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堤真一&石田ゆり子、初共演で行方不明の息子案じる夫婦役 人気小説『望み』実写映画化

 俳優の堤真一を主演、女優の石田ゆり子を共演に迎え、雫井脩介氏のサスペンス小説『望み』の映画化が決定した。堤と石田は本作で初共演となり、行方不明で同級生の殺人事件の関与を疑われている息子を案じる夫婦役を演じる。今月11日にクランクアップを迎え、公開は今秋予定。

映画化が決まった『望み』に出演する(左から)堤真一、石田ゆり子 (C)2020「望み」製作委員会

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 雫井氏は、木村拓哉が主演で二宮和也が共演した映画『検察側の罪人』(2018年)など、警察小説や恋愛小説まで多くの作品を送り出している。本作は、累計発行部数15万部を突破しているベストセラー小説で、一級建築士の石川一登を堤、妻の貴代美を石田が担当する。メガホンをとるのは、『トリック』シリーズや『十二人の死にたい子どもたち』(19年)などを手がけている堤幸彦監督。

 モデルハウスのような高級住宅で暮らす石川家。誰もがうらやむ家庭だったが、高校生の息子・規士(ただし)がけがでサッカー部を辞めて以来、無断外泊を繰り返すようになる。ある日、家を出たきり行方がわからなくなると、規士の同級生が殺害されたニュースが流れる。警察からは、規士が事件に関与した可能性が高いと告げられる。行方不明は3人。犯人と見られる逃走中の少年は2人。犯人であっても生きていてほしいと願う母と、息子の無実を信じたい父の家族の“望み”が交錯していく。

 堤は「家族をテーマにしたサスペンスであり、ただの家庭ドラマではない。自分の子どもがまだ小さいからか、中高生の子を持つ親の気持ちやその年頃特有の不安定さというのがつかみづらくて、最初はできるだろうかと不安もありました」と最初の思いを明かす。「でも、実際撮影に入ってみると、その中高生の子供たちが自分の子どもとして、とても愛おしく思えたんです」と話す。石田との初共演については「いずれご一緒したいと思っていました。いつも現場の空気を和ませてくれるすてきな方で、今回、一緒に家族を演じることができ、とてもうれしかったです」と喜んでいる。

 石田は「堤真一さんとは、いつかご一緒したいと思っていたので幸せでした。率先してみんなをまとめてくださったり、楽しい話をして、場を和ませてくださったりとてもありがたかったです」と共演に笑顔。自身の役柄については「息子が加害者であろうと被害者であろうととにかく命だけはあってほしいと願い続ける母親ですが、一切の異論なく彼女の気持ちがわかります。信じ続ける彼女を演じながら私はいつも、祈るような気持ちでいました」と振り返る。

 堤監督は「我が身にあした起きても不思議ではない。そのスリルと感情の揺れをストレートに役者の芝居で描きたいと考えました。お二人とも苦悩する父と母を見事に演じきってくださいました」と感謝のコメントを寄せている。

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  • 小説『望み』の書影

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