聴き放題型の配信サービスの隆盛を受け、デジタル配信、特にストリーミングサービスからのブレイク事例が徐々に増えている。記憶に新しいのは、6/17付オリコン週間ストリーミングランキングで「マリーゴールド」が同ランキング初の累積再生回数5000万回を突破した、女性シンガー・ソングライターあいみょんの大ブレイクだろう。そして、彼女に続くブレイク&ロングヒットとなりつつあるのが、Official髭男dismだ。
■23週連続1位あいみよん「マリーゴールド」を止めた「Pretender」
Official髭男dismは6/17付オリコン週間ストリーミングランキングで、「Pretender」(4月17日配信開始)と「ノーダウト」(18年4月配信開始)が3週連続の2作同時TOP10入り(「Pretender 」1位、「ノーダウト」8位)。また、「Pretender」は、23週連続首位となっていた、あいみょん「マリーゴールド」を押さえ、6/3付で1位を獲得すると、その後、6/17付まで3週連続で首位をキープ。「マリーゴールド」に続く、ロングヒットの兆しを見せている。
「Pretender」で特筆されるのは、週間のストリーミング再生数の推移だ。4/29付で49位に初登場したときは、週間再生数39.5万回だったのが、週を追うごとに右肩上がりで上昇し、6/10付、6/17付では、2週連続で週間250万回を超える結果となった。
リスナー数の増加とともに、ファンが繰り返し楽曲を聴いているということも、ストリーミング再生数の増加に影響しており、同楽曲そのものに厚い支持が集まっていることもこうした動向からは想像できる。
こうしたヒットの背景にあるのは、ドラマ&映画でヒットとなった『コンフィデンスマンJP』と相乗効果だ。「Pretender」は映画『コンフィデンスマンJP』(5月17日公開)の主題歌。また、「ノーダウト」も18年4月期の連ドラ版の主題歌で、5月18日に放送されたスペシャルドラマ『運勢編』でも主題歌として起用されている。
同ドラマと両楽曲の組み合わせはドラマファンからの評価も高く、SNS等でも映画やドラマ鑑賞後から賞賛の声が多数投稿された。Official髭男dismのフロントマンで作詞・作曲も手掛ける藤原聡は、今回のドラマ&映画タイアップについて、「『コンフィデンスマンJP』featuring Official髭男dismと言ってもいいくらい。「ノーダウト」も「Pretender」もヒゲダンのもともとの音楽性や世界観にあったものではあるけれど、『コンフィデンスマンJP』という作品に出会わなかったら生まれなかった楽曲だったと思います」と、ORICON NEWSのインタビューでコメント。この発言からも映像作品と主題歌の組み合わせの強さはもちろん、映像作品と楽曲の両方をヒットへと結びつけた相乗効果を感じることができるだろう。
■観られ、聴かれ、歌われることによるロングヒットへの期待
もちろんそこには、バンドと映像制作チームとの綿密なコミュニケーションもあった。藤原は「両者の“共通言語”を明確にする作業」に言及し、「普段の楽曲制作にはないものでした」とも語り、「片方が譲歩したり、主張するのでもなく、時間を惜しまずキャッチボールを重ねることで、お互いのイメージが同じものになっていった」と振り返っている。
映画『コンフィデンスマンJP』(東宝)は累計動員169万人、興収22億円を突破。公開1ヶ月を迎えつつあるなか、いまだ全国映画動員ランキング(興行通信社調べ)で、3位と上位をキープ。一方で、「Pretender」は上述したストリーミングランキングでの好調のほか、6/17付オリコン週間カラオケランキングでも初登場35位から15位に上昇している点も見逃せない。観られ、聴かれた楽曲が、いよいよ歌われ始めており、こんなところもからも「Pretender」のロングヒットへの期待は否応なく高まっている。
ドラマや映画の主題歌からのビッグヒットと言えば、米津玄師「Lemon」が挙げられる。「Pretender」はどこまでのヒットとなるか。今夏以降の動向も大いに注目される。
■23週連続1位あいみよん「マリーゴールド」を止めた「Pretender」
Official髭男dismは6/17付オリコン週間ストリーミングランキングで、「Pretender」(4月17日配信開始)と「ノーダウト」(18年4月配信開始)が3週連続の2作同時TOP10入り(「Pretender 」1位、「ノーダウト」8位)。また、「Pretender」は、23週連続首位となっていた、あいみょん「マリーゴールド」を押さえ、6/3付で1位を獲得すると、その後、6/17付まで3週連続で首位をキープ。「マリーゴールド」に続く、ロングヒットの兆しを見せている。
「Pretender」で特筆されるのは、週間のストリーミング再生数の推移だ。4/29付で49位に初登場したときは、週間再生数39.5万回だったのが、週を追うごとに右肩上がりで上昇し、6/10付、6/17付では、2週連続で週間250万回を超える結果となった。
リスナー数の増加とともに、ファンが繰り返し楽曲を聴いているということも、ストリーミング再生数の増加に影響しており、同楽曲そのものに厚い支持が集まっていることもこうした動向からは想像できる。
こうしたヒットの背景にあるのは、ドラマ&映画でヒットとなった『コンフィデンスマンJP』と相乗効果だ。「Pretender」は映画『コンフィデンスマンJP』(5月17日公開)の主題歌。また、「ノーダウト」も18年4月期の連ドラ版の主題歌で、5月18日に放送されたスペシャルドラマ『運勢編』でも主題歌として起用されている。
同ドラマと両楽曲の組み合わせはドラマファンからの評価も高く、SNS等でも映画やドラマ鑑賞後から賞賛の声が多数投稿された。Official髭男dismのフロントマンで作詞・作曲も手掛ける藤原聡は、今回のドラマ&映画タイアップについて、「『コンフィデンスマンJP』featuring Official髭男dismと言ってもいいくらい。「ノーダウト」も「Pretender」もヒゲダンのもともとの音楽性や世界観にあったものではあるけれど、『コンフィデンスマンJP』という作品に出会わなかったら生まれなかった楽曲だったと思います」と、ORICON NEWSのインタビューでコメント。この発言からも映像作品と主題歌の組み合わせの強さはもちろん、映像作品と楽曲の両方をヒットへと結びつけた相乗効果を感じることができるだろう。
■観られ、聴かれ、歌われることによるロングヒットへの期待
もちろんそこには、バンドと映像制作チームとの綿密なコミュニケーションもあった。藤原は「両者の“共通言語”を明確にする作業」に言及し、「普段の楽曲制作にはないものでした」とも語り、「片方が譲歩したり、主張するのでもなく、時間を惜しまずキャッチボールを重ねることで、お互いのイメージが同じものになっていった」と振り返っている。
映画『コンフィデンスマンJP』(東宝)は累計動員169万人、興収22億円を突破。公開1ヶ月を迎えつつあるなか、いまだ全国映画動員ランキング(興行通信社調べ)で、3位と上位をキープ。一方で、「Pretender」は上述したストリーミングランキングでの好調のほか、6/17付オリコン週間カラオケランキングでも初登場35位から15位に上昇している点も見逃せない。観られ、聴かれた楽曲が、いよいよ歌われ始めており、こんなところもからも「Pretender」のロングヒットへの期待は否応なく高まっている。
ドラマや映画の主題歌からのビッグヒットと言えば、米津玄師「Lemon」が挙げられる。「Pretender」はどこまでのヒットとなるか。今夏以降の動向も大いに注目される。
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2019/06/14