音楽評論家・富澤一誠氏、音楽業界のピンチに新著で提言

 音楽評論家で尚美学園大学副学長を務める富澤一誠氏が、単行本『音楽でメシが食えるか?富澤一誠の根源的「音楽マーケッティング論」』(言視舎)を刊行した。

 「一寸先は闇」状態のコロナ禍にあってライブ・エンターテインメントは大打撃を受けた。富澤氏は、単行本発行について「私の『公約』をまとめたもの。71年、20歳の時に音楽評論家としてスタートして49年、この目で見て、この耳で聞き、そして、この心で感じたことを“音楽のスポークスマン”として伝えたかった。その集大成として、音楽業界という船に長く乗せていただいている私に今見えている光景を書かせていただいた」と話す。

 CDセールスが伸び悩む中で、今回のコロナ禍で音楽業界はかつてない苦悩に陥っている。そうした中で、「売れなくなった」要因を多角的に分析しつつ「現在のピンチをチャンスに変える方策を提言しています。コロナ禍の今こそ音楽パワーが求められている」と訴えている。

 その上で、富澤氏のホンネとして「本当の意味でのスーパースター、スーパーヒーローというのは尾崎豊以降、出ていないと思うんです。米津玄師あいみょんもスーパースターではない。売れているだけじゃダメなんですよ。やっぱりユーミン、中島みゆき吉田拓郎井上陽水じゃないと。革命的と言うことですよ。さらに言えば、今の音楽シーンで活躍している人の中からは将来のスーパースター、スーパーヒーローは出ない、というのが私の見立てです」と持論を述べている。

 同書は富澤氏へのインタビュー取材を行なっているノンフィクション作家で放送作家の辻堂真里氏との共著(1500円・税別)。

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