『仮面ライダービルド』（2017年〜18年、テレビ朝日)で仮面ライダービルド／桐生戦兎を演じた犬飼貴丈（25）と、同作で猿渡一海／仮面ライダーグリスを演じた武田航平（33）が6日、都内で行われた東映の新プロジェクト「東映ムビ×ステ」の第1弾作品の映画『GOZEN-純恋の剣-』の公開記念舞台あいさつに登壇。犬飼と武田は相変わらずのコンビネーションを見せた。

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　新プロジェクトは、「ムービー（映画）とステージ（演劇）の挑戦的な融合」として、ひとつの作品世界で語られる「映画」と「演劇」を公開＆上演していく。映画と演劇はそれぞれ独立した作品ではあるが、物語は連動しており、メディアの境界線を行き来しながら世界観を楽しむ新たなエンターテインメント（娯楽体験）の創造を目指す。

　第1弾作品となる『GOZEN』（映画、舞台の共通タイトル）は、将軍や大名の面前で行った武術の試合、“御前試合”を示す。犬飼は柳生の隠密・青山凛ノ介を、武田は凛ノ介を隠密と疑う藩士・寺脇甚八郎を演じる。凛ノ介は八重（優希美青）と惹かれ合う一方で、甚八郎と八重の縁談は進んでおり…、という内容となっている。

　コワモテの石田秀範監督は「現場ではおまかせ。撮影はスムーズに進んだ。僕は昼寝しててもいいぐらい」と撮影を振り返った。すると武田は「監督、バレないようにサングラスしてるんですよね」とちゃちゃ入れ。すると苦笑いの石田監督は無言で下がるよう指示し、笑わせた。その後も笑いの絶えない舞台あいさつになり、石田監督は「撮影は真摯にマジメ。冗談ひとつなくやってた。実は腹の中では、フザけてたのかと…」とにやりとすると武田は「そんな風体で言うから冗談に聞こえないですよ！」とツッコミ。石田監督の「後でな」という絶妙な返しもあり、会場は大爆笑だった。

　そんな武田は「時代劇って秘技とかあるとかっこいいと思っていた。そういうものを持って魅せられるのは面白いとチャレンジさせていただいた」と話すと「貴丈と一緒にやれたのは楽しかったです」と再会に喜び。犬飼も「仮面ライダーで1年間、ご一緒させていただいた。その点でいう安心感はありました。ほかの人とやるのとは違う。安心して任せられた」と応じた。2人だけの特別な空気感が流れると武田は「やめろって！ そういう言い方すると変な感じになるから」と照れていた。

　また、七夕の願いごとも発表。武田は「うちの犬が元気でいますように」と「35歳ぐらいで結婚できますように」としたためた。「もう33歳なんで。現場で波岡（一喜）さんはご結婚されていてステキだな、と。覚悟の決まった芝居をしていた。背負ってるといろんなものが出てくる」と自身が結婚するイメージを膨らませた。そんな波岡は願いごとを「家内安全」「商売繁盛」「世界平和」とし、感激の武田は「やっぱり家庭持ってるパパは違う！　こういうことを言えるようになりたい」と羨望の眼差しを送っていた。

　舞台あいさつにはそのほか、小野塚勇人、町井祥真、久保田悠来、波岡一喜も参加した。舞台『GOZEN-狂乱の剣-』は9月12日から東京・サンシャイン劇場で、9月27日から大阪・梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティで上演される。