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女性声優、プリキュア出演は一生の“肩書” 演じるなら「どんなキャラ?」広がる芝居の希望

 ABCテレビ・テレビ朝日系で放送中のアニメ『スター☆トゥインクルプリキュア』(略:スタプリ 毎週日曜 前8:30)が、26日に最終回を迎える。昨年2月3日に『プリキュア』新シリーズ第16弾として放送がスタートしてから約1年経過した今、メインキャストで出演しているキュアスター役のでんぱ組.inc成瀬瑛美、キュアミルキー役の小原好美、キュアソレイユ役の安野希世乃、キュアセレーネ役の小松未可子、キュアコスモ役の上坂すみれにインタビュー。出演で得たことや女性声優たちが『プリキュア』出演に憧れる理由などを聞いてみた。

テレビアニメ『スター☆トゥインクルプリキュア』の場面カット(C)ABC-A・東映アニメーション

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――1年間、キャラクターを演じてきた今の感想を教えてください。また、プリキュアを通して仕事に対する考え方、私生活に変化はありましたか。

【成瀬】 1年かけてヒーローとしてヒロインとして本当に本当に成長したなぁと思いました! 街で誰かがピンチになった時にいつでも変身して助けられるようにヒーローでいることを心掛けていました。外出時には常にスタプリグッズを必ず身に付けていましたし(笑)。子どもたちから見たら変な大人だったかもしれないですが…そのくらい常にプリキュアなんだという自覚と責任感を持っていたんです。

【小原】 私が演じたことで彼女がだいぶアホっぽい子になったなぁと…(笑)宇宙人であり、周りと違うところもありますが、彼女はみんなと同じ人であり一人の女の子です。そしてララの「ルン」や「オヨ」が私は大好きです。この一言で色んな気持ちを表現できるようになりました。

【安野】 彼女(えれな)の清々しさに憧れてオーディションを受けた一年前よりずっと、えれなのことを愛しく思います。みんな完璧じゃない。だからこそ、支え合える、託しあえる、手を取り合える。まさにみんなで大きな1つの星座を描いた、一年間の旅でした。

 私生活に関しては、プリキュアの収録には這ってでも行くぞ!と、1年間ずっと気を張っていました。それだけ1年間務めあげることに責任がある仕事だと、自分を戒めながら過ごしていました。プレッシャーもありましたが、現場の雰囲気はいつも本当に元気をもらえるほど楽しかったです。1年間、丁寧に現場に居て、丁寧に仕事をする。その一心でした。

【小松】 最初は、自分の中の「まどか像」をとにかく崩さないように、丁寧に繊細に演じていたのですが、プリキュアになり、ひかるたちとの触れ合いの中で少しずつこれまでの「まどか像」を崩していくように演じました。彼女自身の中で、今まで自制してきたものや我慢してきたものを解放して、そして小さくも大きな一歩を踏み出していく。それには、プリキュアとしての経験やひかるたちとの出会いは欠かせませんでしたし、私にとってのキャスト・スタッフの皆さんとの出会いが、よりリンク出来たのかなとも思います。

 従姉妹の子どもがプリキュアの大ファンでした! 身近にファンがいると、とにかく身が引きしまります…(笑)プリキュアのアフレコの時は車に乗っていたのですが、たまにキャストさんも乗せることもありましたので、とにかく運転に気をつけるようにしていました。

【上坂】 本当の心をずっと隠して生きてきたキャラクターなので、彼女の本音を汲みとるのには時間がかかりました。ですが実際に演じてみると自分とコスモがシンクロする部分も多くて、分身のように思える存在になりました。

 他の現場のスタッフさんやアニメ業界ではない知り合いの方に「家族がプリキュア好きで見ているよ!」と言ってもらえることが多く、本当にたくさんの方がプリキュアを楽しく見てくださっているんだなぁと知った1年でした。私生活は…結果的にいつも通りだった気がしますが、お子さまにイベントなどでお会いするときに「コスモかわいい!」と思ってもらえるように、怖くない笑顔の練習はよくしていました(笑)

――アニメの記者会見で小松未可子さんは「5年間『プリキュア』のオーディションを受け続けていて、声優としての第2の目標、夢、挑戦をプリキュアに見させていただきました」と話していました。女性声優にとってプリキュアに出演するということは、どのような意味を持つのでしょうか。

【成瀬】 私の場合は、自分がただプリキュアのファンだったので自分と対プリキュアの二点しか見られていなくて…。オーディション会場に行って初めて真剣な声優さんたちを見て事の重大さを知りました。おっこれはヤバイぞ。みんな真剣にプリキュアを夢見てるんだなあ…最高にすてきっ!!っな具合でした(笑)【小原】 「大きな目標」の一つではないのかと思います。毎年オーディションが行われている中、正直受けられる時点でラッキーなんです。それくらい女性声優にとっては大きな作品なので出演できるのは本当にうれしいことですし、私が声優をやっていく上で代表作になるくらいのありがたいことだと感じています。

【安野】 受かったときは、自分の人生に大きなお役目を授かったと感じました。シカゴのアニメセントラルというイベントでQ&Aをやらせて頂く機会があった時に、ひとりの黒人の少女がスターカラーペンダントを胸に会いに来てくれました。そして、キュアソレイユを応援していると一生懸命に伝えてくれました。その出来事がとても胸に残って、より一層、えれなの言葉を、想いを、軌跡を、スタプリの物語の中で、輝きを放つように大切に届けたいと感じました。いまやプリキュアを愛してくれるおともだちは世界中にいます。それだけ、私たちの語り部としての使命も大きくなっていると感じます。

【小松】 私にとって「悪と戦う、変身する女の子」という存在は、小さいころの憧れの一つでした。毎年次の世代に受け継がれていく変身するヒーロー「プリキュア」。その存在は大人になっても憧れであり、そして声優であるからこそ目指せる存在。今回、出演させて頂いて、「プリキュアになる」ということは、「プリキュア大使」を担うことでもあるなと感じました。プリキュアという存在を憧れの対象として、あるいは自分の未来を投影する存在として知ってもらう。そしてその思いを、思い出を大事に次の世代に受け継いでいく。そんな役割が担えていたらと思っております。

【上坂】 誰もが一度は憧れて、「自分がもしプリキュアだったらどんなキャラクターかな?」と想像するような夢の膨らむ存在ですね。そしてプリキュアの世界を経験することで、より今後のお芝居の希望が広がるように感じました。プリキュアとは、一生を共にする代表作と呼べる存在だと思います。

■スペシャルステージ『スター☆トゥインクルプリキュア 感謝祭』
 アニメ放送1年間の感謝の気持ちを込めて、出演キャストによる踊って楽しめるライブステージ、トークショー、プリキュアによるキャラクターステージショーが、2月15日・16日にオリックス劇場(大阪公演)、2月22日・23日に中野サンプラザホール(東京公演)で開催される。

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  • テレビアニメ『スター☆トゥインクルプリキュア』の場面カット(C)ABC-A・東映アニメーション
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  • テレビアニメ『スター☆トゥインクルプリキュア』感謝祭ビジュアル(C)ABC-A・東映アニメーション
  • テレビアニメ『スター☆トゥインクルプリキュア』のビジュアル(C)ABC-A・東映アニメーション
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