声優の前野智昭、小笠原仁、中島ヨシキらが出演するサーフィンを題材にした劇場アニメ『WAVE!!〜サーフィンやっぺ!!〜』が三部作で製作され、第一章が10月2日に公開される。マサキ(前野)、ショウ(小笠原)、ナル(中島)、3人の中学生がサーフィンに魅了され青春を駆け抜ける同作にちなみ、メインキャストの3人に今このコロナ禍でも前向きに取り組んでいることや、作品の見どころなどを語ってもらった。
同シリーズは茨城・大洗を舞台に、サーフィンにすべてを賭ける若者たちの青春を描くメディアミックスプロジェクト。主人公・陽岡(ひなおか)マサキが転校生の秋月ショウと出会い、サーフィンにのめり込んでいく、イケメン男子たちの群像ドラマ。キャラクターデザインは、女性から圧倒的な支持を集める、さらちよみ氏。2018年よりCDドラマ、キャラクターソングをはじめ、ラジオ、イベント、アプリと、あらゆるメディアへ展開し今年、待望のアニメ化が劇場公開となった。
――『WAVE!!』のプロジェクトが始動してからご自身でもサーフィンをご経験されたそうですね。体験してみていかがですか?
【前野】やる前は敷居が高いイメージがありましたが、実際にやってみるとボード1つあれば楽しめる種目ですし、やらなきゃわからないことがたくさんありました。初めてボードに立てたときの達成感や、風を感じられたときの気持ちよさなどを経験できたのは大きかったですね。
【中島】すごく難しい競技なんだろうな、というイメージと、サーフィンをやっている人たちとは(感覚的に)相容れなさそう…と勝手に思いながら20数年生きてきたので(笑)、必要以上のハードルの高さを感じていたと思います。でも、いざやってみるとボードの上に立つことってそれほど難度の高いものではなくて、30分くらいでできたんです。今、いい波きてるとか、波を待つのは経験が必要でしょうけど、立つこと自体は簡単にできて、食わず嫌いしてたなと思いました。
【小笠原】(ボードに)立てた感動や、地球の力を借りて自然と一体になる感動もあったんですけど、なによりサーファーの方たちへのイメージが変わったんです。僕もヨシキさんと一緒で遠い世界のイメージがあったんですが、知れば知るほど勤勉でなければやれないんですよね。毎日毎日、天気予報を見て風向き、海のしけを調べて判断し、海に繰り出して競技に臨む。本当に勤勉ですべてをサーフィンに注ぎ込んでいる人たちなんだなと。
――今作で演じているのは、そんなサーフィンに夢中な中学生の少年3人。どんなイメージで役作りされましたか?
【前野】マサキは天真爛漫で純粋なので、その無邪気さを強く表現できたらと思ったのですが…。いかんせん、僕の実年齢がマサキより2まわりも上なんで(笑)、そのへんは精神年齢も含めて、年齢を下げる作業・表現が難しい。ビジュアルもあどけなさが残りますし、僕があまりこういった、かわいらしさの残るキャラクターってそれほど経験がなかったので。キャストの皆さんもフレッシュな方がいらっしゃって、現場では僕がほぼ最年長という立場でしたから、そういう意味でも新しい挑戦でした。
【中島】ナルは、ショウが現れるまではマサキの突っ走るところで手綱を引いたり、背中を押す立場。でも、ショウが現れたことで2人のやりとりを一歩引いて見ているというか。マサキは何度ナルにサーフィンを誘われても始めなかったのが、ショウが現れたことであっさり夢中になったわけで、それってナル的にはどんな心境なんだろうってすごく考えましたね。
別にナルはそれに対して何か含んでる気持ちはないし、ナル自身もサーフィンに対して良い意味でこだわりがないというか。自分にはこれしかないわけじゃない、サーフィンだけじゃないって、さっぱりとした部分もあって、中学生にしてはそういう部分がすごく大人なんです。「サーフィンて点数つけるもんじゃないだろう」っていう彼の考え方がすごく印象的で、それを中学生で言えるってすごいですよね。
【小笠原】ショウというキャラクターは常に憧れられ続ける存在なので、完璧超人みたいな人なんですけど…。彼がサーフィンをしている姿については、誰が見てもカッコいいと思ってもらえる魅力を崩さないようにしました。ただ、作品を通じて描かれるショウの姿っていうのは自分が考えていた何倍も上をいくかっこよさだったので、自分がこだわったというより彼のスマートさ、神々しさに自分が引っ張られていった感覚なんです。
――小笠原さんはアニメ声優としてデビュー間もないなか大役を務められましたが…、どんな心境で取り組まれたのでしょう。
【小笠原】劇場公開される作品どころかアニメの声優自体がほぼ初めてだったので、緊張しか無くて。でも、プロジェクト発表から2年くらい経っていたので、その間に前野さんとラジオをやったり、ヨシキさんと別の現場でもお話させていただいたりとか、人間関係を作っていけたのが心強かった。でも、いざやってみると自分の経験したことのないことばかりで、いい意味で緊張感をなんとか楽しみつつやることはできたかな。ガチガチになっているのは自覚していたんですけど(笑)。パフォーマンスを落とさないために、どの程度の緊張感をもってやればいいかなど、色々と勉強になりました。
――そんな初々しい小笠原さんに両先輩方から何かアドバイスはされましたか?
【前野】アニメのアフレコ時、メインキャラクターなのに小笠原くんがドアボーイをやろうとしてくれたんですよ(笑)。その時はさすがに、そういう事はしなくていいから「ここで堂々と座ってればいいんじゃない?」という話はしました。気持ちはわかるんですけどね。
【中島】小笠原くんは本当にいろんな場所で『WAVE!!』を背負って立ってくれて、作品のことは誰よりも深く知っていますから、そういう意味では現場にいても頼りがいがある。アフレコはどうしても緊張するものなんで、みんな小笠原くんの成長を“生温かく”見守ってました(笑)。
――サーフィンに青春を捧げるマサキたちですが、お三方はこれから挑戦したいことや、最近新たに始めたことはありますか? 歳を重ねると新しいことへ挑戦するのになんだか勇気がいりますよね。
【中島】最近、ギターを始めたんですよ。半年から1年経たない程度ですけど。実は音楽をずっと避けてきたんですよね(笑)。歌に対して苦手意識があって、それは昔の経験からだったりするんですけど。やっぱり大人になると恥をかきたくないと思いがちじゃないですか。なるべく「下手くそ」って言われることは避けたい。
でも、それで“できないこと”が増えてくのはもったいないと思って。やれる環境もあったので、どうせだったらと今このタイミングでチャレンジさせてもらおうと。逆にこれまで避けて来た分、得られるものがとても多くて、大人になっても新しくできることが増えるって楽しいですね。やってよかったと思ってます。これをやらなくても問題なく生きられるわけですけど、やったことで自分の中の見聞がものすごく広がったと思ってます。
【前野】今の状況的に、積極的に(仕事で)新しい活動というのは難しいところがあるんですけど、舞台とかステージを多く経験したいという思いがここ数年は特に強くて。昔は自分が声優であるから声の仕事に重きを置きたいという思いが強かったですけど、そこから外れたところでも皆さんに楽しんでいただけるものを何か提供することができるのであれば、声だけではなくできることをという模索はずっとしてます。当然、声の仕事はベースにあるわけですが。
【小笠原】僕は昔からものづくりが好きなんですよ。絵を描いたり、学校の授業なら版画とか。最近は自宅時間が多いですが、家でできるかはさておき、一人で向き合いつつできる芸術活動で近いうち挑戦したいと思っているのは、彫刻です。木彫りをやりたいんですよ(一同驚き)。大きい角材買ってきて…。
彫刻家の方がよく言うじゃないですか、「中に居るものを掘り出してあげるんだ」って。仏像とか、それを彫る方とか、そういう動画を見るたびにやりたさが募って。これは、今年か来年かには始めたいなと思っていますね。
――最後に、コロナ禍による延期を経てようやく本作が公開できることへの思いを教えてください。
【前野】やはり僕の地元・茨城が舞台ということで、本当に素敵なところがたくさんある場所なので、この作品を見ていただいて、コロナが収束したあかつきにはぜひ茨城の海に遊びに来ていただけたらと願っています。
【中島】みなさんが今年の夏を満喫しきれなかった分もマサキたちが存分に満喫してくれています。やはりアニメって非日常を体感させてもらえるものだと思いますし、少しでも晴れやかな気持ちになってもらいたいです。爽やかで、熱くもあり、友情もあり…裸もあるので(笑)。三部作、最後まで見守っていただけたらと思います。
【小笠原】最近は悔しいことや悲しいことが多い中、本当にたくさんの人の力を借り、この作品がついに世に出て皆さんにお届けできることが本当にうれしいですし、早く皆さんとその感動を共有したいです。奇しくも今年はこんな状況で、新しく何かを始める環境にある方も多いと思います。マサキが新たなチャレンジをしている姿をみて、自分も何か始めてみようとか、もう一回情熱を入れなおしてみようとか、起爆剤になってくれるんじゃないかと思いますので、皆さんに彼らの姿を刻み込んでもらいたいです。
■公開日
・第一章 2020年10月2日(金)
・第二章 2020年10月16日(金)
・第三章 2020年10月30日(金) ※全三章全国順次公開
〇ムビチケカード
全章共通 1,700円(税込/当日1,800円のところ)
〇紙タイプ3枚綴り券
全章共通 5,100円(税込)
「WAVE!!〜サーフィンやっぺ!!〜」第一章来場者特典
「さらちよみ描き下ろしイラストデザインコースター」(全8種ランダム配布)
(C)MAGES./アニメWAVE!!製作委員会
同シリーズは茨城・大洗を舞台に、サーフィンにすべてを賭ける若者たちの青春を描くメディアミックスプロジェクト。主人公・陽岡(ひなおか)マサキが転校生の秋月ショウと出会い、サーフィンにのめり込んでいく、イケメン男子たちの群像ドラマ。キャラクターデザインは、女性から圧倒的な支持を集める、さらちよみ氏。2018年よりCDドラマ、キャラクターソングをはじめ、ラジオ、イベント、アプリと、あらゆるメディアへ展開し今年、待望のアニメ化が劇場公開となった。
――『WAVE!!』のプロジェクトが始動してからご自身でもサーフィンをご経験されたそうですね。体験してみていかがですか?
【前野】やる前は敷居が高いイメージがありましたが、実際にやってみるとボード1つあれば楽しめる種目ですし、やらなきゃわからないことがたくさんありました。初めてボードに立てたときの達成感や、風を感じられたときの気持ちよさなどを経験できたのは大きかったですね。
【中島】すごく難しい競技なんだろうな、というイメージと、サーフィンをやっている人たちとは(感覚的に)相容れなさそう…と勝手に思いながら20数年生きてきたので(笑)、必要以上のハードルの高さを感じていたと思います。でも、いざやってみるとボードの上に立つことってそれほど難度の高いものではなくて、30分くらいでできたんです。今、いい波きてるとか、波を待つのは経験が必要でしょうけど、立つこと自体は簡単にできて、食わず嫌いしてたなと思いました。
【小笠原】(ボードに)立てた感動や、地球の力を借りて自然と一体になる感動もあったんですけど、なによりサーファーの方たちへのイメージが変わったんです。僕もヨシキさんと一緒で遠い世界のイメージがあったんですが、知れば知るほど勤勉でなければやれないんですよね。毎日毎日、天気予報を見て風向き、海のしけを調べて判断し、海に繰り出して競技に臨む。本当に勤勉ですべてをサーフィンに注ぎ込んでいる人たちなんだなと。
――今作で演じているのは、そんなサーフィンに夢中な中学生の少年3人。どんなイメージで役作りされましたか?
【前野】マサキは天真爛漫で純粋なので、その無邪気さを強く表現できたらと思ったのですが…。いかんせん、僕の実年齢がマサキより2まわりも上なんで(笑)、そのへんは精神年齢も含めて、年齢を下げる作業・表現が難しい。ビジュアルもあどけなさが残りますし、僕があまりこういった、かわいらしさの残るキャラクターってそれほど経験がなかったので。キャストの皆さんもフレッシュな方がいらっしゃって、現場では僕がほぼ最年長という立場でしたから、そういう意味でも新しい挑戦でした。
【中島】ナルは、ショウが現れるまではマサキの突っ走るところで手綱を引いたり、背中を押す立場。でも、ショウが現れたことで2人のやりとりを一歩引いて見ているというか。マサキは何度ナルにサーフィンを誘われても始めなかったのが、ショウが現れたことであっさり夢中になったわけで、それってナル的にはどんな心境なんだろうってすごく考えましたね。
別にナルはそれに対して何か含んでる気持ちはないし、ナル自身もサーフィンに対して良い意味でこだわりがないというか。自分にはこれしかないわけじゃない、サーフィンだけじゃないって、さっぱりとした部分もあって、中学生にしてはそういう部分がすごく大人なんです。「サーフィンて点数つけるもんじゃないだろう」っていう彼の考え方がすごく印象的で、それを中学生で言えるってすごいですよね。
【小笠原】ショウというキャラクターは常に憧れられ続ける存在なので、完璧超人みたいな人なんですけど…。彼がサーフィンをしている姿については、誰が見てもカッコいいと思ってもらえる魅力を崩さないようにしました。ただ、作品を通じて描かれるショウの姿っていうのは自分が考えていた何倍も上をいくかっこよさだったので、自分がこだわったというより彼のスマートさ、神々しさに自分が引っ張られていった感覚なんです。
――小笠原さんはアニメ声優としてデビュー間もないなか大役を務められましたが…、どんな心境で取り組まれたのでしょう。
【小笠原】劇場公開される作品どころかアニメの声優自体がほぼ初めてだったので、緊張しか無くて。でも、プロジェクト発表から2年くらい経っていたので、その間に前野さんとラジオをやったり、ヨシキさんと別の現場でもお話させていただいたりとか、人間関係を作っていけたのが心強かった。でも、いざやってみると自分の経験したことのないことばかりで、いい意味で緊張感をなんとか楽しみつつやることはできたかな。ガチガチになっているのは自覚していたんですけど(笑)。パフォーマンスを落とさないために、どの程度の緊張感をもってやればいいかなど、色々と勉強になりました。
――そんな初々しい小笠原さんに両先輩方から何かアドバイスはされましたか?
【前野】アニメのアフレコ時、メインキャラクターなのに小笠原くんがドアボーイをやろうとしてくれたんですよ(笑)。その時はさすがに、そういう事はしなくていいから「ここで堂々と座ってればいいんじゃない?」という話はしました。気持ちはわかるんですけどね。
【中島】小笠原くんは本当にいろんな場所で『WAVE!!』を背負って立ってくれて、作品のことは誰よりも深く知っていますから、そういう意味では現場にいても頼りがいがある。アフレコはどうしても緊張するものなんで、みんな小笠原くんの成長を“生温かく”見守ってました(笑)。
――サーフィンに青春を捧げるマサキたちですが、お三方はこれから挑戦したいことや、最近新たに始めたことはありますか? 歳を重ねると新しいことへ挑戦するのになんだか勇気がいりますよね。
【中島】最近、ギターを始めたんですよ。半年から1年経たない程度ですけど。実は音楽をずっと避けてきたんですよね(笑)。歌に対して苦手意識があって、それは昔の経験からだったりするんですけど。やっぱり大人になると恥をかきたくないと思いがちじゃないですか。なるべく「下手くそ」って言われることは避けたい。
でも、それで“できないこと”が増えてくのはもったいないと思って。やれる環境もあったので、どうせだったらと今このタイミングでチャレンジさせてもらおうと。逆にこれまで避けて来た分、得られるものがとても多くて、大人になっても新しくできることが増えるって楽しいですね。やってよかったと思ってます。これをやらなくても問題なく生きられるわけですけど、やったことで自分の中の見聞がものすごく広がったと思ってます。
【前野】今の状況的に、積極的に(仕事で)新しい活動というのは難しいところがあるんですけど、舞台とかステージを多く経験したいという思いがここ数年は特に強くて。昔は自分が声優であるから声の仕事に重きを置きたいという思いが強かったですけど、そこから外れたところでも皆さんに楽しんでいただけるものを何か提供することができるのであれば、声だけではなくできることをという模索はずっとしてます。当然、声の仕事はベースにあるわけですが。
【小笠原】僕は昔からものづくりが好きなんですよ。絵を描いたり、学校の授業なら版画とか。最近は自宅時間が多いですが、家でできるかはさておき、一人で向き合いつつできる芸術活動で近いうち挑戦したいと思っているのは、彫刻です。木彫りをやりたいんですよ(一同驚き)。大きい角材買ってきて…。
彫刻家の方がよく言うじゃないですか、「中に居るものを掘り出してあげるんだ」って。仏像とか、それを彫る方とか、そういう動画を見るたびにやりたさが募って。これは、今年か来年かには始めたいなと思っていますね。
――最後に、コロナ禍による延期を経てようやく本作が公開できることへの思いを教えてください。
【前野】やはり僕の地元・茨城が舞台ということで、本当に素敵なところがたくさんある場所なので、この作品を見ていただいて、コロナが収束したあかつきにはぜひ茨城の海に遊びに来ていただけたらと願っています。
【中島】みなさんが今年の夏を満喫しきれなかった分もマサキたちが存分に満喫してくれています。やはりアニメって非日常を体感させてもらえるものだと思いますし、少しでも晴れやかな気持ちになってもらいたいです。爽やかで、熱くもあり、友情もあり…裸もあるので(笑)。三部作、最後まで見守っていただけたらと思います。
【小笠原】最近は悔しいことや悲しいことが多い中、本当にたくさんの人の力を借り、この作品がついに世に出て皆さんにお届けできることが本当にうれしいですし、早く皆さんとその感動を共有したいです。奇しくも今年はこんな状況で、新しく何かを始める環境にある方も多いと思います。マサキが新たなチャレンジをしている姿をみて、自分も何か始めてみようとか、もう一回情熱を入れなおしてみようとか、起爆剤になってくれるんじゃないかと思いますので、皆さんに彼らの姿を刻み込んでもらいたいです。
■公開日
・第一章 2020年10月2日(金)
・第二章 2020年10月16日(金)
・第三章 2020年10月30日(金) ※全三章全国順次公開
〇ムビチケカード
全章共通 1,700円(税込/当日1,800円のところ)
〇紙タイプ3枚綴り券
全章共通 5,100円(税込)
「WAVE!!〜サーフィンやっぺ!!〜」第一章来場者特典
「さらちよみ描き下ろしイラストデザインコースター」(全8種ランダム配布)
(C)MAGES./アニメWAVE!!製作委員会
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2020/09/27