俳優の安田顕を主演に迎え、NHK名古屋放送局では愛知発地域ドラマ『黄色い煉瓦〜フランク・ロイド・ライトを騙した男〜』を制作。BSプレミアムで11月27日（後10：00〜10：59※単発）に放送する。大正時代のはじめ、“黄色い煉瓦（れんが）”を焼くことのできた日本でただ一人の職人と言われている久田吉之助（★）を安田が演じる（★＝実在した人物、以下同）。

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　久田には「詐欺師」「不良業者」という悪評が伝わっているのだが、果たして本当にそうだったのか。帝国ホテルを飾った黄色い煉瓦の製造に関わった職人たちの実話に基づき、現代を生きる架空の女性ライターが、建築陶器の町・常滑（とこなめ）を舞台に、伝説の職人・久田の真実を探っていく物語としてドラマ化する。女性ライター・佳野久美役には、プロフィギュアスケーターの村上佳菜子を抜てき。村上はNHKのドラマ初出演で、主役に次ぐ、二番手の大役を担う。

　今からおよそ100年前、何があったのか。世界的建築家フランク・ロイド・ライトは、旧帝国ホテルの設計にあたり、外壁を赤い煉瓦ではなく“黄色い煉瓦”で飾ることを求めた。当時の日本で黄色い煉瓦を焼くことのできた職人は愛知県・常滑の久田吉之助しかおらず、ホテル側は協力を求める。しかし、久田の右腕は病気で失われていた…。

　安田は「脚本を拝読するまで、このエピソードを、知りませんでした。まだ撮影が始まる前の段階ですが、実在した煉瓦職人の久田吉之助さんの想いを、自分自身の中でも記憶に残る『ドラマ』となるよう、懸命に撮影に臨ませていただきます」と、コメントを寄せる。

　ほかに、名古屋にある出版社のデスクで、今回の久田吉之助の企画の提案者でもある高木明仁役に杉浦太陽。帝国ホテル社員で、黄色い煉瓦の調達に最後まで尽力し、後に手記を残す牧口銀司郎役（★）に佐野岳。久田の作業場で一緒に働く常滑の職人・伊奈長太郎役（★）に小林豊（BOYS AND MEN）。久田の妻・きん役（★）に石橋けい。売れる記事を書くように迫る編集長役に東根作寿英。佳野と仲がいい出版社の正社員・永田有役に大黒柚姫（TEAM SHACHI）。

後に作品が世界遺産になるほどの世界的建築家で、帝国ホテル建替えのために来日した、フランク・ロイド・ライト役（★）にダニエル・カール。久田吉之助の父・吉蔵役（★）に団時朗。若き久田吉之助に、焼き物の魅力を伝え、日本にはない「黄色い煉瓦」の話を聞かせる職人、哲さん役に渡辺哲。黄色い煉瓦の製造が遅れていることを心配した帝国ホテルが、常滑に呼んだ有田焼の職人・寺内信一役（★）に平田満が配役されている。