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ジャンプ編集者、才能ある作家獲得に「必死」 “クズ”描く異色の恋愛漫画の作者は20歳女性

 漫画アプリ『少年ジャンプ+』で連載中の『さっちゃん、僕は。』(作者:朝賀庵)のコミックス第1巻が4日、発売される。これにあわせて、キャラクターについて「クズ」と表現する編集担当が、作者との出会いや才能、「他の雑誌よりもウチに興味を持ってもらうために必死でした」とラブコールを送ったことなど、連載までの経緯を説明した。

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 同作は、大学進学のため北海道から上京してきた青年・片桐京介が主人公。4年間付きあっている純朴な彼女・さっちゃんと遠距離恋愛が始まる中、アパートの隣にひとりで暮らす人妻と交流していき、堕ちていく青年の不純愛な恋愛模様が描かれている。

 作者の朝賀氏は女性で、2018年『少年ジャンプ+』にて読切『兄の妻と旅行する話』でデビュー。19年から若干20歳で『さっちゃん、僕は。』で連載デビューとなった。

 「この恋の行き着く先は幸福かそれとも破滅か」「異端 新連載!」というキャッチコピーで連載スタートした同作。「異色の恋愛漫画」と呼んでいることについて編集担当は「2年前、北海道の漫画専門学校で出張編集部イベントがあり、そこで初めて朝賀先生に出会いました。当時まだ10代だった朝賀先生の作品は、一目見た瞬間にわかるほど、良い意味での違和感、簡単に表現すると『異才』を放っていました」と作者との出会いについて回顧。

 続けて「目の前にいるのは、若い新人さんなのに、紙の上で表現されているのは、『死んでしまった想い人が遺した、血のつながらない息子と暮らす青年』の話でした。まず、そんな大人っぽく渋いテーマの作品を持ち込んでもらうことは『ジャンプ』系の編集者をしていて、ほとんど経験がありませんでした…」と新人らしからぬ設定の深さに驚いたという。

 すぐにラブコールを送ったそうで「その時点で、朝賀先生に『ジャンプ』で描いてほしいと強く感じて、アドバイスはそこそこに、うちの雑誌にくるとどんな良い事があるかをプレゼンしたのを覚えています。朝賀先生のような異質なセンスを持った新人さんが『ジャンプ』と名のつく雑誌でデビューすることは、きっと雑誌の幅も広がって面白いし、順当にいけば2年後には連載できると思うから来てほしいというようなことを力説したと思います」と自らプレゼンしたことを明かした。

 理由について「要は最初に感じた新鮮さ、違和感をうちの読者にも感じてもらいたいと思ったからでした。多くの雑誌、編集者さんが集まるイベントだったので、他の雑誌よりもウチに興味を持ってもらうために必死でした」と説明し「打ち合わせを重ねる中で、『さっちゃん、僕は。』が生まれ、2年前に思い描いた通りに『違和感』を読者の皆様に感じてもらえているかと思います。『さっちゃん』への切ない気持ちや主人公である『京くん』への憤りを感じる人が多いと思いますが、朝賀先生は、きっとこの作品を描く中で、まだ誰もたどり着いていない『クズ』の行く末、一つの答えを描いてくれると思いますので、ぜひご注目ください」と作品の魅力をアピールした。

関連写真

  • 漫画『さっちゃん、僕は。』コミックス1巻 (C)朝賀庵/集英社
  • 漫画『さっちゃん、僕は。』の1ページ (C)朝賀庵/集英社
  • 漫画『さっちゃん、僕は。』の1ページ (C)朝賀庵/集英社

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