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森山未來、コロナ禍も舞台芸術をやる意味「世界を共有する強さがある」 “見えるけど見えないもの”語る

 俳優の森山未來が16日、都内でリーディングパフォーマンス『「見えない/見える」ことについての考察』の合同取材会を開催した。

コロナ禍も舞台芸術をやる意味を語った森山未來(C)ORICON NewS inc.

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 「こういう状況下なんですけど、今回は7ヶ所でツアーをさせていただく。いろんなリスクはあるのは承知している。もちろん最善の対策はさせていただく」と説明。「舞台だけに関わらず、表現したい欲求、見たい、触れたいという欲求は変わらないんじゃないかなと思った。それを信じて無事にツアーを成功させたい」とコロナ禍で上演するに至った経緯を明かした。

 突然、視力が失われ、人々がパニックに陥る様を描く。「今、世界中で置かれている状況で、ある種の価値観が変動したのは間違いない。改めて、どういうふうに生きていくべきなのか。今の状況で、この作品をやる意味が皮肉にも強く出てしまったのではないのかなという印象があります」と思いを馳せた。

 「映像作品とは違って、その場所で、そこで出会った人と世界を共有する強さが舞台芸術にはある。触れ合いでしか体感できないものは存在する。より強く感じている。生で出会えさえすれば、もうそれだけで大丈夫、いいんじゃないかと思っている(笑)。もちろん、それだけでなくパフォーマンスを一緒に体感できれば」と呼びかけていた。

 また、“見えるけど見えないもの”についての質問が。森山は「全てのものに対して、そういうふうに言ってもしまえる。だけど、それを判断するのは自分1人ではおぼつかない。人間は他者がいて初めて自分を認識する。判断することは難しいと思うし…」と回答しながら「こんな小難しい答えが聞きたかったんじゃないでしょうけど」と苦笑いを浮かべていた。

 本作は、ノーベル文学賞作家ジョセフ・サラマーゴの『白の闇』という小説から着想されたテキストのリーディングを中心としたパフォーマンス。ある日、人々が視力を失う。それは「黒い役」ではなく、ミルクのように白い闇。人々はパニックに陥り、弱者と強者の立場が入れ替わるなどの混乱が起きる。最後は視力を取り戻すものの、この体験を通じて彼らは見えること、見えないことの境界をリセットし、不確かな現代の中で本当に見なければならないもについて再考する。2017年に初演され、全4公演ながら、新しい表現の形として話題を呼んでいた。

 10月14日から18日まで横浜赤レンガ倉庫で、10月21日、22日に長野・サントミューゼ上田 大スタジオで、10月23日から25日まで愛知県芸術劇場 小ホールで、10月27日から29日まで兵庫・あましんアルカイックホール・オクトで、10月30日から11月1日まで大阪・フェニーチェ堺 大スタジオで、11月3日に福岡・スカラエスパシオで、11月5日、6日に長崎市チトセピアホールで上演される。

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  • リーディングパフォーマンス『「見えない/見える」ことについての考察』の合同取材会を開催した森山未來(C)ORICON NewS inc.
  • リーディングパフォーマンス『「見えない/見える」ことについての考察』の合同取材会を開催した森山未來(C)ORICON NewS inc.
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