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『マガジン』いじめ題材の漫画、再び宣伝展開に問題 11巻プロモツイート強制停止に担当者戸惑い

 マガジンの公式漫画アプリ『マガポケ』(講談社)で連載中の『いじめるヤバイ奴』コミックス第11巻が7日に発売され、同アプリの公式ツイッターでプロモーションツイートを同日に投稿したが、先日、マガジン史上最速でプロモーションツイートが強制停止となったことが、編集部への取材でわかった。同作はこれまでも、タイトルや内容の過激さから、さまざまな広告媒体から「出稿停止処分」を受けており、「広告を出せる媒体が見つからない」事態となっていたが、今回、再び宣伝展開に問題が発生し、担当者は「もう、どうしたらいいのか。漫画の宣伝がうまくできない」と戸惑いを見せている。

『いじめるヤバイ奴』コミックス11巻 (C)講談社

『いじめるヤバイ奴』コミックス11巻 (C)講談社

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 同作は、学校内での壮絶ないじめを描いた物語。クラスに君臨する「いじめっ子」の仲島の標的になった女の子・白咲は、教室内で縛られて水も飲めないという、壮絶ないじめにあっていた。取り憑かれたようにいじめる仲島だが、実は、白咲の命令によっていじめをさせられていた…。うまくいじめが実行できないと、生死に関わる罰を白咲から受けることになる仲島が、いじめの被害者としても描かれている。

 コミックス1巻が2019年2月に発売された際、編集部は「すぐに苦情がきてしまいました」と、第1話の画像を載せたところアカウントがBANになりかけ「宣伝すると通報される」状態と説明。今回も、ツイッターで「これがガチなのか。誰か教えてくれ! この漫画は何なのだー!」と動画付きでプロモーションツイートを投稿。動画の冒頭「ただの“いじめ漫画”ではありません」と説明し、さまざまなキャラが登場しながら「いじめバトルの勝者となるのは誰だ」と物語の展開を伝えているが、一部で過激的な表現があるためなのか広告が強制停止した。

 現在、ツイート自体は残っているが、プロモーションの強制停止となったことから、多くの人の目につきやすい形で表示されなくなり、宣伝効果がなくなってしまった。これを受け、同作の担当編集は「連載初期から非常に宣伝しづらく誤解を受けやすい作品だったのですが、まさかこんなにも早くプロモツイートの強制停止を受けてしまうなんて全くの予想外でした。担当編集として反省しております」と困惑。

 「ファンの方々もたびたび言ってくださっているのですが、『いじヤバ』は「読めばわかる作品」です。未読の方はぜひマガポケでお読みいただき、作品の「本当の面白さ」に触れてみてください。そうすれば誤解が解けると信じておりますので! 引き続き『いじめるヤバイ奴』をよろしくお願いいたします」と読んだ上で作品の“ヤバさ”を判断してほしいと訴えた。

 また、宣伝の担当者は「何回も問題が発生するので、少しずつ宣伝費が減らされています」と苦笑いしながら、「読者からの反響は大きく、『アニメ化してほしいけど、内容的に厳しいだろうから諦めてる』という声があります。我々も今後、大プッシュしていきたい作品なので、ぜひ、読んでください!」と伝えた。

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