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永井豪、漫画の“性表現”に持論「人間描く」使命感 『ハレンチ学園』騒動は理由わからず

 『マジンガーZ』『キューティーハニー』などで知られる漫画家・永井豪氏(73)が30日、東京・産経新聞社内で行われた『画業50年“突破”記念 永井GO展』の取材会に出席。ちょっとエッチな学園コメディー漫画『ハレンチ学園』を世に出した際、PTAや教育委員会からの猛抗議があったことを振り返りながら、漫画における性表現について持論を展開した。

『画業50年“突破”記念 永井GO展』の取材会に出席した永井豪 (C)ORICON NewS inc.

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 1967年にデビューした永井氏の『ハレンチ学園』は、68年に『少年ジャンプ』創刊号に掲載され、1972年まで連載。大ヒットとなりテレビドラマや映画化もされ、自身の出世作かつ代表作品のひとつとなったが、教師たちとイタズラを愛する生徒たちの破天荒な日常を描いた内容に、PTAや教育委員会からの猛抗議や“スカートめくり”ブームを巻き起こすなど社会現象になった。

 当時について「『ハレンチ学園』で世に叩かれた時は20歳前半でした。そのことで叩かれる理由がわからなかった。漫画でエロチックなことを描いてはいけないとは思っていなかった。それ依頼、編集者の人からたくさんダメ出しをくらい、その度に議論して編集長とケンカをして20代のころはとんでもない『喧嘩っ早い野郎』と思われていたかと…」と苦笑い。

 「ただ、自分の中でちゃんとしたモラルがあって、少年誌の場合は『ここまで』という線引もして戦いながら作品を描いていました」と語り「色んな“エッチ”があり、なにがエッチかは(人それぞれで)難しい。人間は生物であって、当然のようにほかの生物と同様に異性に対する興味がある。それを描かないわけには、人間を描いたことにならないですし、人間の世界を描いたことにならないと思っている」と熱弁。

 さらに「性もバイオレンスも人間を描こうとすると、動物としての生存本能をきちんと描かないといけないし、あらゆるドラマもそこをベースにしていると思います」と伝えた。

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