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ごみ拾いを続けるコスプレイヤー集団の矜持 子どもたちへの啓蒙も

 先ごろ、東京タワー・芝公園エリアで、近年世界的に話題となっている“海洋ごみ問題”の啓蒙イベント『コスプレde海ごみゼロ大作戦!in東京タワー』が開催された。日本財団『海と日本PROJECT』主催の同イベントは、清掃活動を通じて海洋ごみ問題に興味をもってもらうことを目的として催された。

 そこでは、海洋ごみ問題に詳しい日本財団の海野理事と、掃除ヒーロー・リアルライフヒーローとも呼ばれる公害殲滅特殊部隊(LITTERING TERMINATER Z)『LTZ』名古屋エリア代表のPuliziaさん、そして“ゴミ拾い侍”の愛称で知られる「一世一代時代組」の高橋力也さんらを迎えたトークセッションを開催。話を聞いた参加者は、「海洋ごみは街中から出る生活ごみが大半」という事実を知ってショックを受ける姿も…。そんな中、環境美化問題に対する取り組みを自身の経験を例に語っていたPuliziaさんに、改めて話を聞いた。

 Puliziaさんが所属する『LTZ』は、名古屋・大須を中心に、コスプレで街の美化に務める集団だ。「最初は『コスプレをしてごみ拾いをしたら面白いんじゃないか』という考えだけで始めました」と率直に語るPuliziaさん。だが実際にやってみると、コスプレはことのほか注目を集め、『LTZ』の活動をアピールする上では効果的なことに気づいたのだそう。

 活動を始めたのは昨年の5月。大須を活動の拠点にしている理由は、「名古屋の中でも大須はコスプレが根付いている街で、コスプレしていても目立つだけで何を言われる訳でないから」とのこと。

 いわば清掃のプロフェッショナルであるPuliziaさんに、清掃時はどこを重点的に見るのか聞いてみたところ、「やはり多いのは側溝で、圧倒的にタバコの吸い殻が多いです。みんな、さすがに大きいごみを路上に投棄していく人は中々いないです。でも、タバコの吸い殻や空のペットボトルだとサイズ的にも小さいから、つい気軽にポイ捨てしてしまうのでしょう。でも、それが下水を通って海に流れ出てしまい…。その積み重ねが、今の海洋ごみ問題なんです。『これぐらいいいだろう』という気持ちは捨てて、自分が街を、海を綺麗にするんだという自覚を持てば、ポイ捨てはもちろん、他人が捨てたごみも自然に拾えるようになるのではないでしょうか」と語った。

 コスプレ美化活動以外では、子どもたちとのふれあいによる啓蒙活動にも余念がない。「『ごみをなくそう』といった趣旨のヒーローショーも、子供たちからは好評です。ただ、やはりショー以上に実際の活動こそが、子どもたちへの啓蒙になるのかなとも思いますね」と強調。実際、以前バーベキューの後にメンバーでごみ拾いを始めたところ、子どもたちも率先してごみ拾いを手伝ってくれたことがあったそうで、「強要することなく、自然にごみ拾いしてくれたのが嬉しかった」と笑顔で振り返ってくれた。今後も、子どもたちとのとふれあいを大切にしながら、ごみ拾い活動を通じて社会貢献を目指していくという。

 名古屋・大須を舞台にしたPuliziaさんの活動は、地域を越えて確実に広がり、その実を結んでいる。コスプレをしてごみ拾いをする彼らは、まさにリアルヒーローである。

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