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横山裕、初の松尾スズキ作品で舞台主演 大倉孝二、森川葵らと“愛憎劇”

 人気グループ・関ジャニ∞横山裕が、来年2月3日〜27日まで東京・Bunkamuraシアターコクーンにて上演されるCOCOON PRODUCTION 2021『マシーン日記』に主演することがわかった。松尾スズキによる今作は、映画監督・映像作家として知られる大根仁が演出。横山は今作が同劇場3年半ぶりの出演で、松尾作品初挑戦となる。共演には大倉孝二森川葵、秋山菜津子らが参加し、町工場を舞台にした愛憎劇を展開する。

COCOON PRODUCTION 2021『マシーン日記』に出演する(左から)横山裕、大倉孝二、森川葵、秋山奈津子

COCOON PRODUCTION 2021『マシーン日記』に出演する(左から)横山裕、大倉孝二、森川葵、秋山奈津子

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 今年から同劇場の芸術監督に就任した劇作家・松尾スズキが“今”をときめく話題のクリエイターたちを自ら指名し、過去の松尾作品を“新演出”で甦らせるシリーズ第2弾。1996年の初演以来、全国、そして松尾作品初の海外公演としてパリでも上演されてきた。今回は演出を松尾から、ドラマ『モテキ』や舞台『電車男』(05)や『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』(12)などの演出を手掛けてきた大根が担当する。

 横山は「松尾さんのこの作品から、人を惹きつけるエネルギーをとても感じています。数々の映像を手掛けられてきた大根さんが、演出家として 舞台でどう攻めるのか楽しみです。また、出演者4人だけの稽古は、濃密な時間になると思いますし、キャリアも年代も違う4人がそれを経ることで生まれるものにも期待しています」とコメントを寄せている。

 小さな町工場・ツジヨシ兄弟電業を経営するアキトシ(大倉)は、妻サチコ(森川)とともに自らの工場で働いていた。工場に隣接するプレハブ小屋に住む弟のミチオ(横山)は、壊れた機械を見ると直さずにはいられない電気修理工。ミチオは訳あってアキトシに監禁されており、小屋と右足を鎖でつながれていた。一方のサチコには、かつてミチオに強姦された過去があり、未だ不倫関係にあった。

 そんななか、工場に新しいパート従業員としてサチコの中学時代の担任で体育教師であったケイコ(秋山)がやって来る。数学的思考でものごとを考え、極度の機械フェチでもあるケイコは、壊れた携帯電話を直してもらったことをきっかけにミチオと結ばれ、「あんたのマシーンになる」と服従を誓う。小さな町工場を舞台に、男女4人の情念渦巻く愛憎劇が始まる…。

■キャストコメント

<横山裕>
シアターコクーンにまた呼んでいただいたことがうれしい半面、やっぱり怖さもあります。『マシーン日記』….すごいです。ぶっ飛んでる。松尾さんのこの作品から、人を惹きつけるエネルギーをとても感じています。数々の映像を手掛けられてきた大根さんが、演出家として舞台でどう攻めるのか楽しみです。また、出演者4人だけの稽古は、濃密な時間になると思いますし、キャリアも年代も違う4人がそれを経ることで生まれるものにも期待しています。
僕は演劇畑の人間ではないですが、積み重ねてきた他の経験を強みにこの作品に挑みたいです。整然としたところに、異物が飛び込んできたとき、パニックのようになるのが面白かったりするじゃないですか? そんな予測不可能な感じになれたらと前向きに捉えています。そして、この状況下で観に来てくださるお客様に「来てよかった」と思っていただけるように頑張ります。

<大倉孝二>
僕は松尾作品が今まで未経験で、この先もないと思っていたので、お声がけいただいてすごくありがたいです。名作ですし、4人芝居のこんなにエネルギーの高いものを…と、冷静になると急に怖くなってしまいますが、まだ深く考えないようにしています。
全幅の信頼を寄せている秋山菜津子さん、はじめてご一緒する横山裕さんと森川葵さんと4人でどんな稽古場になるか楽しみです。演出の大根さんとは若い頃に何度か仕事をさせていただいていて、久しぶりで何も成長していないことがばれてしまうのが怖いですね(笑)。シアターコクーンでやらせてもらえるんだと考えると緊張します、やっぱり憧れの劇場ですから。

<森川葵>
脚本を読んでいると、日常の何かが壊れてしまったようなハードな内容に、どんどん気持ちが沈んでいくようだったのが、映像で見たときにはすごく面白くて。笑えない内容なのに、人が動いて演じているのを見ると、なんでこんなに笑えるんだろう…。その不思議な感じを自分も体験してみたいと思って参加を決めました。
自分が今までやってきた仕事とは比べ物にならないくらいの大きな分厚い壁だと思います。でも、挑戦することで何かこう自分の未来に対する希望が見えたら、すごく楽しいだろうなって。大根さんとキャストの皆さんと作り上げる、新しい『マシーン日記』がどんなものになるのか、楽しみにして観に来ていただけたらと思います。

<秋山菜津子>
松尾さんが片桐はいりさんのために書かれた『マシーン日記』が、年月を経て私のところに来るとは思いませんでした。私は松尾さんの女性の描き方がとても好きで。演じていて「もしかしたらこういうところ、自分の深い闇みたいなものを見られてるのかな」といったことを感じたりします。
今回演出をされる大根さんは、舞台もやられていますが、映像が主体でやられている監督ですから、違う角度の作品ができそうな気がしています。今はお芝居をやるほうも観るほうも、どんな仕事もみんな大変な世の中ですが、コクーンでの時間を一緒に共有してもらえたらうれしいです。演劇に限らず、芸術はこういう状況だからこそ、とても必要なことだと思います。無事に上演して皆さまにお会いしたいですね。

■スタッフコメント

<松尾スズキ>
今回の『マシーン日記』は、演出をお願いした大根くんが「これがいい」と選んだ演目です。キャストが4人だし、わかりやすいからですかね。彼はこの作品をドラマ化してくれたことがあるので、この芝居に流れる狂気みたいなものは、身体に落とし込んであると期待しています。横山さんの色気、大倉さんのギャグセン、秋山さんの説得力! あとは、森川さんが舞台でのたうちまわる姿が楽しみです。出だしの部分は再演するたび変わるので、アレンジを頭を悩ませているところです。
ぜひ、演劇を、生の舞台を、楽しんでいただければと思います。

<大根仁>
長く仕事を続けていて、いまだに肩の凝りが取れない仕事っていうのがあるんですが、『マシーン日記』のドラマ版はその筆頭というか。松尾さんの頭の中に入る作業は本当に過酷なことでした。今回お声がけいただいて、一度解体して再構築した経験のあるこの作品だったらできるんじゃないかと思いました。
ミチオ役に選んだ横山さんはドラマの仕事で初めて会ったのが16歳くらいの時で、最近のドラマを見ていて「芝居がいいな、仕事したいな」って引っかかっていたんです。ナイロン100℃での初舞台から見ていてすごく好きな大倉くん、絶対の安心材料である旧知の秋山さん、そして惹かれて目が離せなくなってしまうような佇まいの森川さんという4人。コクーンでやるには世界観が小さいかなとも思ったんですが、直感的にセンターステージでやったらすごく面白そうってなりました。難しい戯曲だとは思うんですが、なるべくかみ砕いて新しく作るつもりなので、楽しみにしていただきたいです。

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