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『KERA CROSS』第二弾は『グッドバイ』 藤木直人、ソニン、生瀬勝久出演

 ケラリーノ・サンドロヴィッチ(KERA)の名作戯曲を、才気溢れる演出家たちが新たに創り上げるシリーズ『KERA CROSS』の第二弾となる公演が『グッドバイ』(2020年1月〜2月公演)に決定。演出は生瀬勝久、出演に俳優の藤木直人ソニンらが出演する。

『KERA CROSS』の第二弾公演『グッドバイ』に出演する(左から)ソニン、藤木直人と演出を担当する生瀬勝久(右)

『KERA CROSS』の第二弾公演『グッドバイ』に出演する(左から)ソニン、藤木直人と演出を担当する生瀬勝久(右)

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 舞台『グッドバイ』は、太宰治(1909年〜1948年)が新聞連載を予定し十三回分まで書きながらも、玉川上水で入水自殺を遂げ絶筆となった未完の遺作小説『グッド・バイ』をベースにしつつ、KERAが全く新たなドラマを紡ぎ出した、KERA初のラブコメ作品。

 2015年KERAの演出で上演、第23回読売演劇大賞 最優秀作品賞、優秀演出家賞(KERA)、最優秀女優賞(小池栄子)を受賞、さらに平成27年度芸術選奨 文部科学大臣賞(KERA)を受賞するなど、観客の記憶にも演劇史にも残る傑作となった。

 『グッドバイ』の主人公・田島周二は、妻子を田舎に残し東京で暮らす雑誌編集者だが、その体裁の裏では闇商売で儲け10人もの愛人を抱える不埒な男。しかしそんな田島もいつしか、妻子を東京に呼び寄せ女たちと別れようと思い始めたそんな折、怪力で大食いの美女・永井キヌ子と出会ったことから珍騒動が展開してゆく…。

 主役・田島周二に藤木。TV、映画で多数主演し、『海辺のカフカ』(2014)、『尺には尺を』といった蜷川作品を始めとする舞台に出演、音楽活動やバラエティー番組でも多彩な才能を発揮する藤木が、一筋縄では行かない田島という男をどのように演ずるか期待される。

 そして怪力で大食いの美女・永井キヌ子には、第41回菊田一夫演劇賞、第26回読売演劇大賞優秀女優賞を受賞するなど、ミュージカル、ストレートプレイ問わず活躍し舞台女優として躍進を続けるソニンがキャスティングされた。

 演出の生瀬は、八面六臂(はちめんろっぴ)の活躍を続ける実力派俳優であると同時に、『橋を渡ったら泣け』(2007)、『楽屋 〜流れ去るものはやがてなつかしき〜』(2009)の演出を担当するなど、クリエイターとしての顔も持つ。KERA作品出演の常連であり、作品の魅力を存分に理解している心強い存在。今作では演出ともに、文士の連行役として出演する。

 『KERA CROSS』第二弾『グッドバイ』は、2020年1月、東京・かめありリリオホールを皮切りに、2月にシアタークリエほか、全国各地で公演する。

■コメントは以下のとおり

藤木直人
「初演を客席で観ていました。観客の皆さんが異様なくらい笑っていたのが印象的で僕も人一倍笑っていました。その作品に出演出来るなんて光栄ですし、ハードルが高いなぁと若干プレッシャーでもあります(笑)。大先輩生瀬さんに導いていただいて、さらにはドラマ『高校教師』以来の共演となるソニンさんと新しい『グッドバイ』を作り上げたいと思います」

ソニン
「名作『グッドバイ』にキヌ子役で出演できる事、役者デビューの作品で共演して以来の藤木直人さんとの再共演、 KERA CROSSで生瀬勝久さんの演出の元で芝居できる事。全てが贅沢で憧憬の塊のような機会に、今から夢見心地です。3年ぶりのストレート芝居で大変興奮しております。新しい形でのこの作品の魅力をお届けできるよう、精一杯皆様と作っていきたいです」

生瀬勝久
「2015年、初演の『グッドバイ』を観たあと、KERAさんと、小池栄子さん、緒川たまきさんと食事をし、本年度僕が観た作品の中で、ダントツ1番であると口角泡を飛ばして熱弁したことを懐かしく思い出します。その作品を、まさか5年後に自分が演出出来るとは…こんな機会を与えて頂き感謝、感謝。因みに、私の平均年間演劇観賞本数は3本から5本です」

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  • 『KERA CROSS』の第二弾公演『グッドバイ』に出演する(左から)ソニン、藤木直人と演出を担当する生瀬勝久(右)
  • ケラリーノ・サンドロヴィッチ(KERA)
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