• ORICON MUSIC(オリコンミュージック)
  • ドラマ&映画(by オリコンニュース)
  • アニメ&ゲーム(by オリコンニュース)
  • eltha(エルザ by オリコンニュース)
ORICON NEWS

大竹しのぶ&関ジャニ∞大倉忠義が初共演 舞台『夜への長い旅路』【コメント全文】

 女優の大竹しのぶ(63)が6月に東京・渋谷のBunkamuraシアターコクーンで上演する舞台『夜への長い旅路』に主演することが18日、発表された。

舞台『夜への長い旅路』に出演する(左上から時計回りで)大竹しのぶ、大倉忠義、池田成志、杉野遥亮

舞台『夜への長い旅路』に出演する(左上から時計回りで)大竹しのぶ、大倉忠義、池田成志、杉野遥亮

写真ページを見る

 同作は、米の劇作家ユージン・オニールが凄惨(せいさん)な家族の姿を描いた自伝劇と言われており、ピュリツァー賞を獲得した名作。世界中で何度も繰り返し上演されている。大竹は、モルヒネ中毒で常に精神が不安定な母を、大倉忠義関ジャニ∞)は、道楽を繰り返す長男を演じる。

 結核を患う次男は杉野遥亮(25)、金に執着を持つ父は池田成志(58)。4人の哀切や怒り、後悔や絶望、愛憎や確執を表現する。

 大竹はモルヒネ中毒に侵された母メアリー役。2004年の舞台『喪服の似合うエレクトラ』以来2度目のオニール作品に「今回も精神を病みそうな作品(笑)」と明かしつつも「役者4人と濃密な旅に出かけることになる」と意気込んでいる。

 父親のすねをかじって暮らす長男ジェイミー役の大倉は、親交のある大竹と念願だった初共演に「この作品にどっぷり浸かることで、自身のレベルアップにつなげていかなくては」と力を込めている。

■大竹しのぶ、大倉忠義、杉野遥亮、池田成志コメント

【大竹しのぶ】
 ユージン・オニールの作品は『喪服の似合うエレクトラ』(04年上演)以来、二度目の挑戦です。今回も精神を病みそうな作品で(笑)、“頬に手を触れる”とか“肩にかける”といった繊細なト書きの一つ一つに、孤独と愛があふれていると感じます。演出のフィリップがその意味を全部わかるように説明してくれると思うので、とても寂しいお話だけど、すごく幸せな舞台になると思います。フィリップの稽古場は、他の方へのノートを聞くだけでも鳥肌が立つくらい、本当に発見が多くて楽しいです。どんな道を通ってもいつかは到達点に辿り着ける、そう信じて皆で旅をしているような感覚。今回も役者4人とフィリップで、濃密な旅に出かけることになるだろうと楽しみにしています。
 家族のスリリングな会話劇から、今、その場で起こっている現実、愛や人生を目の当たりにしていただきたい。何か大きなものをズシッと受け止めた…、そんな感触を与えられる舞台を目指したいと思います。

【大倉忠義】
 以前から、大竹しのぶさんに「一緒に舞台をやりたいね」とお声をかけていただいていたんです。今回やっと実現する!と思って、詳しい話を聞く前に「やります!」と即答し、後になって作品の内容や演出の方についての情報を知って、これはものすごいハードルだぞ…と若干ひるみました(笑)。でも映像にはなかなかない、演劇だからこそ出来る内容だと思うし、この作品にどっぷり浸かることで、自身のレベルアップにつなげていかなくてはと。しのぶさんと同じ舞台に立ちたい人は山ほどいると思うので、こんな素敵な場所に誘っていただけて、本当にありがたいなと思います。
 今、多くの方が辛い状況にいると思います。芝居のテーマは重いかもしれないけれど、始まりから終わりまで、辛い現実をちょっとでも忘れて没入できる…、そんな体験をしていただけたら嬉しいですね。皆さんに豊かな時間を提供できるよう、頑張りたいと思います。

【杉野遥亮】
 いつかは舞台をやりたいと思っていたので、今回の機会に感謝し、すごくワクワクしています。同世代の俳優仲間に初舞台をシアターコクーンで…と話したら「え〜!」、しかも大竹しのぶさんと…「ええ〜!」さらに演出の方がイギリス人で…「えええ〜!」というもっともな反応が(笑)。とにかくコトが大きすぎて、一周回って逆にフラットな気持ちになってきました。何も出来ないんだから怖がることもない、頑張るしかない。わからないことは「わからない」と言って、迷わずに聞いていこうと思っています。
 作品は難しいけれど、このコロナ禍で僕も家族について見つめ直すところがありました。自分たちが楽しくいられる空間って何だろう、自分らしく生きるには…と考えた時にこのお話を読んで、けっしてかけ離れた物語じゃない、共感できるものは確かにあるなと感じて。今はとにかく、嘘や後悔なく一生懸命生きることをこの作品への準備と考えて、日々を過ごしていこうと思っています。

【池田成志】
 大竹しのぶさんと舞台を…と声をかけていただき、嬉しさと同時に怖いなという気持ちがありました。本当に豹変してしまう、スゴい役者さんですからね。で、どんな作品?と思ったら、これまた非常に深い、それぞれが鬱屈を抱える家族のお話で。コロナ禍の今、こんな重い話を〜と思うかもしれませんが、僕は、演劇は多様であるべきだと思っています。僕自身、昨年末はとっても下品な明るい芝居をしていたけれど(笑)、今度は180度違う舞台に参加できる。その幸せを噛み締めて挑みたいですね。
 演出のフィリップさんについては、彼の作品に2度出演している三浦春馬君とお仕事でご一緒した時に「どんな人?」と聞いたことがあって。「メチャいい人ですよ!」ってすごく信頼していましたね。きっと舞台に対して誠実な人だろうからとても楽しみです。6月に社会がどうなっているかはわからないけれど、僕らはしっかり準備をしてお客様をお待ちします。劇場にいるあいだだけはコロナのことは忘れていただきたい。そんな時間をお届けできればと思っています。

オリコントピックス

あなたにおすすめの記事

 を検索