俳優の岡田健史と女優の南沙良が出演する、NHK大阪拠点放送局制作のショートドラマ『これっきりサマー』が、総合テレビで17日から順次放送される。

　コロナ禍の影響で、全国各地の行事が軒並み中止となってしまった2020年。このドラマは、夏の甲子園への出場と夏フェスへの参加、それぞれかけがえのない青春の 1ページを奪われてしまった2人の高校生が出会い、生まれた物語を、脚本家の木皿泉があざやかに描き出す。

　夏の甲子園大会が中止になり、町中から同情されている高校球児の薫（岡田）。うんざりしているところに、ロックが大好きな同級生の女子・香（南）が現れる。香も夏フェスが中止になってがっかりしていた。ぽつりぽつりと会話を交わしはじめたふたりだが、常に「ソーシャルディスタンス」を保ち、マスクに阻まれている。やがて、甲子園と夏フェス、それぞれにかける相手の本当の思いに気がついた薫と香は…。

　ソーシャルディスタンスを保ちながらも、不器用に近づいていくふたりの心を、岡田と南がさわやかに表現していく。制作統括の内田ゆきチーフ・プロデューサーは、「この夏ならではのドラマとしてお届けできるもの。それはやっぱり元気になれるもの、『捨てたもんじゃないじゃん』と思わせる瞬間がキラリと光るもの。そんなショートドラマを木皿泉さんが一気に書いてくださいました。カラリとしたユーモアの中にも癒しのあるせりふは、まさに真骨頂。そして、ご自分も白球を追う日々を送っていた岡田健史さんのリアル高校球児ぶり、クールビューティー南沙良さんのみずみずしさ満点の演技に圧倒されること請け合いです」と、見どころを語っている。

　岡田は「2020年の全高校野球児の姿を具現化できるように、自分の記憶、そして今、目の前で起きている事実を拾って精一杯演じきりました。この作品が、2020年という時代を胸に刻み、後世に語り継がれるひとつの原動力となる作品になりますように」。

　南は「実際にマスクを着用し距離感を守りながら臨むお芝居は初めてでしたので新鮮に感じました。皆さん、以前より自宅にいることが増えていると思います。こういう時だからこそ、ご覧になった方が、少しでも明るく晴れやかな気持ちになってくだされば、と思います」と、それぞれコメントを寄せている。

■放送予定（すべて総合テレビ）
＜連続ドラマ＞（全5話＝第1〜3話は2分、第4・5話は3分）
【関西地域のみ】
8月17日（月）〜21日（金）　後8：42〜／後11：40〜（再放送※水曜は再放送なし、 20日に第3・4話をまとめて再放送）

＜まとめ版＞（10分）
【全国放送】
8月22日（土）　後1：50〜2：00
【関西地域のみ】
8月29日（土）　後6：35〜6：45
8月30日（日）　前11：00〜11:15（※15分特別版）