「第34回東京国際映画祭」（開催中）のコンペティション部門に選出されている松居大悟監督の映画『ちょっと思い出しただけ』（2022年早春公開）のワールドプレミア（世界初上映）にあわせて、主演の池松壮亮と伊藤沙莉、前回発表された國村隼、永瀬正敏、尾崎世界観らに続く、出演者12人が発表された。

　葉（伊藤）の友人・さつき役に、映画『私たちのハァハァ』（2015年）で松居監督作品に出演した大関れいか。コンパしていた男・康太役で屋敷裕政（ニューヨーク）。屋敷は以前から松居大悟監督と親交があり、自身のYoutubeチャンネルに松居監督が出演した際は、相方の嶋佐和也が「映画に出してほしい！」と懇願していたのだが、その相方を差し置いて松居組初参加を果たした。

　舞台照明で照生（池松）の先輩・牧田役にはモデル・女優として活躍し、近年では『青葉家のテーブル』（21年）、『ずっと独身でいるつもり？』（2021年11月19日公開予定）に出演する市川実和子。

　照生のダンサー仲間として、これまで数多くの松居監督作品の助監督を務め、『DIVE!!』（08年）から池松とも親交が深い広瀬斗史輝。タクシー運転手・ナグラ役を、ミュージシャンでムーンライダーズのボーカル、映画やドラマにも多数出演する鈴木慶一が演じる。

　葉はタクシー運転手のため、劇中では個性豊かな乗客たちを次々と乗せていく。そんなタクシーの乗客として、映画・ドラマ・舞台など第一線で活躍する高岡早紀、2019年にソロアーティストとしてデビューし、ティーンを中心に人気を博す安斉かれん、松居監督が監督したクリープハイプ の楽曲「寝癖」のミュージックビデオに出演している郭智博、短編映画『スワブ』（18年）や『バイプレイヤーズ もしも100人の名脇役が映画をつくったら』（21年）などの松居監督作品出演してきた子役・細井鼓太、3人組の酔っ払いとして渋川清彦、松浦祐也、山崎将平（※崎はたつさき）が出演する。

　本編では主人公2人の恋模様にも注目だが、葉と乗客のユニークな車内での会話も見どころとなっている。

　同映画は、別れた男女が最愛だった時をさかのぼり、もう一度別れ直すというジム・ジャームッシュ監督の名作映画『ナイト・オン・ザ・プラネット』に着想を得て、クリープハイプの尾崎世界観が書いた新曲（主題歌）をもとに、現代を反映させつつ描いた新しい形のちょっぴりビターなオリジナルラブストーリー。

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