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【詐欺メイク】ニートだった女の子が人気インフルエンサーへ「”悔しさ”が私の原動力だった」

 Instagram、YouTubeなどのSNSを中心に活動し、10代〜20代の女性を中心に人気を集める「ももち」こと牛江桃子さん。現在、ゆうこすこと菅本裕子さんが代表を務める株式会社KOSの社員として活躍中の彼女は、過去には劇団員、メイド喫茶、地下アイドル、ニート、アパレル店員と、23歳にして多くの経験を積み、辛酸を嘗めてきたという。子どもの頃からアイドルへの大きな憧れがあったが、彼女がメイクに目覚めたのは意外にも思春期の女の子らしい考えがきっかけだった。夢を叶えながら常に成長し続ける彼女が目指すものとは。「ももち」を語るうえで切り離せないSNSへの思いとともに聞いた。

ももちこと、牛江桃子さん(写真右:本人Instagramより)

ももちこと、牛江桃子さん(写真右:本人Instagramより)

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■大好きな舞台から離れ、メイクを楽しむ普通の女子高生に

――幼少期はどんなお子さんでした?
【ももち】子どもの頃からとにかく服が好きで。お母さんの服を借りて着たり、勝手にお母さんのヒールを履いてぐちゃぐちゃにして帰ってきてよく怒られていました(笑)。あとはずっとモーニング娘。さんの曲を歌っていましたね。歌って踊っているところをビデオカメラで撮影したものがたくさん残っています。とくに高橋愛ちゃんが好きでした。

――その後劇団に所属されたんですよね。
【ももち】小学校の2年生から中学1、2年頃までですね。劇団四季のミュージカルを観て舞台をやりたいって思って。とにかくステージに立ちたかったので、めっちゃ楽しかったですね。舞台が生活の中心でした。

――その世界に進むという選択肢はなかったのでしょうか。
【ももち】中学1年生のときに別のTV番組に合格して、それを機に劇団を辞めたんです。でも、その頃から思春期というか、みんなと違うことをするのに気が引けるようになってしまった。TVの方は中学3年頃まで出演していたのですが、やっぱり普通でいたほうがいいかなぁと思って高校1年生でそういった活動は一旦終了させたんです。周りのみんなに合わせてお化粧を始めてみたり、ちょっとギャルっぽい路線に進んでいました(笑)。

――メイクをするうえでコンプレックスなどはありましたか?
【ももち】やはり一重は気になりましたね。あと顔に赤みが出やすいので、上手く隠せるようにいろいろと模索しました。

――芸能活動はすぐ諦められましたか。
【ももち】友達も彼氏もできて、普通の生活はもちろん楽しかった。でもどうしてもアイドルが好きっていうのは拭えなくて、もどかしくて。学校の親友にも彼氏にも内緒でラーメン屋のバイトって嘘をついて、放課後にメイド喫茶でアルバイトしていました。そのメイド喫茶を選んだのも、店内にステージで好きな曲を歌って踊れる時間があったんです。人前で可愛い服を着て歌ったり踊ったりしたかった。結局当時の彼氏にバレて、高校2年のときに辞めて、その後の高校生活はひたすらアイドルオタクしていました。当時はSKE48の劇場に毎日通って生誕委員もしていましたね。メンバーにお花を渡したり、アルバムを作ったり、グッズを作ったり。

■決死の覚悟で捨てたアイドル生活。悔しさが全ての原動力に

――そしてご自身がアイドルを目指されるわけですが。
【ももち】高校卒業して進路を選ぶとき、やっぱり人前に立つ何か仕事がしたなどいろいろ思ってはいたんですけど、いざやりたいことをやろうってなったときに一歩が踏み出せなかったんです。それでとりあえず親に勧められた医療の専門学校を受けて大阪に出たのですが、毎日が全然楽しくなくて。「何のために、やりたくない事を毎日してるんだろう」と毎日悶々としていました。そんなときに親が大阪に来て「久々に劇団四季を観に行かない?」と言ってくれて。舞台が好きだったということさえ忘れかけていたんですけど、ステージを観た瞬間に小学2年生のときの衝撃が蘇って号泣しちゃって。その時に「私は、やりたい事をやって生きたいんだ」と忘れかけていた気持ちを思い出し、やりたい事で生きていく決心をしました。そこからは1週間しないうちに学校を退学して「アイドル 大阪 オーディション」って検索して一番上に出てきたオーディションを受けました。今思うと行動力の塊ですね(笑)。そのアイドルグループに実際入ってみたら、けしてよいとは言えない環境の“地下アイドル”でした(笑)。

――ブログでは酷いパワハラを受けていたと告白されていますね。
【ももち】いろいろありましたね。精神的にも体調面でも限界で、緊急入院するほどでした。

――つらかったですね。その後は何をされていたんですか?
【ももち】そこからしばらくは、家でニート生活です。動画では過去の自分を“クソニート”と言ったりもするんですが、彼氏が帰ってくるのを待って、寝て起きてご飯食べてみたいな。工場で値札シールを貼るバイトをするだけの生活。やっているうちに、早く人前に出て働きたいという意欲が湧いてきて、アパレルでバイトを始めたんです。

――アパレルのバイトを始めた理由は?
【ももち】きっかけは、アイドル時代に私服でライブした時にファンのひとりに「ダサい」って言われたことだったんです。本当にショックで悔しくて。だから当時SNSで一番目立っていたKastaneというブランドに入ったんです。オシャレな女子の誰もが憧れを抱くブランドだったので。元アイドルという立場で色々言われることもあったので、とにかくがむしゃらでしたね。店舗での売上一番をキープしたり、展示会で店舗で最多のお客様を呼んだり、過去最高の売り上げを出したり。いろいろ言っていた同僚も「ここまで結果を出すももちはほんまにやばかったな、今までにいない」と言ってくれて。見返せたと思います(笑)。

――SNSをガッツリやるようになっていったのはここからでしょうか?
【ももち】そうです。個人でコーデをあげるより、アパレルブランドののスタッフとして服を紹介するほうが、当時は反応が段違いによかったので。もちろん服が好きというのは大前提ですが。

――SNSはももちさんにとってどんな存在ですか。
【ももち】恩人だし、人生だし、希望です。私を助けてくれたのはSNSだし、私の人生をつくったのもSNSだし、これからの希望も全部SNSにある。これからも大好きなSNSで夢を叶えていきます。

■「SNSで夢を叶えることがももち自身の証明、ゆうこすさんへの恩返しになる」

――現在はモテクリエイターのゆうこすさんの会社に所属されていますね。
【ももち】「やりたい事をやって生きたいの」というオーディションで、4000人の中から選んで頂いて。私は就活みたいにプレゼン資料を作っていったんです。自分に今何が出来て、今後何を見据えてどんな事を実現できそうなのか、それをゆうこすさんの会社で叶えるためには何をしていこうと思っているのか。それも小説なんじゃないかっていうくらいの長文で(笑)。これに受からなかったらSNSとか好きなことで生きるのは辞めようって、本気で人生を懸けて臨みましたね。

――ゆうこすさんと一緒にお仕事をされていかがですか?
【ももち】HKT時代からの根っからのガチファンだったので、最初に会ったときは本当に感動しました(笑)。一緒に働くようになって、ゆうこすさんは「人間味のある天才」って感じています。怒られることもありますが、ゆうこすさんご自身がSNSに対する熱量がとても大きいので刺激も受けるし、ずっと付いていきたいと思いますね。私にとって「憧れ」であり「目標」です。

――現在のももちさんを作り上げたものとは何だと思いますか?
【ももち】「悔しさ」ですね。アイドル時代にファンにバカにされたからKastaneに入れたし、KastaneでバカにされたからKOSに入れたし。今もよくコメントなどで「ブス」とか言われるんですけど、悔しさをバネにできる体質になっちゃったので、むしろ「そんなブスにコメントくれてありがとう」くらいのポジティブの塊ですね!(笑)悔しいことがあってもそれを見返そうと思ってまた頑張れる。何を言われても無敵になりました。

――今後はどのような活動をしていきたいですか。
【ももち】SNSを中心に活動して。SNSで自分の存在価値を上げていってそれに付随したお仕事をしていきたいです。毎日インスタライブをするくらい生配信が大好きなので、これからは生配信でのお仕事が増えていければなと思います。元アパレル店員で販売士という資格を持っていた事もあり、本当に良いと思ったものへの熱量を込めて生配信で語るのが大好きなんです!最近ではインスタライブで紹介したアイテムが生配信中に完売する「ももち現象」と言うものも起こったり。まだこういった肩書きは無いですが、これからはもっともっと生配信で物を売る「ライブコマーサー」になりたいです!アパレルブランドさんとのコラボ商品を出したりもしたいです!
(取材・文:齋藤倫子/撮影:岡田一也)

関連写真

  • ももちこと、牛江桃子さん(写真右:本人Instagramより)
  • 販売員の経験を活かし、ファッションやメイクについてSNSで発信(写真:本人Instagramより)
  • 社長を務める、ゆうこすこと菅本裕子さんとのツーショット(画像:本人Instagramより)

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