ステージ2の前立腺がんと診断されたことを明かした演出家・宮本亜門氏（61）が12日、都内で会見を行った。公表後、初めて公の場に姿を見せた宮本氏は、大勢の報道陣を前に「緊張するな〜」と笑ってみせると「落ち込んでる場合じゃない。一人でいる時は落ち込むことはあるけど、プラスになることはないので。今まで以上に充実して生きてる感じがします」と語り、あえて気丈に振る舞った。

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　TBS『名医のTHE太鼓判！』企画で受診した人間ドックで発覚した。宮本氏は「まさかでした。腫瘍があると聞いた時の驚きと、それが自分の耳に入った時は『えっ!?』と。一瞬、めまいがするような、自分がなるとは思わなかったですからね」と回顧。骨や臓器への転移がみられなかったことについては「なんて幸せ者なんだと。『生きてていい』と言われた気持ちでした。転移した方の気持ちもわかるので…」と心境を明かした。

　5月下旬に前立腺の全摘出手術を予定しているが、セカンドオピニオンを受けることも検討している。約20分の質疑応答で弱音を吐かず、会見を終えた10分後には自身がプロデュースする『Hibiya festival』オープニングショーのけいこに参加。何度も「死ぬ瞬間まで演出していたい」と語り、前を向いていた。

■発覚から現在までの主な経緯

・人間ドック受診
2月28日、TBS『名医のTHE太鼓判！』の企画のため、都内クリニックにて人間ドックを受診

・精密検査
「結果を直接伝えたい」と病院から連絡を受け、3月1日に同クリニックを訪れる。MRI検査の画像から、前立腺に腫瘍の影があり、前立腺がんの疑いがあると告げられる。

・前立腺がんであると診断
3月18日、都内病院にて医師より前立腺がんであることが告げられる。当日、臓器への転移を調べるため、CT検査。

・がんの転移がないか検査
3月20日、骨への転移を調べるため、同病院で骨シンチグラフィ検査。

・転移なしと診断。手術を受けることに同意
3月25日、検査の結果、骨、臓器ともに転移なしと診断。がん進展の度合いは「ステージ2」。早期のがんと告げられる。日を改めて、手術（前立腺の全摘出手術）を受けることに同意。手術は5月下旬を予定。