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『進撃の巨人』最終巻発売で約11年半の歴史に幕 特装版に連載前の幻ネーム2話収録

 人気漫画『進撃の巨人』(作者・諫山創)のコミックス最終34巻が9日、発売された。通常版のほか、付随する小冊子の内容と販売店が異なる2種類の特装版「進撃の巨人(34)特装版 Beginning(ビギニング)」と、「進撃の巨人(34)特装版 Ending(エンディング)」も発売されている。

『進撃の巨人』コミックス最終34巻

『進撃の巨人』コミックス最終34巻

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 『ビギニング』は、連載前の幻のネーム2話分を収録した小冊子付き特装版。書店・ネット書店のみで販売を予定しており、小冊子に収録されている2話分のネームは『別冊少年マガジン』創刊号への連載をかけた「連載会議」に提出されたネーム。このネームにより『進撃の巨人』は連載を獲得したが、諫山氏がその後、自ら構想を練り直して現在の形になるなど、連載版とは違う部分が多々あるが、最終巻を記念して収録することになった。

 『エンディング』は、138話&最終話のネームを収録した小冊子付き特装版。コンビニエンスストア店頭のみで販売予定で、小冊子に収録されている2話分のネームは、諫山氏によって原稿化されたが、実際に世に出たものとは多少違う部分があり、打ち合わせや作画用の諫山氏のメモなどが書かれている。特装版はともに価格1100円。

 2009年9月〜2021年4月にかけて約11年半『別冊少年マガジン』で連載された同作は、人を捕食する「巨人」が全てを支配する世界を舞台に、巨大な「城壁」を築きその中で怯えて暮らす人類が、「巨人」相手に絶望的な戦いを強いられる物語。巨人たちと闘う「調査兵団」に所属し、外の世界に憧れる主人公のエレン、クールな戦闘美少女・ミカサ、頭脳派・アルミンの3人を中心にストーリーが展開されるダークファンタジー。

 2019年12月にコミックス(紙・電子書籍)の累計発行部数が、全世界で1億部を突破するほどの世界中で愛されている作品で、数々の漫画賞を受賞。2013年よりテレビアニメの放送がスタートし、2020年12月よりNHK総合にて最終章の放送が開始。2015年には三浦春馬さん主演で実写映画化(前篇・後篇)もされ、ハリウッドでの実写映画化の製作も発表されている。

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