女優の波瑠と鈴木京香がバディを組むテレビ朝日系木曜ドラマ『未解決の女 警視庁文書捜査官』の制作発表リモート会見が27日、東京・六本木のテレビ朝日内で行われた。会見には、波瑠、鈴木、沢村一樹、工藤阿須加、山内圭哉、皆川猿時、谷原章介、遠藤憲一らキャスト陣と、Season1から脚本を手掛ける大森美香氏が登壇。別の場所でモニタ越しに見ている報道陣を意識しているのか、していないのか定かではないが、面白エピソードを大放出しながら、登壇者全員で会見を盛り上げた。

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　同ドラマは、警視庁捜査一課「特命捜査対策室」第6係（文書解読係）に所属する肉体派熱血刑事・矢代朋（波瑠）と、文字フェチの頭脳派刑事・鳴海理沙（鈴木）が、“文字”を糸口に未解決事件を解決していく刑事ドラマのSeason2。「特命捜査対策室」の室長・古賀清成を演じる沢村をはじめ、工藤、山内、遠藤ら続投キャストに、“6係の新係長”として谷原、古賀の補佐役で皆川が加わる。

　笑顔で会場に現れた波瑠は「Season2があったらいいのになぁと思っていましたので、実現してうれしかったです。実は、私の周りでも『未解決の女』を楽しんでくれている人が多かったので、『あると思ってた…やっぱり！』という気持ちも少しありました（笑）」と喜びつつ、「前とは違うアプローチも芝居に組み込めたらいいな、という挑戦も含めて新鮮な気持ちで毎日撮影をしています」と、Season2への意気込みを明かしていた。

　そんな波瑠との共演シーンが多い遠藤が「波瑠ちゃんは長いせりふを前日に覚えていて、すごい！」とほめると、波瑠から意外な告白が。「お恥ずかしい話なのですが、『やばい！』ってならないと脳みそが覚えようとしてくれないんです！　夏休みの宿題を、“もう夏休みが終わるよ！”っていう時期にならないと取りかかれない子どもみたいな。私としては、それはもうやめたいと思っているので、とんでもないことをバラされてしまいましたね…」と、照れ笑いを浮かべていた。

　実は、遠藤も「ここのところ物忘れがひどくて、先日は家で“換気扇”という言葉が出てこなくなっちゃったんです」と、ヤバい告白。「一昨年のクリスマスには“サンタクロース”が出てこなくて、女房に『クリスマスおじさんの名前なんだっけ』って聞いちゃったし…。そんな状態なので、説明ぜりふの中の固有名詞とかを覚えるのが大変なんです」と、笑わせた。

　遠藤が、現場のムードメーカーであることは、本人を除く全員一致の見解のよう。波瑠も「今日はいろんなことをラップで言おうとする日とか、今日は全部英語でしゃべろうとする日とか、日替わりで遠藤さんのブームがあるんです。毎日いろんな遠藤さんが見られて、とっても面白いです！」と、証言。

　そこへすかさず、いつも波瑠も一緒になって遊んでいる姿を見てきた谷原が「波瑠ちゃんとの相乗効果なんですよ！　２人で高め合っているというか、２人でズブズブとはまり込んでいるといいますか…」とツッコむと、遠藤も「波瑠ちゃんが、僕の幼稚な部分に付き合って遊んでくれて、本当に感謝してます！」と、二カッとこの日一番の笑顔を見せていた。

　ほかにも、皆川が「僕、食べ物のことしか考えてなくて、この撮影が始まってから7キロ太ったんですよ」と告白したり、「波瑠さんが昔の沢村さんの映像作品を見たらしく、『沢村さん、昔と目の感じが違うんですけど、いじりました？』みたいなことを言ってらっしゃって（笑）。でも、沢村さんもいじったという設定にしてノッていかれるんですよ（笑）」と暴露するなど、終始、笑いの耐えない会見となった。

　沢村は「ご覧のとおり、みんな普段はグダグダなんです（笑）。でも、本番ではきちんとスイッチを切り替える。メリハリがきいた楽しい現場です」と、ニッコリ。鈴木も「フェイスシールドにマスク、距離を保つ…という新しい撮影の習慣にみんなが馴染んできているところなんですけど、おしゃべりしていると声が聞こえづらいんですよね。でも、話していらっしゃることを一生懸命聞こうとしているうちに、より一層『その人のことを知りたい、理解したい』という気持ちが強くなってきたような気がします。そのおかげで、前回知りえなかった新たなエンケン（遠藤）さんの一面だとか、沢村さんの意外な一面だとか、いろいろ新しいことに気づけたんです。グダグダではありますが（笑）、毎日楽しく過ごしております」と話していた。

　『未解決の女 警視庁文書捜査官』は、8月6日スタート（毎週木曜　後9：00〜9：54※初回は2時間スペシャル、後8：00〜9：48）。