テレビ朝日系で放送中のアニメ『クレヨンしんちゃん』（毎週金曜　後7：30〜7：54）の主題歌「マスカット」のアーティストとして、昨年7月よりおなじみのゆずの2人が、満を持して14日放送のアニメ本編「ゆずがやってきたゾ」に初登場することが発表された。さらに、番組のオープニングにも登場している、ゆずのマスコットキャラクター・ゆずマンが登場するショートアニメも、きょう7日と14日の2週にわたって放送される。

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　2015年公開の『映画クレヨンしんちゃん オラの引越し物語 〜サボテン大襲撃〜』の主題歌「OLA!!」を手がけたこともあり、しんのすけとはすっかり仲良しのゆず。今回放送の「ゆずがやって来たゾ」は、埼玉へライブに来たゆずの2人がしんのすけたちと出会い、ゆーじんお兄さん（CV：北川悠仁）が失くしてしまった大切なタンバリンを、みんなで探すというおはなし。

　北川悠仁と岩沢厚治が本人役としてアフレコに挑戦したほか、本編中で名曲「夏色」を歌唱。さらに随所で聞こえるタンバリンとギターの効果音まで本人たちが担当した、“ゆず100％”の仕上がりとなっている。「しゃべって、歌って、演奏して…初めての濃厚な体験！」とゆずの2人も胸いっぱいの、史上初のコラボレーションとなっている。

　ゆずマンが登場するショートストーリーでは、かすかべ防衛隊のメンバーたちと正義の味方・ゆずマンが、平和を守るべく（!?）大騒ぎ。ゆずマンの生みの親であるゆず・北川も大感激の、人気キャラクター夢の共演も見逃せない。

■アフレコに挑むゆずに密着

　本編に先だって行われた、ゆずマン・ショートアニメのアフレコを見学したゆずの2人。ゆずマンの声を担当する潘めぐみの演技に感銘を受けた様子で「すばらしい！」、「最高！」と口々に言いながらテンションを高めて、録音ブースへ向かいった。

　マイクチェックを行ってから、さっそくアフレコ開始。いつもマイクを前にしている2人だが、声の“芝居”は、やはり歌とは勝手が違うようで、「声優さんは本当にすごい！」と感嘆しながらも、みるみるうちに調子を上げていく。2人同時に発するせりふも多くあり、そこは日本を代表するデュオ。楽曲の美しいハーモニーさながらの息ぴったりな発声で、『クレヨンしんちゃん』のムトウユージ監督も大絶賛していた。

　声優としての収録が終わると、今度はアニメ本編で流れる「夏色」の歌収録。この日のためにアニメーションスタッフが楽曲の世界をイメージした画を描き、その画が流れるのに合わせて歌の収録を実施した。その後、収録した歌に合わせて画のタイミングを調整する、という、通常のアニメ制作ではありえない特別な制作が行われることになった。

　『クレヨンしんちゃん』のキャラクターたちが「自転車」ならぬ三輪車で「長い長い下り坂を」「ゆっくりゆっくり下ってく」などと、歌詞と映像をシンクロさせていく。迫力ある演奏に、声優陣やその場にいたスタッフ全員がうっとりした様子で聴き入っていた。

　演奏を終えた2人は、自ら効果音まで手掛けることに。本編で流れるタンバリンとギターの音も、ゆずの2人が実際に鳴らしたもの。「タンバリンのアフレコなんて生まれて初めてだよ（笑）」と楽しそうな北川。さらに岩沢は絶妙なタイミングでギターの音を足すなど、ユーモラスなアドリブも披露。その効果音が一体どこで流れるのかにも注目だ。

　スタジオには、主題歌「マスカット」をノリノリで歌いながら、しんのすけが登場。ゆずの2人は笑顔で「しんちゃん、久しぶり！」、「主題歌を歌ってくれてありがとう」と温かく迎える。「オラとコラボしてみてどうだった？」と、しんのすけに尋ねられた北川と岩沢は、「まさか、あんなにタンバリンが主役になるとは思わなかった（笑）」、「みんなに会えて、本当にうれしかった」と、笑顔で答えていた。

　また、ゆずマンが初アニメ化されたことについて、岩沢は「ゆずマンがしんちゃんと仲良くしてもらえてうれしいよ、ありがとう！」と言い、北川は「ずいぶん昔に作ったキャラクターが、まさかしんちゃんとコラボできる日が来るとは思っていなかった」と感激の思いを語っていた。

　人気キャラクター同士ならではの、キュートでスペシャルなグッズが、この日、アフレコスタジオにもずらりと並べられていた。ゆずマンの生みの親である北川は「原作者ということで、（グッズデザインの）チェックが大変（笑）！」と打ち明けながらも、「使ってくれている人をけっこう見かけます！」と喜びを語っていた。「しんちゃんとのコラボも本当にかわいくて、“映え（ばえ）”ますよね」とゆずの２人も気に入っている様子だった。