ガンダムチャンネルが登録者数105万人を突破&『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』公開を祝して、歴代ガンダムパイロットからコメントが届くプロジェクト。第3弾は特別編としてシャア・アズナブル役の池田秀一からコメントが到着した。YouTube・ガンダムチャンネルにて公開されている。シャア目線のガンダムシリーズとは、「ハサウェイ・ノア」について、ファンへのメッセージなどたっぷりと語り、最後には、あの決めせりふも飛び出す。
23日には『閃光のハサウェイ』のスタッフトークイベントも実施された。
本作の演出の原英和氏、撮影監督の脇顯太燻=A制作デスクの岩下成美氏、そして司会を務める第1スタジオのプロデューサーである仲寿和氏が登壇。村瀬修功監督と一緒に仕事をした感想を聞かれ、原氏は「村瀬監督は、孤高のクリエーターという印象です。目を見て話してくれるのに2か月かかりました(笑)。根が優しいので、仲良くなるとたくさん話してくれます。自然に要求がエスカレートしていくこともありましたが(笑)。キャラクターの心情など細かいものまで、懇切丁寧に教えてくれます」と印象を述べた。
脇氏は「自分は村瀬監督と初めての仕事でした。昔、村瀬監督と一緒に仕事をした先輩撮影監督さんの話を聞き、自分も同じように仕事ができるか不安でした。打ち合わせを重ねるごとに口数が増えて、打ち解けていきましたが、手ごわいなと思いました(笑)」と振り返る。続いて岩下氏は「非常にマイペースな方なので、答えを出すのに時間がかかって、お2人に迷惑をかけた気がするんですけど、その結果できあがったものは、皆さんご覧になったもので…。そういった意味では良かったのかなと。画面作りに対するこだわりが強いので、そういうところが、監督の特徴ですね」。
村瀬監督の画面作りに対する要求などの話題に移り、脇氏は「作業にとりかかる上で、前に村瀬監督と一緒に仕事をしていた撮影監督の先輩方に話を聞くと、村瀬監督の作品は基本的に暗いので、それをいかに見やすくするかが重要だと聞いて、過去作をいくつか観ましたが、正直暗くて戸惑いました。プロデューサーの小形さんには、あまり暗いとガンダムなのでちょっと…と言われて、それで言うとメカデザインの玄馬さんにはメカのシーンは大事なのに、なぜこんなに暗いのかと、意見が食い違う場面もありました」という。
岩下氏は「村瀬監督はガンダムであることは意識して取り組んでくれたんですけど、玄馬さん含め、今までガンダムをやってきたクリエーターたちとはすり合わせの時間がかかりましたね」と、制作当初を語った。原氏は「本スタッフ陣は歴戦のプロ集団ということもあり、いろいろな意見が飛び交うので話がまとまらない期間がありました。アイデアを出すトップがキングギドラのようにそれぞれ、やりたい放題でしたね(笑)」と懐かしんでいた。
本作のモビルスーツの戦闘シーンは画面が暗いシーンが印象的。原氏によると、暗室でチェックしても、なお見えないほどの暗さだったという。脇氏は「コンポジットで作業する際も見えないので、2段階くらい明るくしてからチェックしていました。」と制作時の工夫を語り、登壇者は賛同。光の工夫もあったそう。原氏は「ペーネロペーの黄色いパーツが光るシーンがあるんですけど、我々はゼットン処理とよんでいて、あれは、村瀬監督の案を参考にブラッシュアップして作ったもので、とてもきれいに光っていて良かったなと思います」と絶賛。脇氏は、「発光処理自体のもともとの素材は明るかったのですが、ペーネロペーが下りてくるシーンのミノフスキー・フライトはレイヤーを重ねると、アンナチュナルだったのでカット用に調整しています」と工夫を口にした。
トーク後半では本作の見どころの一つである、グスタフ・カール00型がメッサ―F01型に止めを刺した際に飛び散る、まるで花火のように鮮やかで緻密な火花の話に。原氏は「あのシーン、本来は火花ではなく粒子が飛ぶ予定だったのが、玄馬さんが火花にしたいと言いまして…。なので、中国の花火大会を参考に、どうしたら再現できるのか試行錯誤しながら作業を重ねました。そこで、村瀬監督に許可をもらって、エフェクト作画監督の金子秀一さんに相談し、迫力のあるカットに仕上げてもらいました」と裏話。
最後のあいさつで、原氏は「皆様、次作も期待されていると思います。真摯に向き合って作りますので、気長に待ってもらえるとうれしいです」とメッセージ。脇氏は「次はいつになるのか、果たして自分の体力が続くのか…。新しい発見があると思うので、何度も観てください」と話し足りない様子。岩下氏は「脇さんの言うように、観るたびに、新しい発見があると思うので、次回作まで何度も観て、お待ちいただけたらなと思います」と呼びかけて、舞台あいさつは終了した。
★YouTube公式チャンネル「ORICON NEWS」
23日には『閃光のハサウェイ』のスタッフトークイベントも実施された。
本作の演出の原英和氏、撮影監督の脇顯太燻=A制作デスクの岩下成美氏、そして司会を務める第1スタジオのプロデューサーである仲寿和氏が登壇。村瀬修功監督と一緒に仕事をした感想を聞かれ、原氏は「村瀬監督は、孤高のクリエーターという印象です。目を見て話してくれるのに2か月かかりました(笑)。根が優しいので、仲良くなるとたくさん話してくれます。自然に要求がエスカレートしていくこともありましたが(笑)。キャラクターの心情など細かいものまで、懇切丁寧に教えてくれます」と印象を述べた。
脇氏は「自分は村瀬監督と初めての仕事でした。昔、村瀬監督と一緒に仕事をした先輩撮影監督さんの話を聞き、自分も同じように仕事ができるか不安でした。打ち合わせを重ねるごとに口数が増えて、打ち解けていきましたが、手ごわいなと思いました(笑)」と振り返る。続いて岩下氏は「非常にマイペースな方なので、答えを出すのに時間がかかって、お2人に迷惑をかけた気がするんですけど、その結果できあがったものは、皆さんご覧になったもので…。そういった意味では良かったのかなと。画面作りに対するこだわりが強いので、そういうところが、監督の特徴ですね」。
村瀬監督の画面作りに対する要求などの話題に移り、脇氏は「作業にとりかかる上で、前に村瀬監督と一緒に仕事をしていた撮影監督の先輩方に話を聞くと、村瀬監督の作品は基本的に暗いので、それをいかに見やすくするかが重要だと聞いて、過去作をいくつか観ましたが、正直暗くて戸惑いました。プロデューサーの小形さんには、あまり暗いとガンダムなのでちょっと…と言われて、それで言うとメカデザインの玄馬さんにはメカのシーンは大事なのに、なぜこんなに暗いのかと、意見が食い違う場面もありました」という。
岩下氏は「村瀬監督はガンダムであることは意識して取り組んでくれたんですけど、玄馬さん含め、今までガンダムをやってきたクリエーターたちとはすり合わせの時間がかかりましたね」と、制作当初を語った。原氏は「本スタッフ陣は歴戦のプロ集団ということもあり、いろいろな意見が飛び交うので話がまとまらない期間がありました。アイデアを出すトップがキングギドラのようにそれぞれ、やりたい放題でしたね(笑)」と懐かしんでいた。
本作のモビルスーツの戦闘シーンは画面が暗いシーンが印象的。原氏によると、暗室でチェックしても、なお見えないほどの暗さだったという。脇氏は「コンポジットで作業する際も見えないので、2段階くらい明るくしてからチェックしていました。」と制作時の工夫を語り、登壇者は賛同。光の工夫もあったそう。原氏は「ペーネロペーの黄色いパーツが光るシーンがあるんですけど、我々はゼットン処理とよんでいて、あれは、村瀬監督の案を参考にブラッシュアップして作ったもので、とてもきれいに光っていて良かったなと思います」と絶賛。脇氏は、「発光処理自体のもともとの素材は明るかったのですが、ペーネロペーが下りてくるシーンのミノフスキー・フライトはレイヤーを重ねると、アンナチュナルだったのでカット用に調整しています」と工夫を口にした。
トーク後半では本作の見どころの一つである、グスタフ・カール00型がメッサ―F01型に止めを刺した際に飛び散る、まるで花火のように鮮やかで緻密な火花の話に。原氏は「あのシーン、本来は火花ではなく粒子が飛ぶ予定だったのが、玄馬さんが火花にしたいと言いまして…。なので、中国の花火大会を参考に、どうしたら再現できるのか試行錯誤しながら作業を重ねました。そこで、村瀬監督に許可をもらって、エフェクト作画監督の金子秀一さんに相談し、迫力のあるカットに仕上げてもらいました」と裏話。
最後のあいさつで、原氏は「皆様、次作も期待されていると思います。真摯に向き合って作りますので、気長に待ってもらえるとうれしいです」とメッセージ。脇氏は「次はいつになるのか、果たして自分の体力が続くのか…。新しい発見があると思うので、何度も観てください」と話し足りない様子。岩下氏は「脇さんの言うように、観るたびに、新しい発見があると思うので、次回作まで何度も観て、お待ちいただけたらなと思います」と呼びかけて、舞台あいさつは終了した。
★YouTube公式チャンネル「ORICON NEWS」
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2021/06/25