男性同士の恋愛の葛藤と切ない恋心を描くテレビ東京の深夜ドラマ『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』が、今期ドラマシーンを快走している。最新のドラマ満足度調査ランキング（12月1日〜12月7日放送を対象）では、自己最高の89Ptを獲得（100Pt満点）し、4週連続、5度目の首位にランクイン。放送を重ねるごとに満足度を右肩上がりで上昇させている。

【写真】その他の写真を見る

　本作は、童貞のまま30歳を迎えたことで「触れた人の心が読める」魔法を手に入れた主人公・足達の淡い恋物語を描く。男性同士のカップルへの社会の視線を意識しながら、お互いに相手を深く思いやるがゆえにすれ違ったり傷ついたりする姿や、弱くもろい男性の優しさと切ない恋心が繊細に映し出され、視聴者の心をわしづかみにしている。

　第9話では、意中の黒沢と付き合いはじめて幸せな日々を送っていた足達が、片思いに悩む友人のために奔走しながら、自身の姿も客観的に振り返るという物語。

　視聴者からは、「“大切な人のために何ができるか”を考えて行動する登場人物の心理が丁寧に描かれていて、心を打たれる」「恋愛がステキに見える」「恋人や友人との関係性に心温まる」など、2人を応援する多くの声が寄せられている。なかには、同作の恋愛の描き方に対して、「設定、展開、セリフのどれも、いろんな人の気持ちに配慮されていて、気遣いのセンスを感じる。人間愛としてのこの作品を楽しんでいる」といった称賛の声も後を絶たない。

　同作の満足度は、初回こそ27Ptと低めのスタートだったが、2話目で63Ptと一気に数値を伸ばし、Twitterのトレンド入りなどSNSでの話題が高まるとともに上昇。今では自己最高を更新中だ。最終回に向けてさらに記録を伸ばしてくることが期待される。

●「ドラマ満足度ランキング」とは
「オリコン ドラマバリュー」をもとに集計。オリコングループの調査システム「オリコン・モニターリサーチ」の登録者から毎週、全国690名の視聴者を対象に、各ドラマの「期待度」「満足度」について、「作品」「主演」「主演以外」「セリフ」「映像」「音楽」「美術」「ストーリー展開」を10点満点で調査。「オリコンドラマバリュー」はその結果を、過去1年間のデータに照らして偏差値化した。「視聴量」「主演」「主演以外」「内容」という4項目に加え、Twitterのツイート量を加えた「話題性」の5項目を各1〜20ポイントとし、計100ポイント満点で集計している。