7人組ダンス＆ボーカルグループ・三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEが7日、所属事務所LDHとサイバーエージェントが仕掛ける7日間連続の有料配信ライブ『LIVE×ONLINE』（ABEMA）の6日目に登場した。

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　今年結成10周年を迎える三代目JSBは、4月から予定されていたドームツアーが新型コロナウイルスの影響で中止に。ファン待望のライブのオープニングは、メンバーが怪しい倉庫街に車で乗りつける映像で始まった。倉庫のシャッターがゆっくり開くと、1曲目は4月にリリースした新曲「Movin’ on」で“ドライブダンス”を披露した。

　ボーカルの今市隆二が「最高の1日にしていきましょう！」と叫び、同じくボーカルの登坂広臣は「どんなに距離が離れていてもここでつながってるぜ」と呼びかけると、ステージにまるで歓声のようなサウンドが響き渡り、ライブのムードが高まっていく。

　2曲目「Yes we are」では、NAOTO、小林直己、ELLY、山下健二郎、岩田剛典のパフォーマーがさわやかなトラックに乗せてキレのあるダンスを見せ、続いては“ランニングマン”で知られる代表曲「R.Y.U.S.E.I.」へ。メンバーが次々とダンスをつなぎ、マイクリレーならぬ“ダンスリレー”でアレンジを効かせた。

　ステージにシャンデリアと椅子が登場し、バラード「冬空」を披露。続く切ないラブバラード「東京」では映像がモノクロになり、歌詞の字幕が映し出される幻想的な演出も。コメント欄では共感の声や「泣ける」といった感想が続いた。

　この日は七夕とあり、ファンからの要望に応えて、浴衣に着替えたメンバーがステージに集合。全員で浴衣を着るのは初めてといい、扇子やうちわを手にリラックスムードでトークコーナーへ。登坂が「リハを何度かやったけど、本番になるとメンバーもグッと熱が入る」と前半のステージを振り返ると、ELLYは「臣ちゃん（登坂）、すごいオーラ出てたよ」と納得していた。

　結成10周年にちなみ、「三代目10KAWARU BROTHERS」と題し、事前にツイッターで募った願い事に応え、メンバーがさまざまな変化に挑戦するコーナーも。NAOTOは「いつも僕か健二郎がMCすることが多いけど、今日は隆二にやってもらう」と今市へバトンタッチし、今市がMCとして進行しはじめると、あまりの無茶振りにメンバーから「鬼MC」の声があがった。

　モノマネが見たいというリクエストでは、直己がメンバー全員のモノマネをしながらグッズを紹介するというチャレンジを見事に成功させ、「#直己無双」のハッシュタグが生まれたほど。そのほかにも、メンバーが描いたロゴのランキング発表や、カッコイイ遅刻の理由を言う大喜利などたっぷりとトークを楽しみ、NAOTOは短冊に願い事を書き入れながら「メンバーみんなで10周年をお祝いしたい」と本音を漏らした。

　8曲目の「Rat-tat-tat」では、Zoomで参加したファン12人をスクリーンに映し出し、全員で“ラタタダンス”。「GOLDEN」ではメンバーが手持ちカメラでステージ上から自撮りをしたり、飛び交うドローンで動きのある表情を映し出したりと、新鮮なカメラワークで魅せた。

　ラストソング直前、今市は「ライブが中止になり、皆さんに悲しい思いをさせてしまったんですけれど、自分たちが今できるエンターテインメントを作りました」とあいさつ。登坂は「オンラインライブ、新しいエンターテインメントの始まりだと思います。みんなで作り上げていきたいと思っています」と初の試みに手応えを感じた様子だった。

　そして「僕たちが初めてドームツアーを回った時の曲。今の世界の状況に共感してくれると思い選びました」と紹介し、「starting over」を披露。『世界のニュースでは／昨日も今日もずっと／やるせない場面ばかり流れてる』『この星に生まれ…／生きる／その意味を今もっと深く見つめたい』と切々と歌い上げ、パフォーマーも歌詞をかみしめるように聴き入っていた。

　最後に今市は「最高の思い出になりました。やっぱりライブは最高です」と伝え、登坂は「（みなさんが）楽しんでくれたと思っています。絶対また直接お会いしましょう！」と約束。新たなステージへと挑戦する姿を示したオンラインライブを締めくくった。