人気グループ・Kis-My-Ft2の藤ヶ谷太輔が主演するフジテレビ系連続ドラマ『東海テレビ×WOWOW共同製作連続ドラマ　ミラー・ツインズ　Season1』（毎週土曜 後11：40）。20年前に起きた誘拐事件をきっかけに別々の人生を歩むことになった双子の人生を描く心理サスペンスで、正義と悪の双子・葛城圭吾と勇吾を演じる藤ヶ谷が第2話放送を前にインタビューに応じ、役柄に臨む心境や自身の意外な一面についても語った。

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　都内の公園で、第6話の収録に参加した藤ヶ谷。この日は誘拐されて人生が狂い、悲しみや怒りを秘めた“勇吾”を演じる“勇吾デー”としてフードをかぶり、少し猫背気味に勇吾役に入り込む。勇吾が20年前に自分が誘拐された事件に繋がりがあると思われる人物を尾行する、という場面。藤ヶ谷にセリフは一切なく、追跡者を険しい表情で見つめたり、手にナイフを持ちながらそっと近づいたりするシーンに臨んだ。
　
　ポケットからナイフを取り出し、標的となる人物に近づく場面では、一度リハーサルをしたのち、ただ近づくのでなく、どんなしぐさをどのタイミングですれば、勇吾の感情を表現できるのか、監督と相談。そこにカメラマンも加わり、歩くスピードなどを細かな部分まで藤ヶ谷に伝え、せりふなどがないなかで、どうしたら緊張感のある場面が作れるのか、キャスト、スタッフで一致団結してシーンを作り上げていった。

　すでに1話が放送されたが、改めてオファーを聞いた時の印象について藤ヶ谷は「ずっと悪役に挑戦したかったので、『ついに来た！』とテンションが上がりました。ただ、役柄が双子で片方は刑事です、と聞いたときは『そりゃ、大変だ』と思いましたね（笑）。でもこういう仕事をしている以上、素晴らしいチームと素晴らしい作品を作ることが何よりのやりがいだし、喜びでもあります。今回はさらに主演とのことだったので、大変なことも相当あると思いつつ、そういうことも含めて楽しんで演じたいと覚悟を持ちました」と決意を固めた。

　「俳優としても今回は一人二役も初、本格的な心理サスペンスも初、刑事役も初と“初めてづくし”なんです。真摯な気持ちを忘れることなく、果敢にいろいろな役柄に挑戦してステップアップしていけたら、と思っています」と意気込みを新たにした。

　Kis-My-Ft2のメンバーとしてアーティスト活動やバラエティー番組でも活躍をみせる藤ヶ谷だが、俳優業については「とにかくもっと演技の経験を積みたいです。この現場でありがたいのは、高橋克典さんや石黒賢さんなどキャリアのある方の胸を借りてお芝居ができることです。これまでいろいろな現場で様々な経験をされているので、『こういうときはどう対応したんですか？』と伺うと、ためになるアドバイスを下さるんです」と刺激を受けているそう。

　また、もし自身が双子役だったら？という質問には「きっと仲はいいんじゃないかな…」と藤ヶ谷。「両方とも芸能活動をしていたら、バラエティー班と俳優班にしっかり分かれて活動したいです。ふたりで同じことをやっていたら、自分たちだけでなく見ている人もこんがらがっちゃうでしょうから。ライブはそのとき出たいほうが出演するか、前半と後半に分かれて出るか、臨機応変にできたら（笑）。ふたりとも別の仕事をしていたら、恋人にもう一人を会わせ、どちらが自分の彼氏なのか分かるか確かめたいですね（笑）」と茶目っ気たっぷりに想像を広げる。

　顔こそ同じだが正反対の性格を持つ、圭吾と勇吾。人から驚かれそうな自身の一面について「もしいまの仕事をしていなかったら、幼稚園の先生になりたかったです。資格だけでも取りたかったんですけど、10代の頃から芸能活動をしていたので、物理的に難しくて諦めました。今回、公園でロケをしていたとき、幼稚園の子どもたちや小学生の子たちが遊びに来ると、それだけで癒されてましたね（笑）。ヘラヘラしている僕を見て、スタッフさんたちも『子ども好きなんだ！』と驚いていました」と意外な素顔も告白。

　「デビュー当時からキスマイのライブでは会場のテンションが上がるようみんなを煽っていたし、攻めの姿勢で臨んできたので、子どもが好きなんていうとイメージが崩れるかも、なんて以前は勝手に思い込んでいたんです。でもいろんな活動をさせてもらう中で、もっと素の自分をさらけ出していいのかな、と思うようになりました」と心境の変化も明かしていた。