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”殺カレ死カノ”間宮祥太朗&桜井日奈子が語る撮影秘話、「リハで涙が出尽くしてしまい、最後の最後でやっとOKに…」

 Twitterから誕生した、いま“最も泣ける四コマ”を原作とした映画『殺さない彼と死なない彼女』(11月15日全国公開)。オーディションサイト『デビュー』では、何にも興味が持てず、退屈な高校生活を送っていた少年・小坂を演じた間宮祥太朗と、リストカット常習者で“死にたがり”の少女・鹿野を演じた桜井日奈子のW主演ふたりにインタビュー。原作を読んだときの感想や撮影エピソード、思い出深いシーン、お互いの印象、さらには青春時代のエピソードなどを聞いた。

映画『殺さない彼と死なない彼女』W主演の間宮祥太朗(右)と桜井日奈子(左) 撮影/BIEI(booro)(C)Deview

映画『殺さない彼と死なない彼女』W主演の間宮祥太朗(右)と桜井日奈子(左) 撮影/BIEI(booro)(C)Deview

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【間宮祥太朗×桜井日奈子 インタビュー】

■「原作の小坂と鹿野のやりとりが、いびつだけど可愛らしくて。最後はまさかの展開で、大号泣でした」

――最初に、“泣ける四コマ”として熱狂的な支持を集めた漫画家・世紀末による原作を読んだときの感想から聞かせてください。

【桜井日奈子】「大号泣でした。小坂と鹿野のやりとりが、いびつだけど可愛らしくて。最後はまさかの展開で、読む進める手が止まらなくて、一気に読んじゃいましたし、“泣ける”って聞いていても大号泣しちゃうくらい素敵な作品だなって思いました」

【間宮祥太朗】「僕は“泣ける”って謳われるのが苦手なので、結構、構えていたんですけど、“泣かせにくるのかな?”“感動させにくるのかな?”って思って読んでいく中で、そういういやらしさみたいなものは感じなかったし、いつの間にか、“泣ける”っていう触れ込みは忘れて読めた。気づかないうちに心の中に入ってきて、内側から感情を揺さぶってくる感じが良かったし、脚本を読んだ時には、『セリフが喋りやすそう!』って思いました」

――リアリティがあるっていうことですかね。小坂は『死ね』とか『殺すぞ』っていう過激な言葉も投げかけますが。

【間宮祥太朗】「僕は普段、仲が良い人との間ではわりと口が悪いので(笑)、そういう意味でもセリフが言いやすかったですね。テレビに出ている時は言わないですけど、仕事場から一歩離れれば、汚い言葉も使っていますから」

【桜井日奈子】「あははは。私は、今まではキラッとしていて、キャピキャピしているような女子高生の役が多かったので、今回は対照的な役なんですけど、実は鹿野の方が演じていてしっくりきたっていうのが本当で。無理しすぎないテンションというか、心地の良いやりとりで進んでいくので、作り込みすぎずにできて、本当に良かったなって思っています」

【間宮祥太朗】「ちょっと変だもんね、桜井さん」

【桜井日奈子】「んふふふふ……」

――撮影中に変だなと感じた場面はありました?

【桜井日奈子】「(間宮さんの言葉を遮るように)ないです!(笑)」

【間宮祥太朗】「いや、変だなと思いますよ。最初にお会いした時は、人見知りや緊張もあったかもしれないんですけど、いやに会話が堅いなって思って」

【桜井日奈子】「えー! そう思っていたんですか!?」

【間宮祥太朗】「文節の切り方が、で・で・で・で……みたいな(笑)。すごく変な子だなって。慣れてきたら慣れてきたで、テンションの上がりどころが変だし、読めない部分があって。最近は映画の宣伝でバラエティ番組に一緒に出る機会も多いんですが、なんか変だなって思っていて。だから、今、『無理してない感じでやりやすかった』って聞いて、“なるほどな〜”って思いました」

【桜井日奈子】「あはははは。そう思われていたとは露知らず……。間宮さんとは今回が初共演ですけど、お会いする前は、間宮さんに対して、“無口であまり誰とも接しませんよ”っていうイメージを勝手に持っていました。実際にお会いしてからは、すごく社交的で楽しい方というイメージに変わったんですけど、最初の頃、そういう風に私は思われていたのかって、衝撃的です!」

【間宮祥太朗】「まあ、あんまり思ったことをその場では言わないし、最初に会った時に、『なんか、変だね』って言うよりも、今になってから言う方が面白いじゃない」

【桜井日奈子】「はい。今で良かったです(笑)」

■「自分の悔しさだけに向き合っている瞬間を見て、ある意味、不器用な人だなと」

――(笑)。共演して、役者としてはどんな印象を受けましたか?

【間宮祥太朗】「あまりストイックっていう言葉をやたらめったらに使いたくはないので、すごく生真面目だなって思いました。やろうと思っていたことができなかった時に、“なぜ、自分は今、うまくいかなかったのか?”って、自分の中でグッと入る瞬間があって。自分ができなかったことに対する悔しさみたいなものを噛み締めていたんですね。人に見られている意識はないと思うんですけど、自分の悔しさだけに向き合っている瞬間を見て、ある意味、不器用な人だなって感じました」

【桜井日奈子】「見られていたのが恥ずかしいです(笑)。でも、本当に不安定なお芝居だったように思うんです。いろいろやっていく中で、どうしても思ったように表現できないっていうことが多かったのですが、どう演じても、必ず受け止めてくれる小坂がいて。だからこそ、自分のことに集中できたし、不安じゃなかったし、とにかく心強かったです。あと、間宮さんと小林監督がディスカッションしているのをよく遠目から見ていて。きっと私では咀嚼できないようなことをお話しされているなって思ったんですけど……」

【間宮祥太朗】「いや、そこはわかる必要ないんですよ。桜井さん演じる鹿野を動かすために、監督が鹿野に『こうしてくれ』って言うだけじゃなくて、僕に『こうしてみて』って言っていたんですよね。僕が違う動きをしたら、桜井さんも必然的に変わらないといけなくなるじゃないですか。その対応もするっていうことがわかったので、俺だけに『あれ、変えてみて。そうしたらこうなるから』って言っていただけだよ、きっと」

【桜井日奈子】「えー、知らなかった。そうだったんですね」

――お二人が特に印象に残っているシーンを挙げるとすると?

【間宮祥太朗】「他人に責任を丸投げするような発言をしますけど(笑)、小坂が鹿野の夢に出てくるシーン次第で、この映画の良し悪しが決まってくると思っていたんです。そこで、お客さんの心をどれだけ揺さぶられるかが1番の肝になっている。完成した映画を観たら、桜井さんの感情の出し方には惹きつけられるものがあったし、この映画が良い作品になったのは、間違いなく彼女のおかげだなって思いました」

【桜井日奈子】「いやいやいや(照笑)。あのシーンは、リハーサルの段階で涙が出尽くしちゃって、なかなかOKテイクにならなかったんです。“どうしよう”って煮詰まっている時、芝居中に私がそっと手を差し出したら握ってくれて。もう、最後の最後ですよね。13テイク目とかで、『これ撮れなかったら終わろう』って言われていた最後に一気にこみ上げてくるものがあって。そこで本当にスイッチが入って納得するものが撮れた。間宮さんが小坂だったからこそ、どんな場面でも鹿野として絶対的に成立することができたんじゃないかと思います」

【間宮祥太朗】「そもそもは、テストで、この人が感情を出しすぎたのが発端ですけどね。監督も『抑えてやってね』って言っていたのに、もうブワーって泣き出して。“いやいやいや、何してんだ”って思って(笑)。そしたら案の定、一発目のテイクで“おや?”っていう感じになって。でも、大事なシーンだから、何回もやって、1日中、同じことをずっとやっていましたね。僕はいいんですけど、桜井さんは涙も流さないといけない。そんなに苦しんでいるときの、『次でダメだったら終わりにしましょう』っていう言葉ほど、残酷なものはないじゃないですか。だから、最後、絶対に僕も決めようと思って、今までで1番を引き出そうと思った時に、今までのテイクとは違う感じで、手を握って……」

【桜井日奈子】「それくらいやっていたら、“おいおい、いい加減、決めてくれよ”って思われる方もいらっしゃるじゃないですか。でも、そんな中で、ずっと同じように集中し続けてくれたのが本当にありがたかったですね」

【間宮祥太朗】「あと、桜井さんが気付いていたかはわからないけど、僕が個人的に嫌だったのは、隣の部屋から監督のすすり泣く声が聞こえてきて」

【桜井日奈子】「あはははは」

【間宮祥太朗】「こっちはめちゃくちゃ集中して、ここしかないっていう状況なのに、オジさんのすすり泣く声が聞こえてきたことには困りましたね(笑)」

■「クラスの中でも率先してふざけちゃうようなタイプでした」

――本作は小坂と鹿野のほかにも、「きゃぴ子と地味子」「撫子ちゃんと八千代くん」という3組の恋と運命が交差した、キラキラはしてないけど、希望を感じる青春映画になっています。お二人はどんな青春時代を過ごしましたか?

【桜井日奈子】「私はキラキラした汗を流したバスケしかないですね。ゴリッゴリのスポーツマンで、クラスの中でもわりとやかましいグループにいて。率先してふざけちゃうようなタイプでした」

【間宮祥太朗】「僕はキラキラはしてなかったですね。くすんだ緑みたいな青春でした(笑)。桜井さんは10代のときは、まだこの仕事をやってないんだっけ?」

【桜井日奈子】「高2から事務所に所属したので、それままでは文化祭とかの学校行事にも普通に参加していて。劇をやっても出る側にいたし、体育祭でも花形の400メートルリレーのアンカーとかをやっていました。ひと通り青春は謳歌し終わった後に、本格的に仕事を始めた感じです」

【間宮祥太朗】「そうか。僕は芸能活動を始めたのが、15歳からなんですよ。だから、青春っていう青春があまりなくて。学校や地元じゃないところに友達がいたので、ライブハウスでみんなでたまったりしていたかな。そういうところにいたので、すごい、くすんでました(笑)」

【桜井日奈子】「あははははは」

【間宮祥太朗】「キラキラしてないどころか、臭かったかもしれない。バンドやっている友達と集まって、仲間内だけの企画イベントをやったりしていました」

――デビューを目指す読者は、どんな10代を過ごすべきだと思いますか?

【間宮祥太朗】「好きなように過ごした方が良いと思います。絶対に学校に行かなきゃいけないわけでもないし、“〜しなきゃいけない”っていうことは1つもないと思う。その時にどう生きるかでその先が変わってくるわけだから、“こうしておかなきゃ!”っていう想いで過ごすのはもったいないと。僕は映画が好きだったので、10代の頃はいろんな映画館に行って映画を観たり、自分でバンドをやって曲も作ったりしていて。あとは、“学校”という狭い社会があまり面白くなかったので、学校外の友人をたくさん作って遊んでいました。そう思うと、10代の頃って、僕はやりたいことしかやってなかったなって思います」

【桜井日奈子】「私は、もしも今、一生懸命になれるものがあるなら、それを精一杯、一生懸命にやるのがいいと思います。青春時代に夢中になれたものがある人って、仕事をやっていく中でも一生誇れると思うんです。人生の中で何かに一生懸命になれることって、たぶん、そんなに多くはないんですよ。私は、バスケを13年間やってきたっていうのが、唯一、自信を持って言えることで、そのほかに胸を張って言えることはないし、バスケをやっていて本当に良かったって思うんですね。仕事にもメンタル面にも生きているなって実感することが多くて。だから、勉強でもいいし、部活でもいいし、一生懸命に遊ぶでもいい。人それぞれ、なんでもいいけど、10代の大切な時期に夢中になれるものがあるかどうかが大事なのかなって思います」

 映画『殺さない彼と死なない彼女』は、11月15日(金)新宿バルト9ほか全国ロードショー。なお、間宮祥太朗×桜井日奈子のインタビュー全文、および、そのほかの撮り下ろしカットは『デビュー』にて掲載中(下記URL参照)。

【間宮祥太朗×桜井日奈子 インタビュー全文】
https://deview.co.jp/Interview?am_interview_id=822

◆プロフィール
間宮祥太朗(まみや・しょうたろう)●1993年6月11日生まれ、神奈川県出身。トライストーン・エンタテイメント所属。2008年にドラマ『スクラップ・ティーチャー 教師再生』で俳優デビュー。近年の主な出演作に、ドラマ/『BG〜身辺警護人〜』(EX)、連続テレビ小説『半分、青い。』(NHK総合)、『ゼロ 一獲千金ゲーム』(NTV)、『ハケン占い師アタル』(EX)、『べしゃり暮らし』(EX)主演。映画/『帝一の國』、『お前はまだグンマを知らない』、『トリガール!』、『全員死刑』、『不能犯』、『食べる女』、『飛んで埼玉』、『ホットギミック ガールミーツボーイ』など。2020年には、1月スタート ドラマホリック!『僕はどこから』(TX)、映画『Red』への出演が控える。

桜井日奈子(さくらい・ひなこ)●1997年4月2日生まれ、岡山県出身インセント所属。2014年に『岡山美少女・美人コンテスト』で美少女グランプリに輝き、15年webムービーで“岡山の奇跡”として一躍注目を集める。16年に舞台『それいゆ』で女優デビューを果たし、同年『そして、誰もいなくなった』(NTV)でドラマデビュー。18年『ママレード・ボーイ』(廣木隆一監督)で映画初主演を飾る。その他の出演作に、ドラマ/土曜ドラマ『みかづき』(NHK総合)、僕の初恋をキミに捧ぐ』(EX)、『ヤヌスの鏡』(CX・FOD)主演、映画/『ういらぶ。』、『任侠学園』など。

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  • 映画『殺さない彼と死なない彼女』W主演の間宮祥太朗(右)と桜井日奈子(左) 撮影/BIEI(booro)(C)Deview
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  • 映画『殺さない彼と死なない彼女』(C)2019映画『殺さない彼と死なない彼女』製作委員会

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