども4歳〜中学生900円。事前予約制(日時指定券)を導入している。

■楳図かずお プロフィール
1936年、和歌山県高野山に生まれ、奈良県で育つ。小学校4年生で漫画を描き始め、高校3年生の時、『別世界』『森の兄妹』をトモブック社から単行本で出版し、デビュー。『へび少女』『猫目小僧』などのヒット作により、“ホラー漫画の神様”と呼ばれる。『漂流教室』で小学館漫画賞受賞。一方、『まことちゃん』でギャグの才能も発揮。作中のギャグ、“グワシ”は社会現象となった。

このほか、『おろち』『洗礼』『わたしは真悟』『神の左手悪魔の右手』『14歳』など、数多くのヒット作を生み出す。その他、タレント、歌手、映画監督など多数の肩書きを持ち、様々なジャンルで活躍中。2018年、『わたしは真悟』で仏・アングレーム国際漫画祭「遺産賞」受賞。また同年度、文化庁長官表彰受賞。

関連写真

  • 展覧会『楳図かずお大美術展』のキービジュアル(C)楳図かずお
  • 「ZOKU-SHINGO 小さなロボット シンゴ美術館」 (C)楳図かずお
  • 「ZOKU-SHINGO 小さなロボット シンゴ美術館」 (C)楳図かずお
  • 楳図かずお

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