テレビ朝日系で放送が始まった2クールのドラマ『24 JAPAN』（毎週金曜　後11：15〜深0：15※一部地域を除く）。世界的に大ヒットしたドラマシリーズ『24』（邦題：『24-TWENTY FOUR-』）のシーズン1をベースに、“日本初の女性総理”誕生への期待が高まる総選挙当日の24時間を描く。日本版ジャック・バウアーにあたる主人公・獅堂現馬（唐沢寿明）と共に《総理候補暗殺計画の阻止》という極秘任務にあたるCTUメンバーを演じている栗山千明と池内博之にインタビュー。1日の出来事を24話かけて描く難しさを語りつつ、それに挑戦するやりがいも感じている様子だった。

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　栗山が演じるのは、現馬からの信頼も厚いCTU第１支部A班のチーフ・水石伊月（みずいし・いつき）。日本初の女性総理候補・朝倉麗（仲間由紀恵）の極秘情報にアクセスし、CTUのカードキーに入れて外部に持ち出したのは、伊月のパソコンだと確認された。現馬は伊月を問い詰めるが、データがコピーされた日時、伊月は現馬と一緒にいたことが判明。伊月は、内通者と疑われたことに憤慨する。

　一方、池内が演じるのは、伊月の“現”恋人で、A班の暗号解析係長・南条巧（なんじょう・たくみ）。暗殺計画阻止という極秘任務にあたりながらも、独善的な行動を取りがちな現馬に反発心を募らせる。伊月が内通者と疑われていたことを知らない南条は、伊月と現馬がコソコソ話しているのも気に入らない。挙げ句、第3話の終わりで、第1支部長・鬼束元司（佐野史郎）に電話し、現馬の班長解任を要求する。

――CTUのセットがかっこいいですね。

【栗山】班長室がロフトのように、上にある作りなので、班長室のブラインドから様子を伺われたり、逆に私たちが班長室を見上げたり…。心理戦を盛り上げてくれると思います。

【池内】オリジナル版に引けを取らないセットです。こんな素敵な環境でお芝居をさせてもらえて光栄です。

――オリジナル版はご覧になりましたか？

【栗山】リアルタイムでは見ていなかったので、出演が決まってからシーズン1を拝見しました。私が演じる伊月はオリジナル版にかなり寄せたキャラクターなので、クランクインした当初は、オリジナル版の映像が頭をよぎってしまって…。

【池内】わかる！　その危険性があると感じたので僕は途中で、止めました。僕も、出演がきっかけで初めて見たんですが、5話くらいで危ない、と思いました。

【栗山】せっかくの日本版ですし、オリジナル版を意識しすぎないように気をつけています。

【池内】アメリカと日本では、恋愛観やさまざまな場面でのリアクションが違うので、オリジナル版みたいなことをしようとすると違和感につながる。やはり、南条巧という人物を、リアリティを持って見ていただきたいです。

【栗山】そうですね。私が演じさせていただく伊月も日本版ではどうなるかわからないですからね。

【池内】南条も怪しいんですよ。現馬班長の動向をチラチラ監視しているんですが、怪しく見せれば見せるほど、こいつ違うなって思われちゃう可能性もあって。その加減が難しくもあり、面白くもあります。

【栗山】CTUのシーンでは、必ず南条が誰かを見ているカットがありますよね！

【池内】序盤は“睨みの南条”です（笑）。ワンパターンにならないように、バリエーションを出そうと頑張っているんですが、伝わるかな（笑）。

――24時間の出来事を1時間ずつリアルタイムで描く、これまでに経験したことがないドラマで役を演じる難しさとは？

【池内】テンションをずっと保ち続けるのは、意外とハードだと思います。（画の）つながりも気にしないと。実は一度、間違って髭（ひげ）を短く剃ってしまったという失敗もあったので、気を付けなくてはいけないですね。

【栗山】第1話から第6話くらいまでは、真夜中から日の出前の話なので、昼間はセットで撮影して、夜は外ロケというスケジュールでした。7月、8月にCTUのシーンを撮影していた時はすごく暑かったんですが、もうしばらくしたら寒がっているんでしょうね（笑）。でも、作品としてはたった1日の出来事なんですよね。

【池内】終盤、一番寒い時期に外ロケもあり得るんですが、吐く息が白くなってしまう自然現象すら乗り越えて、きっとすばらしい映像に仕上げていくと思うので、最後まで『24 JAPAN』をよろしくお願いします。

■第4話「03：00A.M.−04：00A.M.」（10月30日放送）あらすじ
　日本初の女性総理候補・朝倉麗（仲間由紀恵）の極秘情報を盗み、CTU（テロ対策ユニット）のカードキーに入れて外部へ持ち出したのは、CTU第１支部A班のチーフ・水石伊月（栗山千明）ではなかった…！

　身の潔白を証明すると同時に、A班の班長・獅堂現馬（唐沢寿明）から初めて“麗の暗殺計画“と“CTU内に潜む内通者”の存在について聞かされた伊月は、A班暗号解析係・明智菫（朝倉あき）と共に暗号化されたカードキーのデータ解読に着手。その一部から、麗と接点のない“ある住所”を読み解く。ところがその矢先、第1支部長・鬼束元司（佐野史郎）がオフィスを完全封鎖！　なんと現馬の班長解任を要求するA班暗号解析係長・南条巧（池内博之）の依頼を受け、内部調査を開始したのだ。しかし、現馬はとっさの機転で脱出に成功。カードキーから読み取った住所へ向かうが…!?

　一方、麗もついに夫・朝倉遥平（筒井道隆）から、暗殺計画について聞かされることに。しかし麗は、息子・朝倉夕太（今井悠貴）が過去に殺人の罪を犯したという真偽不明の情報を報道しようとするニュースキャスター・山城まどか（櫻井淳子）への対処で頭がいっぱい…。息子のスキャンダルについて何一つ知らない遥平は、そんな妻の様子を訝しがり…。

　その頃、現馬の娘・獅堂美有（桜田ひより）はふたたび誘拐犯の長谷部研矢（上杉柊平）と鮫島剛（犬飼貴丈）に捕まってしまう。そして、謎の男・神林民三（高橋和也）のもとへ連れて行かれ…！

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