世界的に大ヒットしたドラマシリーズ『24』（邦題：『24-TWENTY FOUR-』）を初めてリメイクする、テレビ朝日開局60周年記念連続ドラマ『24 JAPAN』（10月スタート、全24話 ※放送枠および、放送時間は未定）。“24の日”のきょう24日、唐沢寿明演じる日本版ジャック・バウアー＝獅堂現馬（しどう・げんば）の妻を木村多江、娘を桜田ひより、仲間由紀恵演じる日本初の女性総理候補・朝倉麗の家族を筒井道隆、今井悠貴、森マリアが演じることが発表された。

【写真】その他の写真を見る

　オリジナル版は、アメリカ連邦機関CTU（テロ対策ユニット）の捜査官ジャック・バウアー（キーファー・サザーランド）が凶悪なテロ事件と戦う1日の出来事を、1話に1時間ずつリアルタイムで描く革新的なスタイル、そしてスピーディーかつスリリングな展開で視聴者を圧倒した。

　日本版は、オリジナル版のシーズン1をベースに、“日本初の女性総理”誕生への期待が高まる総選挙当日の24時間を克明に描写。現馬は“総理候補暗殺計画の阻止”という極秘任務にあたる中、同時に自身の娘が誘拐される事件も発生し、公私共に未曾有の局面に立たされる。

■唐沢寿明は日本版バウアー家の妻と娘に大満足

　オリジナル版の 「テリー」にあたる現馬の妻で、なりふり構わず娘の捜索に奔走する獅堂六花（りっか）を演じるのが木村多江。「母の強さ」と「家族を守ろうとする気持ち」、ある理由から一時は別居していた夫との繊細な関係性を、誰もが認める卓越した演技力で丹念に表現していく。唐沢と共演した「あまんじゃく」シリーズ（テレビ東京）でアクションシーンを経験済みの木村が、新たなアクションに挑戦する場面もあるという。

　木村は「六花には何を考えているか分からない部分もありますので、そこも含めてしっかりと演じさせていただきたいと思います。回を追うごとに何が起こるのか、はたしてオリジナル版と同じ結末になるのかどうかもわからないですし、そういった謎解きもぜひ楽しみにしていただきたいです」と、コメント。

　誘拐される娘・獅堂美有（みゆ）を演じる桜田ひよりは、子役から経験を積み、唐沢とも木村とも共演経験がある。オリジナル版がスタートしたときにはまだ生まれていなかった、2002年生まれの桜田は、本作への出演が決まってからオリジナル版を初めて観たといい、「撮影に入ってからは、美有に相当するオリジナル版のキムちゃんの動きや表情を見ながら、研究したりしています。ただ、今回はリメイク版なので、日本でしか出せないような雰囲気もちゃんと出せたらいいなって思っています！」と、日本版“キム”のという大役に真っ向から挑んでいる。

　唐沢は「木村多江さんとは気心も知れていますし、演技も人柄も信頼できる方です。ひよりちゃんも若いのにお芝居がしっかりしていて、すごく安心だな、と思いました。実を言うと、『24 JAPAN』はオリジナル版を見ている人が多い作品なので、しっかりと演技のできる方々に囲まれて作っていけたらいいな、と思っていました。そういう点でも、安心して撮影に挑むことができますね」と、確かな手応えをにじませていた。

■仲間由紀恵の運命を左右する（!?）朝倉家メンバー

　一方、日本初の女性総理候補・朝倉麗と二人三脚で政治活動に勤しむ“良き夫”・朝倉遥平（ようへい）役に筒井道隆。息子・朝倉夕太（ゆうた）役に『3年A組-今から皆さんは、人質です-』（日本テレビ）など話題作に多数出演して注目を集める今井悠貴、娘・朝倉日奈（ひな）役に『ヤヌスの鏡』（FOD）で連続ドラマデビューを果たした注目株・森マリアが演じる。

　夕太は観察眼が鋭く、総選挙当日も麗の雰囲気がいつもと違うことを、いち早く察する。また、普段は落ち着いているしっかり者だが、家族思いであるがゆえに、時に驚くような行動力を見せることも。そんな彼に“ある疑惑”が浮上する。

　日奈は、総選挙という決戦の日を迎えた麗のために、大好物のアップルパイを作って届けるなど、家族に対する愛情に満ちあふれた、家庭的な女の子だが、実のところ、この2年間ずっと封じ込めてきた“ある秘密”を抱えていた…。

　この息子と娘の存在がやがて、不穏な影を落とすことに!?　幸せを絵に描いたような朝倉家だが、実は“驚愕の秘密”を抱えており、予想だにしなかった大トラブルに巻き込まれていく。