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『お〜いお茶 新俳句大賞』最高賞が発表 過去最多約200万句

 『第30回 伊藤園お〜いお茶 新俳句大賞』の表彰式が3日、都内で行われ、入賞作品が発表された。今回は、過去最高の199万5869句の応募の中から、最高位賞である「文部科学大臣賞」には、長崎県の田中龍太さん(28)の作品「猫の載るヘルスメーター文化の日」が選ばれた。

『第30回伊藤園お〜い お茶新俳句大賞』表彰式の出席者たち(C)ORICON NewS inc.

『第30回伊藤園お〜い お茶新俳句大賞』表彰式の出席者たち(C)ORICON NewS inc.

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 田中さんの句は、体重計ではなく、ヘルスメーターとカタカナ表記して、文化の日のイメージを浮かみ上がらせた点などが評価された。田中さんは「10代の頃から小説が好きで、創作を続けてきました。軽い気持ちで佳作くらいにでもなればと思って応募したので、ただただ驚いています。今回の受賞を励みに、今書きつつある小説への戒めにしていきたいです」と受賞の喜びを述べた。

 同賞は、1989年『お〜いお茶』の発売とともにスタート。第1回は4万1373句の応募で始まり、これまでの累計応募総数は約3570万句となっている。季語や五・七・五など俳句の厳密なルールにとらわれず、感じたこと思ったことをリズムに乗せて自由に表現するユニークさが特徴。審査員を務めた、作家・クリエイターのいとうせいこう氏、作家の宮部みゆき氏、日本語学者の金田一秀穂氏、女優の吉行和子らが最終審査会を開催し、文部科学大臣賞を選出した。また今年から英語俳句の審査に詩人・アーサー・ビナード氏が加わった。

 さらに、第2回から連続して審査員を務めている吉行に「第30回特別功労者」が贈られた。吉行は「最初は何がなんだかわからず、素人軍団として参加してましたが、これは違うぞという感じで真面目に参加させていただきました。私もあとどれくらいかわかりませんが、体を鍛えておこうかなと思います」と来年以降への意欲も口にした。

 また、昨年2月に98歳で亡くなった俳人で同賞の企画段階から関わっている金子兜太さんの遺志を引き継ぐ賞として“金子兜太賞”を今回から新設。神奈川県の松本大夢さん(16)の句「今ここで蒲公英になれ種になれ」が選ばれた。

 大賞は、小学生の部「たんぽぽがおそれ知らずに旅に出る」(原田悠生さん・12歳)、中学生の部「十五夜に飛ぶ蝙蝠(こうもり)よ眩しいか」(田村煌さん・14歳)、高校生の部「駅を出て街のかけらとなってゆく」(西田歩未さん・18歳)、一般の部A(40歳未満)「終電の吊り革引けば流れ星」(黒岩徳将さん・29歳)、一般の部B(40歳以上)「まんぼうの口のくらがり雪降りぬ」(今田保雄さん・84歳)、英語俳句の部「Cool river A fish jumps Another fish jumps」(清水雄二朗さん・14歳」がそれぞれ選ばれた。

関連写真

  • 『第30回伊藤園お〜い お茶新俳句大賞』表彰式の出席者たち(C)ORICON NewS inc.
  • 「文部科学大臣賞」に選ばれた田中龍太さん (C)ORICON NewS inc.
  • 「第30回特別功労者」として感謝状を贈られた吉行和子 (C)ORICON NewS inc.
  • 『第30回 伊藤園お〜いお茶 新俳句大賞』で「文部科学大臣賞」に選ばれた田中龍太さんSC_6748 (C)ORICON NewS inc.
  • 「第30回特別功労者」として感謝状を贈られた吉行和子=『第30回伊藤園お〜い お茶新俳句大賞』表彰式 (C)ORICON NewS inc.

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