23日に東京・両国国技館で開催を予定した『5000人の第九コンサート』の中止が17日、発表された。新型コロナウイルスの感染拡大を受けての決定となる。

　墨田区と国技館すみだ第九を歌う会は、文書を通じ「これまで、会場の衛生環境に配慮の上、準備を進めてまいりましたが、新型コロナウィルスの感染経路の特定に向けた手がかりが見つからないケースが発生している等の状況を受け、出演者及び観客の皆様の健康と安全を第一に考え、中止の判断に至りました」と発表。会場確保等も困難であることから、順延の予定もないとしている。

　新日本フィルハーモニー交響楽団の演奏で、ベートーヴェンの交響曲第9番を歌う同イベントは毎年2月に行われ、全国から約5000人の歌い手を公募している。36回目を迎える今年は、大友直人氏が指揮を務める予定だった。