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坂上忍“飼い主”として2度の後悔 仕事より“お世話”優先の覚悟「動物と関わっていくのがライフワーク」

 タレント・坂上忍(54)の実体験をもとにしたアニメ映画『リクはよわくない』が、1日より公開される。ORICON NEWSでは、坂上と原作絵本のイラストを手がけたくっきー!(45)にリモートでインタビューを行った。動物番組のMCを務め、2000平方メートルの巨大ドッグラン、そして犬と猫にやさしい『第二の坂上家』を建築するなど、動物への思い入れも深い坂上に同作への思い、動物とともに生活していく上での心得、くっきー!にはイラストを手がけるにあたっての秘話などを迫った。

アニメ映画『リクはよわくない』について語った(左から)くっきー!、坂上忍 (C)ORICON NewS inc.

アニメ映画『リクはよわくない』について語った(左から)くっきー!、坂上忍 (C)ORICON NewS inc.

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 同作は、犬14匹、猫8匹と暮らす坂上が、子どもたちに動物と暮らす喜びや大変さを伝えたいとつづった文章に、野性爆弾・くっきー!がイラストを描き下ろした絵本『リクはよわくない』が原作。5歳の“ぼく”が犬たちとの交流を通して、いのちの大切さを学んでいく物語となっている。

■覚悟をもって迎えたリクへの後悔 くっきー!と愛あるかけあい

――愛犬家としても知られる坂上さんですが、ワンちゃんに興味を持ったきっかけはなんだったのでしょうか?

【坂上忍】子どもの頃、猫とずっと実家で暮らしていて、あとからワンちゃんも来たんです。だから、ずっと動物のいる生活を送っていたのですが、ひとり暮らしをしていた20代の頃、ウェルシュコーギーを飼ったんです。その子と暮らしていたのですが、僕が若くて責任感もなくて、飼いきれなくて、知り合いに引き取ってもらうことになってしまいました。その時、僕は「もう動物を飼っちゃいけない」と心に決めていたのですが、40歳近くになって、やっぱりもう一度、何かをやり直さないといけないことはないかと考えた時に、動物のことを思い出して、それによってチャラにはならないのですが、ちゃんとしようと思って、迎え入れたのが佐藤さん(チワワの佐藤ツトム)だったんです。

――そんな中、5匹目として迎え入れたのが、今作のモデルになっているリクくんですね。

【坂上】若い頃の後悔があって、佐藤さんをはじめ、4匹を迎え入れたのですが、リクに出会って、今度また違った後悔ができちゃって…。最初の後悔は、飼い主としての資格がないというものでしたけど、リクの場合は病弱であることがわかっていながら、家に来ればなんとかなると思って迎え入れたにもかかわらず、やはりなんともならないこともあるということを目の当たりにしてしまったことへの後悔がありました。

――くっきー!さんは、こうした物語の儚さをイラストで表現する形になりましたが?

【くっきー!】お話を見せてもらった時に、私が描いていいのかなと。体清めて、四隅に盛り塩をしながら描きましたね。やっぱり塩分がね。描いていたら塩分を欲するようになりますから。汗もかきますし。

【坂上】あのー真面目に答えてもらっていいですか(笑)?

【くっきー!】心込めて誠心誠意描きました(笑)。キャラクター化しないといけないので、リアルなワンちゃんよりも、かわいいということを意識したら、あんな感じになりましたね。

【坂上】全然似てないんだよ(笑)!

【くっきー!】一緒だよ、ほぼ一緒なんだよ。クリソツ、クリのソツ、ものまね四天王だよ、クリカンだよ。パグゾウはクリカンなの(笑)。

――絵本やアニメ映画になるということで、作品の中でリクくんが生き続けることへの思いはありますか?

【坂上】そうですよね。ありがたいっていう気持ちと、リクのぬいぐるみを作ってもらったりすると、うれしかったりしますね。忘れられていないというか、こうやってみなさんの記憶にとどめていただけているのかなと。コロナ禍でよりペットが飼われているという現実に比例して、捨てられる子も増えているのがいまだと思うので、大変な時期ですけど、この作品を通して、かわいいだけで飼うっていうのはけっこうリスクがある、ということに気づいていただけたらうれしいですね。

■朝の散歩は何があっても欠かさず ゆくゆくは“ムツゴロウさん”に?

――斉藤和義さんが主題歌を手がけられていますね。

【坂上】ほぼ即答に近いくらいのスピードで快諾いただいて、びっくりしましたね。先日、たまたま斉藤和義さんのマネージャーさんにお会いして、声をかけていただいて、本当にありがとうございましたとお伝えしました。楽曲も本当にすばらしくて、感動しちゃって。本当にうれしかったのですが、なんかギターが、ちょっと下手くそなのが入って(笑)、あれは気になりましたね。

【くっきー!】坂上さん、それオレだな(笑)。オレが弾いているんだわ(笑)。調子に乗って、コーラスも入れちゃったからね、ごめんなさいね。冒頭から流れているギターがあるだろう? あれオレだよ(笑)。斉藤和義さんから「くっきー!さん弾いてください」と言っていただいて、やらせてもらったら、機材が良かったんでしょうね。OKをいただきまして。すっげー光栄なことですよ。

――先ほどから、それぞれリモート越しに仲のいい様子が伝わるのですが、坂上さんとくっきー!さんの出会いはいつなんでしょう?

【坂上】くっきー!に出演してもらっている『坂上どうぶつ王国』(フジテレビ系)が、もう3年くらいになりますが、それが始まる前に『ダウンタウンなう』に野性爆弾が出演したことがあったんです。その収録の数日後くらいに、動物番組をやるというお話をいただいて、僕が「サンドウィッチマンさんとくっきー!さんとやりたい」って伝えたのがきっかけですかね。『なう』の時に、いかつい顔してスベりまくっている奴がいるなと(笑)。

【くっきー!】逆に言ったら、ようそんなスベりちぎったやつを入れようと思いましたね(笑)。

【坂上】その時にくっきー!さんの人柄を勝手に想像しただけです。大失敗でした(笑)。

【くっきー!】こっちもだよ(笑)。真面目な話をすると、僕の絵が映画になるって、坂上さんと出会わなければなかったことなので、ありがたいです。

――現在、多くの猫と犬を飼っている坂上さんですが、朝は6回に分けて散歩しているそうですね。

【坂上】人間なので、しんどい時はありますが「朝散歩しなかったら、MCをやらせてもらっている帯番組の『バイキングMORE』に行っちゃダメ」って決めたので。仕事関係の方が聞いたら「えー」ってなると思うんですけど、お仕事よりもまずお世話ですね。

【くっきー!】最初の散歩の出発は何時くらいですか?

【坂上】夏場は日が明けるのが早いから、3時半から4時くらいの間に起きて、早い時は4時50分くらいからやっていますね。

――去年、芸歴50年を迎えられた坂上さんですが、今後の目標はありますでしょうか?

【坂上】そうですね(笑)。芸歴50年だから、もう定年ですよ。今後については、僕の考えでは「年寄りは先細っていかないといけない」というのがあって、仕事がちゃんと先細っていって、余白ができるから、その余白を動物のお世話をしていくことに充てたいんですよね。テレビって、こうやって僕が言っていても、数字が悪かったら番組が終わるわけですから。でも、くっきー!とも一緒にやっている『どうぶつ王国』が特別なのは、やっぱり動物と関わっていくのが僕のライフワークなので、この番組であれば、歳をもっと重ねていっても、やらせていただけるのであればできるんじゃないかなと。

――ムツゴロウさんのような立ち位置になるということですかね?

【坂上】ムツゴロウさんはおそらく動物よりも麻雀がお好きなんですよね(笑)。

【くっきー!】じゃあ、アンタも一緒じゃねーか(笑)! 坂上さんもやり倒すでしょう(笑)?

【坂上】そうなのよ、それで気が合っちゃって(笑)。ムツゴロウさんなんて到底及ばないですが、僕は自分ができる範囲のことを一生懸命にやりたいです。自分の目が届く範囲で、動物と関わっていけたらいいなと考えています。

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  1. 1. 坂上忍、動物との交流は「ライフワーク」 アニメ映画タッグのくっきー!がイジる
  2. 2. 坂上忍“飼い主”として2度の後悔 仕事より“お世話”優先の覚悟「動物と関わっていくのがライフワーク」

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