タレントの麻木久仁子が7日、都内で行われた女性誌『ハルメク』の「2022-2023年シニアトレンド」記者発表会に出席。推し活が自身にもたらした影響などについて語った。

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　同イベントでは、シンクタンク「ハルメク 生きかた上手研究所」を通じて今年のシニア世代の動向を振り返り、独自のトレンドを発表。4000人を超えるモニターから得られた情報をもとに、「スマ活シニア」「推し活で若返り」「とっくにSDGs」「コンパクト終活」「AGE（アゲ）メイク」「素材まるごとおやつ」という6つのワードが選ばれた。

　先月60歳を迎えたばかりの麻木は、これらのワードについて「私もシニア世代なので、みんなフィットします」と共感。「特に気になったのは推し活です。実はいま、BTSのファン“ARMY”なんですよ」と明かし、「中学校の頃のBay City Rollers以来、45年ぶりの推し活です」と笑顔を見せた。

　「年齢を重ねたこともあって、ちょっとくすぶっている時期があったんです。そんなときに娘が『ママ、元気が出るものがあるよ』と薦めてくれたんです」と、娘の紹介で“ARMY”としての活動をスタートさせたという麻木。しかし、ここまでのめり込むとは予想していなかったようで、「3年前まで自分もこんなふうになるとは思わなかった。『どうしちゃったの、私』と。まんまと“ハルメク世代”でございます（笑）」と語った。

　続けて「親子ARMYさんも意外と多くて、母娘で交流ができることも魅力ですね。息子さんと一緒に推し活をされている方もいらっしゃいます。職業も年齢も性別も関係なく、フラットに付き合える」といい、「仕事や母親ではなく、また違うコミュニティーが作れた。ARMY同士で集まると、あんまり相手のプロフィールを知らないことも多いんですよ」と、居心地の好い推し活環境も解説。

　BTSの魅力を聞かれると、「7人の個性が輝いていることもそうですけど、7人が集まったときのバランスが素晴らしい。だから、メンバーの中の誰かではなく、全員が推しなんです」と思わず熱がこもる。そして「若いときの推し活は疑似恋愛的な部分もあった」と回顧しつつ「いまはキラキラと生命力にあふれたパフォーマンスをしている姿を観ることで、純粋にエネルギーがもらえる」と説明した。

　続けて「恋愛しようが結婚しようがいいんですよ。幸せな推しの姿を観ることで元気になる。『私もこの年になっても成長できるんだ、成長したい』と思わせてくれるエネルギー源ですね」と笑顔で持論を展開した。

　麻木はこの日BTSのコンサートグッズも持参し、うれしそうに紹介。「新参者なので、買ったはいいけど、コンサートがコロナで中止になってしまって。だから、まだ会場で使えていないんです」と肩を落としながらも、「『いつかこれを持ってコンサートに行くぞ』『若い人と同じように2時間スタンディングできるように体を鍛えておこう』というのが、当面のモチベーションです（笑）」と目を輝かせた。

　最後に、「同世代の訃報も聞くようになってきた。私も10年後の目標を立ててもどうなるかわからない。でも、『3年後にBTSがライブをやったらかならず行くぞ』というように、目の前にちょっとずつ目標を立てて1歩ずつ進んでいくようにしています」と力を込めた。